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アジア写真帳<アユタヤ>……ワット・プラ・シーサンペット


アジア写真帳(アユタヤ)


 アユタヤ観光のハイライトは、ここ、ワット・プラ・スィー・サンペットです。3塔のセイロン様式の仏塔がとても印象的です。おそらくこの仏塔も、バンコクのワット・プラ・ケオの仏塔と同じく、金箔が施されていたものと考えられますが、ビルマ軍の略奪やその後の荒廃により、今は見る影もありません。


 アユタヤは、14世紀頃から約400年間、統一王朝として繁栄したアユタヤ王朝の遺跡です。ここまで来ると、さすがにバンコクの雑踏からは全く無縁の静けさを味わうことができます。石とレンガの廃墟アユタヤは、原色の街バンコクとは打って変わって、静かで物思いにふけることのできる街なのです。


 ワット・プラ・スィーサンペットは、ワット(寺)という名がついていることでも分かるように、寺院です。
 アユタヤ最大規模の寺院だったようですが、王宮に隣接していることもあって、3つの仏塔を除き、すべての建物が破壊されています。上の写真は、寺院の建物の廃墟越しに仏塔を見たところです。


 廃墟の瓦礫に座って、しばらくの間、3つの仏塔の方向を眺めてみました。
 昔は、ここを黄色に袈裟を着た僧侶達が行き交い、また、王族や山田長政をはじめとした有力者達が礼拝に来ていたに違いありません。目を閉じると、そんな遠い昔を思い起こすことができそうです。


 逆光で見づらいのですが、手前は首から上がなくなった仏像です。建物の中に同じような土台がいくつもありましたが、原型を最もとどめていたのが、この仏像でした。
 ワット・プラ・スィー・サンペットは寺院なのですが、五体満足な仏像は一つも現存していません。すべて破壊または略奪されてしまったようです。


 仏塔の脇に上って、寺院の建物の方を見たところです。立派な柱からも、巨大な建物が建築されていたであろうことが想像されます。


 再度、仏塔です。3つの仏塔の中には歴代の王のうち、3人の王の遺骨が納められているとされています。右側に入口がありますので、ちょっと中を覗きに行って見ましょう。


 仏塔の入口です。特に扉とかはないようですが、中は真っ暗で、外からでは何があるのか分かりません。もう少し近くに寄ってみましょう。

 仏塔の中です。異臭が漂っているのは、こうもりの糞の臭いのようです。フラッシュをたいたら、こうもりが鳴き、飛びまわる音が聞こえましたが、残念ながら写真にこうもりは写っていないようです。
 いずれにしても、仏塔の中はこうもりの巣となってしまったようです。いかにも廃墟らしい光景、廃墟らしい臭いでした。


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