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アジア写真帳(チェンマイ)

チェンマイの歩き方 


 バンコクから北へ700km。「北のバラ」と呼ばれる街、チェンマイがあります。タイ第2の都市といわれていますが、首都バンコクに比べると、ずっとのんびりしていて、普通のタイ人の生活に触れることができるような気がします。
 街はお堀に囲まれた旧市街を中心に広がっていて分かりやすいですし、なんといっても小さい。しかも、バンコクほど暑さもひどくないので、歩いて回るのに程よい大きさの街だと思います。


 チェンマイの街の見所としては、何と言っても人々の生活ぶりです。マーケットに行ったり、あるいは、街を歩いているだけでも、この街の人々の素朴な感情が伝わってくるようです。バンコクのように人がすれていないといいますか、まさに素朴なんですね。もともと、タイの人々は、そのバンコクの人たちをとってもフレンドリーで親切な人が多いですから、それに輪をかけていい人たちが集まっているという感じです。こんな人たちに囲まれて何日も過ごしていると、このままチェンマイに住み着きたくなってしまうのは私だけではないと思います。
 チェンマイの人々の生活ぶりが感じられるのは、やはりワローロット市場をはじめとした市場とその周辺だと思います。上の写真はワローロット市場周辺の屋台です。


 第二の見所は市内に300はあると言われている寺院めぐりです。
 チェンマイという言葉は「新しい都」という意味なんだそうですが、13世紀にメーンライ王がこの地に都を移したときに初めて歴史に登場します。この国は、後にランナー王国(ランナーとは「百万の稲田」という意味)と呼ばれ、仏教を保護することで国王の地位を不動のものにしていったわけですが、そういったなかで、数多くの寺院が建立され、また、それらはランナー様式といわれる独特のスタイルを持っています。ランナー様式のお寺には美しい建物や仏塔が多いのも特徴です。
 写真は霊山ドイステープですが、例えば、横に立っている傘のようなものもランナー様式の特徴一つです。有名なお寺を見て回るのもいいですし、名もないお寺にぶらっと入った時に、新たな発見があったりします。お寺めぐりもそういった意味でチェンマイの大きな魅力の一つです。ドイステープワット・チェンマンは、チェンマイ観光から外せないポイントだと思います。


 また、最近では、チェンマイはモダンなタイ雑貨の街として、すっかり有名になってしまいました。確かにニマンヘミン通りやチャルンラート通りを中心に、おしゃれな雑貨屋が増えていて、タイの伝統を生かしつつもモダンなデザインが日本でも広く受け入れられています。従来からのナイトバザールとあわせて、ショッピングもチェンマイでの魅力だと思います。


 チェンマイの市内は大変小さいので、旧市街の中であれば、歩いたり自転車に乗ったり、あるいはソンテウを利用することが多いのですが、無料の日本語地図がネット上にありますので、これを参考にすると、自由自在に回れるようになります。
 
 急ぐときですとか、疲れたときなどは、ソンテウ(乗合のトラック型バス)を使えば、距離によって異なりますが、20バーツくらいで移動できます。ソンテウはルートが決まっているわけではありませんから、乗りたいときは、あらかじめ自分の行きたい方向を地図で確認しておいてから、その方向へ走るソンテウを止めたほうが良いと思います。方向さえあっていれば、乗せてくれる確率はずいぶんと高くなります。


 でも、旧市街の外へ移動するような場合とか2時間限定で移動しまくる場合とかあるいは夜間の移動やソンテウがあまり走らない場所への往復などでは、トゥクトゥクが便利ですね。これに乗りなれると旅が怠惰になってしまいそうで、その点、考えものですが。
 でも、英語のできる運転手に当たると、本当に便利です。自分のお抱えの運転手のように使うことができます。写真の運転手のおばさんは、郊外にあるとあるマッサージ屋に7時半ごろ行った時に、「9時半に迎えに来てね」と頼んだら、ちゃんと時間通りに来てくれた親切なおばさんです。このおばさんが来てくれなかったら、トゥクトゥクが走るような場所ではなかったので、1時間以上かけて歩いて帰らないといけなかったのです。



 チェンマイのグルメ

 
 
 チェンマイに来たら、グルメも思う存分楽しみましょう。
 チェンマイのグルメと言えば、カオソーイです。カレースープの中にラーメンが入っているもので、日本人に人気のカレーとラーメンが一緒になった料理ですから、気に入らない日本人がいるはずがありません。カオソーイを食べさせてくれる店はチェンマイ市内に数え切れないくらいあります。が、私のおすすめはカオソーイ、ラムドゥアン、ピン川を北上したところにあって、市内からだとわざわざトゥクトゥクなどに乗っていかないと行けない場所なのです。だけど、行くだけの価値はある美味しいカオソーイを食べさせてくれる名店です。

 
 
 チェンマイで麺類を食べるとなると、どうしてもカオソーイ(カレーラーメン)を思い浮かべてしまいます。それはそれで誤った選択ではないのですが、実はクイッティオも捨てたものではないのです。タイにいる中華民族の過半は広東省の潮州出身だと言われていますが、その潮州風のクイッティオがやはりタイではおいしいのです。
 ここロットヌンのセンヤイ(きし麺のような中太麺)はおいしいですよ。小腹が空いたときの軽食として、また朝食としてもおすすめです。

 
 
 麺と言えば、忘れてはならないのは焼きそば。タイにも焼きそばがあります。パッタイです。パッタイはちょっと甘い味付けなので私はあまり得意にしていません。ここナイトバザールに近いアヌサーン市場で食べたパッタイも見た目は美味しいのですが、私の満足度はイマイチです。誰かチェンマイで美味しいパッタイ屋を教えてください。

 
 
 チェンマイでの朝食のおすすめはカオマンガイ。海南(ハイナン)チキンライスなどと言われています。チェンマイやチェンライなど、タイ北部で食べるカオマンガイにはずれはないというのが私の経験です。
 そんなチェンマイの中でも飛び切り美味しいという印象を持っているのが、ここキアットオーチャーというカオマンガイ専門店です。キアットオーチャーのカオマンガイは厚切りで、ジューシーです。口の中にカオマンガイの旨みがフワーッと広がります。これは旨い、本格的に旨いのです。ライスの炊き加減も大変良いですし、満足度の高い食事です。



 
 
 そして、タイに来たら食べたくなるのが惣菜屋さんの食事です。ここアルーンライはその看板に「The best curry in town」と書いていることからも分かるとおり、カレーの名店です。あまり辛口ではないので、普通の日本人の口にも合うのではないでしょうか。カレーを二種類くらいとってご飯をもらえば、満足できる食事になります。

 
 B級グルメの紹介ばかりになってしまいましたので、ここから二つほど高級店を紹介します。
 まず、ピン川の河畔にあるターナム。景色の良い店なので、明るいうちに利用したい店です。ただ、良い席を確保したいなら、予め予約したほうが良いと思います。
 ここの料理は何を食べても美味しいし、味付けは決して外人向けではないところが素晴らしいところです。

 
 
 このターナムでの私のおすすめ料理はラープムー(豚挽き肉のスパイシーサラダ)です。
 ラープムーについては私のお気に入りの料理で、これまで何十回と食べていますが、こんなおいしいのは初めてです。様々なハーブで複雑に味付けられていて、これまで食べてきたラープムーの味付けが子供だましの単純なものに思えてきてしまいます。しかも後から強烈な辛さが来ます。これは毎日でも食いたくなる味です。
 これは素晴らしい! 沢山の人に食べてもらいたい絶品の料理です。

 
 
 もう一店は「チェンマイ満腹食堂」―ウソなしレスランガイドの中でも絶賛されているペット・ドイ・ガーンです。このレストランの有名料理はヤム・サモーンプライ(生クミンのサラダ)。レモングラスやパクチーの味もして、いかにもハーブの味に満ちていて、健康に良さそうな味がします。辛さもほどほどにあって食べやすい料理ではあります。このレストラン、ペット・ドイ・ガーンではいくつか料理を注文して、どれも外れはないのですが、また来たいというほどの強い印象は持てませんでした。このレストランは市街地のはずれにあって、トゥクトゥクが走るような場所にはないため、帰りの足のリスクを考えれば、私としてはおすすめできるレストランではありません。チェンマイにはまだまだ他にもおいしいレストランは幾つもあるのですから。

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