東莞<1>

    

東莞市は、香港から深せん市を越えた所にある工業都市である。
位置的には、深せん市と広州市に挟まれた感じになっており、
よほどビジネスか何かで縁が無い限り、訪問することのない都市である。

  
 この街の特徴は、第一に、香港に近いことである。直通高速バスを利用すれば、
香港から乗り換え無しで(といっても、入出境の際には、バスを降りて手続きが必要である。)約2時間の距離にある。

 第二に、第二国境の外に所在していることである。
すなわち、深せん市とは違って、中国人の行き来が制限されていないことになる。
また、第二国境の外にあることで、地代や労働力など、コストが深せん市に比較して
随分と安いことも特徴に挙げなければならない。

 
 かつては、ライチの産地として有名だった東莞市も、
広東省が貿易都市香港の生産拠点として脚光を浴びて以降、比較的安い生産コストという強みを生かし、
主として香港や台湾系企業の生産基地として役割を果たしてきている。
近年は、日系企業の進出も盛んであるが、まだまだ数の上では劣勢である。


 東莞市の都市化は、ここに来て急ピッチにすすんでいる。
ちょうど、近代中国から現代中国へと変化していく過程を、この東莞市は我々に見せてくれている。
それは、90年代前半に上海市や深せん市が辿った道であり、
今後、中国内陸部を含め、各都市が辿るであろう道である。


 東莞市への訪問は4年ぶりである。4年ぶりに見た東莞市の普段着の姿を紹介していきたい。
この写真は、市内屈指のホテル銀城酒店である。