アジア写真帳(タイ)−スコータイ

スコータイ王朝は、13世紀から15世紀にかけて約200年続いたタイ人による独立王国です。それまでこの地を支配していたクメール王朝(カンボジア)を打ち破り、タイ人が初めて樹立した王朝がスコータイ王朝です。

 アユタヤとは異なり、スコータイ王朝は戦争で滅んだ王朝ではありません。タイの新興王朝であるアユタヤ王朝に吸収された形で1438年ごろに消滅したと言われています。この消滅に至る道筋には、行きすぎた仏教信仰による経済的な破滅といった問題があったとされるほど、仏教(小乗仏教)を厚く奨励したと言われており、また、タイ文字が作られたのもこの時代であると言われています。
 そうした意味で、タイの文化のルーツを辿ると、このスコータイに行きつくと言っても過言ではありません。

 前述の通り、戦争で滅んだ王朝ではないのですが、徐々に人口が過疎化していく中で、仏教芸術を含めスコータイの遺産は放置されつづけた時代が続き、盗賊などに荒されたりしているうちに、廃墟のような姿となっていました。
 近年では、スコータイ旧市街も、公園化され、かなり整備されてきましたが、まだまだ、叢の中に埋もれている廃墟がいくつも残っています。

 バンコクから北へ約500キロに位置するスコータイへは、バンコクとチェンマイの中間に位置するピサロヌークという街からバスで移動します。ピサロヌークからは約80キロの距離にあります。
 スコータイはタイのルーツです。ぜひ、一度訪ねてみる価値のある街だと言えます。

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