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アジアグルメ図鑑(香港)-像型点心の老舗、広州の泮渓酒家


アジアグルメ図鑑(香港)


 泮渓酒家は、広州にある老舗の広州料理店です。60年を超える歴史を有するこの店最大の人気ポイントは、動物点心をはじめとした像型点心です。味覚だけではなく、視覚にも訴える点心です。実は、以前に、昼飯時に行ったときは、1時間以上待つことになりそうですと言われて諦めたことがあります。上の写真はそのとき撮影したものです。


 ここ、泮渓酒家は、広州酒家蓮香楼陶陶居といった老舗が並ぶオールド広州の西関エリアから,歩いて10分くらいのところにある茘湾湖公園の入口にあります。向かいは、泮塘バスターミナルですので、分かりやすい場所です。
 香港での私の朝食は粥のときが多いのですが、広州では断然飲茶が多くなります。何故ならば、広州酒家蓮香楼陶陶居といった老舗がいずれもレベルの高い飲茶を食べさせてくれるので、どうしてもそうした飲茶の店に行ってしまうのです。泮渓酒家も、おいしい飲茶を出してくれる広州の老舗レストランの一つです。
 朝7時くらいから開店するだろうと思い、気合を入れて7時前に泮渓酒楼に着きましたが、どうやら開店は7時半のようです。まだ、店の前には30人くらいの人しか待っていません。むしろ、道路の露天商にお客さんが群がっています。果物や野菜、花などを売る店が多いですが、魚や肉を売る店も出ています。


 七時半の開店とともに、店の前で開店を待っていたお客さんたちが一斉に、席確保に駆け出します。私もその一人なのですが、待っていた人は100人弱ですので、1000人以上収容できるこの店なら、入れないことはありません。ゆっくりと1階で写真を撮ってから、私は2階の席を確保です。
 2階は、2人席、4人席、6人席、10人席など、様々な大きさのテーブルが置かれていて、早く席を確保した人たちは、一人なのに10人席を確保したりしています。後から来る家族や友人のための席確保なのでしょう。
 私は、後で相席になるのもいやなので、2人席を確保しました。


 像型点心は、昼に来ると、像型点心だけのコースがあったりするようですが、朝は、限られたメニューしかありません。しかも、一般の点心と同じようにメニューに記載されているので、どれが像型点心なのかもよく分かりません。
 メニューを見て、これは恐らく動物点心だと分かったのがこれ、緑茵白兎餃。白いウサギの餃子と書いてありますからすぐ分かります。緑の茵(しとね)は、何と香菜でした。


 アップするとますますウサギに見えます。
 蝦餃(ハウガウ=エビ餃子)の皮をウサギ風にしたもので、ハウガウの味はさすがに超一流のものです。プリプリしたエビの感触が素晴らしいです。しかも、形が可愛らしいウサギです。人気が出るのも分かります。
 

 続いて、虫草花焼売です。虫草というのは、冬虫夏草(とうちゅうかそう)のことで、よく漢方薬に入っています。冬虫夏草はセミやトンボなどの昆虫類や蜘蛛に寄生するキノコのことで、この点心は、焼売からキノコが生えたような形になっています。これも像型点心の一つで、動物点心ではなく、植物点心という範疇に入ります。
 これも、旨いですね。焼売の中は、エビと肉が詰まっていて、食べれば食べるほど味わい深い味です。
 実は、この二つ以外では、像型点心らしきものを朝のメニューから発見できなかったのですが、他にも、像型点心があったかもしれません。


 これは、原龍牛肉焼売です。私が大好きな山竹牛肉球といわれているものと同じ類の点心です。
 広州では、点心には醤油などをつけずにそのまま食べるのが一般的ですが、この点心は少しクサミが強いので、他の点心と異なり、醤油をつけて食べます。ショウガとネギが程よく効いていて、クサミが消えて、旨いです。
 因みにこの点心は大点ですから9元、先の二つの像型点心は一番上のランク、超点でので18元です。像型点心は高いけど、可愛らしいし、美味しかったから、私としては大満足です。


 これは木耳鮮蝦水晶餃。木耳というのは、きくらげのことですから、きくらげと蝦入り水晶餃子ということになります。見た目も、皮が透き通っていて、しかも光沢があって綺麗です。姿かたちだけでなく、味もとっても上品で、もちろん醤油などつけずにこのまま食べるのですが、きくらげ以外の野菜も色々入っていて、本当に旨いです。


 仕上げは粥にしたいということで、オーダーシートを見ると、粥の種類もいくつかある中で、鮑魚鶏球粥という品を見つけました。鮑(あわび)と鶏肉の入った粥ということになります。ちょっと贅沢な朝食ですが、鮑に期待して注文しました。
 それで、出てきましたのが、上の写真です。トロトロに煮込んであって、また、しかも、さっぱり味です。期待通りの粥が出てきました。さて、鮑はいずこに、あるのでしょう。


 旨いです。泮渓酒家ですから、高いレベルの味を期待していましたが、まさに期待にたがわぬ粥です。
 食べ進んでいくと、中から具が色々と出てきます。ありました、鮑です。こんな大きさの鮑が、5・6切れ入っていました。朝から、鮑の粥を食えるなんて、満足です。
 粥の味は鶏がらベースで、さっぱり系です。鮑との相性もいいですね。例によって、米粒はトロトロになるまで煮込まれていて胃にやさしそうです、


 泮渓酒家は、店内にこうした庭園もあって、待ち時間や食後に見てまわることもできます。
 雰囲気、サービスともに、豪華で最高レベルといえます。また、お味の方も、この日は少ししか食べられませんでしたが、どれも水準が高く満足させられました。
 次回行くときはぜひ大人数で行って、もっと沢山の種類の料理を楽しみたいという気にさせられる店でした。気に入りました。特に、動物点心をはじめとした像型点心については、次回はコースに挑戦したいものです。


アジアグルメ図鑑(香港)

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