アジア写真帳(香港)-天星小輪(スターフェリー)

    


 香港の魅力の一つはスターフェリー。観光客がよく使うスターフェリーは、尖沙咀(チムシャツィ)と香港島側の中環(セントラル)または湾仔(ワンチャイ)を結ぶ路線。(紅磡(ホンハム)と香港島を結ぶ路線もあります。)
 例えば、尖沙咀と中環を結ぶ路線なら、乗船時間は10分足らずなのですが、ゆったりとした船上からの香港の風景は、香港の思い出の一つとなるはずです。


 上の写真は、尖沙咀碼頭です。尖沙咀の時計台をバックにスターフェリーの写真を撮るなら、船上から撮らないといけません。すなわち、尖沙咀を出たばかりか、尖沙咀に着く直前です。スターフェリーは乗り慣れると、そののんびりとした時間が好きになってしまいます。
 私は、中環と尖沙咀間を移動する場合は、このスターフェリーをよく使っています。地下鉄よりは時間がかかりますけど、これに乗ると、やっぱり香港に来た気がするんですね。スターフェリーから見える時計台、私の好きな風景でもあります。


 こちらは、中環(セントラル)碼頭です。以前は大会堂の横にありました。2006年に、今の場所に移動してしまいました。以前の場所は、中環のショッピングエリアから近くて便利だったのですが、ここは、ちょっと遠いですね。なお、碼頭とはフェリー乗り場を言います。


 
昔、まだMTRや海底トンネルが無い頃は、 九龍側と香港島を結ぶ唯一の手段がスターフェリーだったので、碼頭(フェリー乗り場)の前には、広いバスターミナルが必要でした。例えば、九龍サイドのある地点から香港島のある地点に行く場合、尖沙咀碼頭までバスで行き、スターフェリーで香港島に渡り、碼頭の前のバス乗り場から目的地に行くといった具合です。
 その名残で、今でも、香港の乗合バスは碼頭行きが多くなっています。上の写真は中環碼頭の前のバスターミナルです。こんな感じで、香港島各地へのバスが並んでいます。


 それでは、スターフェリーに乗ってみましょう。
 おすすめの路線は、尖沙咀から湾仔行きです。尖沙咀から中環に行くのと比べて、ビクトリアハーバー内を横に走る区間が長いので、香港島側の景色を長い時間楽しむことができるからです。
 スターフェリーの碼頭は、どこも同じ構造で、改札口を入ると、上の写真のように待合室がありますので、そこで出航までの時間、待つことになります。なお、スターフェリーでも、オクトパスカードは使えます。


 スターフェリーから見た中環のビル街です。ちょっと靄(もや)がかかっています。
  香港人に聞くと、九龍サイドから見た香港島が美しく見える理由の一つに、
両サイドの間に横たわるビクトリア湾の幅を挙げる人が沢山います。要は、このビクトリア湾がこれ以上広くてもまた逆に狭くなってもこの美しさが失われるというわけです。埋め立てにより年々ビクトリア湾は狭くなってきていますが、まだまだ、最適な距離であると言い張っています。
 この景観を壊さないようにするために、ビクトリアハーバーには橋は架かっていません。香港島の九龍サイドを結ぶMTR(地下鉄)も道路も、海底トンネルで繋げているのも、こうしたところに理由があります。


 私が乗ったスターフェリーの横を帆船が通り抜けていきました。こういったことは珍しいのですが、すごくラッキーな気持ちになります。わずか30円くらいの10分程度の船旅ですが、満足度高いですよ。


 そして、湾仔の香港会議展覧中心が間近に迫ってくると、湾仔への船旅も終わりに近づきます。この香港会議展覧中心のビルのデザインは、モダンで気に入っています。また、背後にそびえる中環広場の建物等と一体となった風景は、いかにも現代都市、香港です。


 少し、スターフェリーの船内を紹介しましょう。

 スターフェリーは、上層と下層の二段の造りになっています。値段はどちらにしても安いので、上層に乗りましょう。フェリーから見える眺めは上層の方が優れていると思います。
 スターフェリーは今やアマさん(お手伝いさん。フィリピン人が多い。)と観光客の乗物となってしまっていて、朝夕の通勤時間を除けば、ビジネスマンの姿は少ないようです。私が香港で仕事していたときは、スターフェリーも時々使っていたんですがね。


 湾仔碼頭から見た九龍サイドです。最後にちょっとアドバイスです。
  スターフェリーに乗って香港島の写真を撮りたいのなら、尖沙咀から湾仔行きに乗り、進行方向右手の窓側に座るべし。ここに座ると、湾仔方面・中環方面の写真が撮りやすいのです。尖沙咀から徐々に香港サイドに近づいていく時に、カメラアングルを考えながらシャッターを押しましょう。きっとお気に入りの写真が撮れるはずです。