![]() |
香港でお茶を買うというと、英記茶荘あたりが有名ですが、お茶にも凝ってくると、多少は自分の行きつけのお茶屋さんを持ちたくなります。 私の行きつけのお茶屋さんは、上環にある鴻昌泰茶荘。色々な種類のお茶を扱っています。 この店のある上環は、海産物問屋や漢方薬店が軒を連ねる街で、香港の下町とも言えますし、また、香港らしさが随所に見える庶民の町でもあります。 |
![]() |
この店のある文威東街界隈は、下町の雰囲気が色濃く残るところ。このあたりをぶらぶらしていると、何も驚くほどではないけれども、日常性の中に新たな発見をすることが多いのです。そんなことから、この上環の散歩をしていて出会ったのが、この店です。今から15年位前に、何の気なしに店に入ってみて、当時の親父さんと何となく気が合って、それから、すっかりひいきの店になってしまったのです。 |
![]() |
この店でも、お茶の種類は何百とあります。気に入ったお茶を選ぶにはどうしたら良いのでしょうか。 基本的には、あまり奇をてらったりしないで、下の写真にあるおじさんの後ろの缶に入っているお茶の香りをかいで、気に入ったものを買うのが無難でしょう。 上の写真にあるようなケースに入っているお茶はその香りを確かめるわけにはいきません。そうした意味でおすすめはおじさんの後ろの缶に入っているお茶です。 |
![]() |
この人が昔の店主です。数年前に亡くなってしまいました。写真をクリックすると昔のおやじさんの写真が出ます。 英語は全く話せません。一方、私は広東語は一切話せません。したがって、二人の意志疎通は私のカタコトの北京語だけです。 この店に初めて入った時、このおやじさんが色々な種類のお茶の香りを試させてくれました。以来、行くたびに同じようなことをしているうちに、ようやく自分の好みのお茶が固まってきたのです。 香港を離れてからは、1年に1回行くかどうかという頻度なのですが、それでも、私のことを覚えていてくれて、私も嬉しくて、いつものお茶を約1年分買ってしまいます。 |
![]() |
そして、この人が今の店主です。前のおやじさんの息子です。おやじさんに顔や雰囲気も似ていますが、穏やかな性格もそっくりです。行くと必ず、おやじさんの話になって、まあ、試飲していきなよと、自らお茶を淹れてくれます。 |
![]() |
この日は、ヴィンテージものの普洱(ポーレー=プーアー)茶や鉄観音などを飲ませてくれました。普洱茶はヴィンテージものになると大変高いので、もちろん、試飲するだけです。 お茶を買う際には、試飲させてもらうのが一番参考になります。この店に行ったら、買いたいお茶を試飲させてもらうと良いでしょう。私みたいに仲良くなれば、それこそ、ヴィンテージものも試飲できるようになりますよ。 |
![]() |
店の奥に飾ってある写真。 「あの写真、何ですか」と聞いてみたら、昔、広東省から香港に出てきた頃の写真だそうで、聞けば、香港で50年以上の歴史を持つ店だそうです。 結構老舗なんですね。 |
![]() |
鴻昌泰茶荘の場所は上環の文威東街。 上環から山に向かって街市がありますが、街市の前に文威東街が走っていますので、それを左折して1~2分歩くと左手にあります。 間口が小さくて分かりづらい店ですが、上環に行かれた際にはぜひお立ち寄りください。 でも、最近は、香港に行ったときに広州まで足を伸ばすことが多くて、ついつい広州の芳村茶葉市場で買うことが多いんですよね。値段が違うんです。 おじさん、ごめんなさい。 |
| 私がおすすめする一冊 |
|
| 中国茶の入門書といえる1冊です。 中国茶を手軽においしく楽しむために、参考になる本です。 全体で140ページくらいですから、そんなに気合を入れなくても読みきれる量ですし、何と言っても、「茶葉の紹介」から「おいしい淹れ方」、「産地や歴史」のこと、「体への効能」など、中国茶に興味があれば、あっという間に読んでしまう興味深い内容です。 例えば、疲れているときにはどんな中国茶が良いのか、お酒を飲みすぎた翌朝は どんなお茶が適しているのか、あるいは、精神的にリラックスしたいときは何茶が良いのか、などといったことが、この本を読むと分かってきます。 ぜひ、お読みになってみてください。 |
|