アジアグルメ図鑑-台北 飲茶の香満楼



 今回の台湾の滞在は3泊4日。と言っても、初日は深夜に到着し、最終日は昼頃飛行場に行かなくてはならないので、昼飯は2回しかありません。1回は飲茶を食いたいなと思ってましたが、プーケットで食い過ぎて胃腸を痛めた家族は殆ど食欲がなく、2日目の昼飯は全員がパス、そして、3日目の昼飯も2人がパスという状況の中で、すなわち残った2人で飲茶を食いに行く羽目になったわけです。

 そもそも飲茶というのは、大人数で行って、色んなものを少しずつつまみながら、お茶を飲んでクチャクチャお喋りをする場所であって、2人で食べに行くところではないのですが、もう、後がない私にとっては、仕様がない状況でした。

 この店は、私たちの泊まったホテルのある西門駅近くで、昆明街に面した今日百貨の上にある「香満楼」というところです。頭に「港九」と書いてあるのは「香港九龍」の略で、本場の味ですよ、と言っているわけです。私もこの「港九」の字につられてふらふらと入ったのです。

 

 実は、家族は全員がこの日も昼飯を抜きたいということで、ようやく私が一人を口説き落としたのが2時前くらいでしたから、この店に入ったのはもう2時過ぎだったと思います。
 広い店内なのですが、この時間でも沢山のお客さんが入っていて、にぎわっていました。また、最近香港では珍しくなったワゴン式の飲茶だったので、嬉しくなってしまいます。一緒に食いに行った娘も、蒸篭が幾重にも積まれたワゴンを見て、食欲が沸いてきたようです。
 店内の雰囲気は、香港よりも垢抜けていて、香港の飲茶屋の普段着の姿というものからはちょっと違っていましたが、それはそれ。
 いざ、飲茶に挑戦です。食いまくります。


 蒸篭のワゴンもあれば、こういった沢山の種類の料理を載せたワゴンもあります。エビや野菜炒めなども見えます。どれから食うか、迷います。
 大好きなポーレー茶(普洱茶)を飲みながら、まず、娘と大体の発注計画を練りました。

 

 まずは、香港の飲茶では欠かせないエビ餃子(ハウガウ)から食べてみましょう。見た目は、香港と変わらないですね。

 プリプリした(ように見える)エビが旨そうです。食ってみると、まあまあ美味しいのですが、ちょっとエビのプリプリ度が足りないような気もしました。ただ、エビのプリプリ度というのは日によって違いもあるし、何と言っても調理してからどの程度時間が経っているかによっても違いますので、それをもってこの店の料理はまずいと言いきってしまうのは危険です。

 

 続いて、写真撮影に失敗していますが、蟹のせシュウマイです。これは、旨いですね。私も娘もこれは旨いということで、もう一つ同じものを頼んだくらいです。
 最近は日本でしか中華料理を食っていなかったもので、このシュウマイの味を忘れていました。当分、日本じゃ、シュウマイ食う気になれませんね。
 ここの店の蒸篭には、明るい色のものと、このちょっとダークなものと2種類あります。写真を撮ると、ダークな蒸篭の中は映りが悪いですね。この蟹乗せ焼売以外に、韮入り餃子もダークな蒸篭に入ってきましたので、写真が汚い状態です。敢えてお見せしませんが、韮入り餃子も及第点の旨さでした。

 

 続いて、シュウマイのしいたけ包み。これも、本場の味ですね。しいたけが美味しくて、なかの海鮮シュウマイの部分も柔らかくて素材の味がして本当に旨かったですね。
 しいたけと海鮮の味が程よく交じり合って、私好みの味でした。

 

 そして、中華粽(ちまき)です。うちの娘の大好物で、私は粽を食べるとお腹が膨れて他のものが食べられなくなるので避けたかったのですが、仕方がありません。本人が嫌がるところを無理やり飲茶につきあわせた以上、彼女の食べたい粽をパスするわけにはいきません。
 ところで、飲茶屋でやきそばとかチャーハンとかを注文する人がいますが、よほど人数が多い時は別として、おすすめできませんね。お腹がいっぱいになってしまって、点心を沢山食べられなくなってしまいます。その点、粽の場合は、それほど分量が多くないので、私もよく食べます。ただ、この日は久しぶりの飲茶でもっと多くの種類の点心を食べたいという気持ちがあったので、粽はあまり食べたくなかったですね。
 写真は、蓮の葉にくるんであった中華粽を開いたところです。もち米でできた粽で、中に干しエビとか鶏肉とかしいたけとかが入っています。味付けは上品で旨いです。この店の飲茶は旨いですね。おすすめです。
 さて、この粽、量も思ったより少なくてほっとしました。でも、いつもなら、何でこんなに中身が少ないんだ、などと文句を言ってしまいたいくらいの量でした。


 実は、この後、もう1回、蟹シュウマイを食って、いよいよデザートです。
 私は定番のマンゴープリン。娘はカスタード・プリンを頼み、結局半分ずつ食べました。
 特にここのデザートは旨かったというほどの印象はありませんが、可もなく不可もなくという味です。とにかく、デザートまで食べないと、私の場合は飲茶に満足しないのです。
 飲茶で食べる料理というのは、大変脂っこいですから、お茶を沢山飲みながら食べないと、何か太りそうで怖いですね。ビールを飲みながらこんな料理食っていたらすぐ太ってしまいます。
 私が飲むお茶はポーレー茶(普洱茶)。中国人によれば、これが一番脂を取ってくれるお茶だそうです。だから、どんなに脂っこい料理を食っても太りません。(と、自分に言い聞かせています。)そんなことから、ダイエット中ではありましたが、この日もデザートまで食べても気にならないわけです。
 
 さて、香満楼の総合評価ですが、満足しました。いいですね。また、来たいという気持ちになりました。台北で飲茶をするなら、この香満楼に来たいというのが、私の率直な感想です。




台湾の街を歩くなら、中国の普通語(=北京語)を少しでも話せると便利です。私も片言の北京語しか話せませんが、話せない時と比較して行動範囲は一気に広がりました。
もちろん、おいしいご飯との出会いも増えますよ。