私の大好きなタイ料理

 タイの魅力の一つはタイ料理だ。タイ料理は、フランス料理・中華料理と並ぶ世界の三大料理だと私は思っているが、そこまで評価しないまでも、タイ料理の魅力に取り付かれた人は少なくない。タイ料理の魅力は何か?という問いに対して、私は即座に「スパイス」だと答えたい。一般的にタイ料理は辛い、というか、辛い料理が多い。ただ、辛けりゃいいのではなく、辛さの奥に潜むスパイスの使い方が魅力的なのだ。
 タイ料理の味付けの基本は次の三つ、すなわち、@ナンプラー(魚から作った醤油)Aプリック(唐辛子)Bマナオ(ライムのようなもので、絞って酸味を出す。)である。これに、カピ(味噌)やココナッツミルクなど料理によって様々な調味料が使われる。そして、仕上げにパクチー(香草)が使われている。パクチーは数多くのアジア料理に用いられているが、日本人にとっては食べなれない香りであり、人によってはこれを受けつけない人がいる。かつて邱永漢氏が言っていたとおり、パクチーの味を受けつけない人はアジアで仕事をするべきではない。因みに、私はパクチーが大好きで、タイ料理屋に行くと、パクチーだけを一皿ないし二皿、別途注文してしまうほどである。

 さて、タイ料理の紹介に入る前に、タイ料理によく使われるタイ語を覚えてしまおう。私はタイ語は全く話せないが、ここに並べた単語を適当に組み合わせてカタカナ読みすると、大抵は期待した料理を食べることができる。タイ語は5声あって音の上げ下げによって意味が変わってくるので、魚の種類とかあまり細かなものは、タイ語の基本ができていない人には通じないと思って良い。かく言う私も、勿論、通じない。

素材 えび クン 調理法 炒める パッ 極細の米麺 センミー
かに プー 辛くてすっぱいスープ トムヤム 細い米麺 センレッ
いか プラームック 焼く ヤーン 幅広の米麺 センヤイ
プラー パオ 中華麺(黄色) パーミー
ホーイ 蒸す オッ その他 ナム
カイ 揚げる トー 汁入り
牛肉 ヌア(ウア) 和える ヤム 唐辛子 プリック
鶏肉 ガイ カレー ケーン
豚肉 ムー
春雨 ウンセン
ご飯 カオ

 以上を適当に組み合わせると、例えば、次の通り色々な料理名を言うことができる。

料理名 直訳 普通の日本語 料理名 直訳 普通の日本語
トムヤムクン えび入り辛くてすっぱいスープ えび入りスープ ケーン・ヌア 牛肉入りカレー 牛肉入りカレー
ヤムウンセン 春雨の和えもの 春雨サラダ センヤイ・ナム 汁入り幅広の米麺 幅広麺のラーメン
カオ・パッ・ガイ 鶏肉入り炒めたご飯 鶏チャーハン ナムブリック 汁入り唐辛子 唐辛子入り調味料


タイ料理の紹介

 さて、いよいよ本題である。タイ料理は、フランス料理や中華料理と違って、コースの順番など気にせずに出てくる。私のように香港生活していた者からすると、まず前菜、次にスープという形ですすめていきたいのであるが、タイではそんなことおかまいなしに料理が出てきてしまう。少なくとも、私のHPだけでは私なりの順番で紹介していきたい。

前菜

 まず、サラダを食べたい。恐らく、料理の注文と同時にシンハービールを飲み始めているだろう。したがって、ここはビールの進むサラダを注文したい。私のおすすめは下の写真の3品。左から、ヤムウンセン(春雨サラダ)、ヤムヌア(牛肉サラダ)、ソムタム(パパイヤ入りサラダ)。どれも辛くて、とても美味しい。何人で食事するかにもよるが、仮に多人数での食事で品数が多いのであれば、後の注文と食材の重複を避けるため、ヤムウンセンかソムタムが良いだろう。
 あくまでも私の経験の範囲であるが、一番辛いのはヤムウンセンだ。私の舌は「辛い」と「美味い」が同義語になってしまっているので、もう、私はヤムウンセンの「とりこ」である。

スープ

 タイに住んでいるとそうでもないのだろうが、私のようにたまにしかタイに行かない者からすると、もう、トムヤムクン(えび入りスープ)は、どうしても毎日食べてしまう。店によって味は違うし、そもそも好きなものなので、毎晩注文してしまう。まさに、すっぱくて辛くて、私、本当に大好きです。
 渡タイ歴20回にも及ぼうとしている者が、他のスープを飲んだことがないというのは、全く情けない話であるが、それだけこのスープが気に入っているということである。でも、この写真よくみたら、えびが全く見えませんね。そう言えば、二杯目を飲んだ時はえびが沢山入っていたから、鍋の底の方にえびがあったのかもしれない。
 スープという分類には入らないが、ここで、「タイスキ」(タイ風しゃぶしゃぶ)を紹介してみたい。毎回同じような料理になってしまいがちな時は、ちょっと変化をつけるためにも「タイスキ」はおすすめだ。日本にも店を出している「コカ・レストラン」などが有名だ。この間、タクシーの運ちゃんと話してて、こいつはちょっと英語が話せる運転手だったが、「コカ・レスラン」は知らないけど、タイスキならこのレストランが美味しいと言って乗り付けたタイスキ屋(確かアルファベット3文字だったと思う。)は、ローカル色豊かで味もまずまず。後で地元の人に聞いたら、結構有名なチェーン店のようだ。ところで、この運転手に話が通じたということは、「タイスキ」はタイ語でも「タイスキ」と言うのだろうか。

辛くない料理

 ここで急に、辛くない料理について書いておきたい。何人かでタイに行くと、一人や二人、タイ料理の辛さに付いていけない人が出てくる。この人たちの中には、日本料理や日本のラーメンの看板を見て、「たまには日本料理食べようか」とか言う者も出てきてしまう。そこで、そういう脱落者を出さないためにも、辛くないタイ料理を適当に混ぜて注文することが欠かせない。一般的に、辛くないタイ料理で、まず日本人受けするのは、トートマン・プラー(魚のさつま揚げ=写真下左)、パック・パッ(野菜炒め)などだ。
 トートマン・プラーは、日本のさつま揚げに似た味で、甘いたれを付けて食べる。パック・パッについては、少しスパイシーであるが辛いのが苦手な人も大抵は受け入れられる程度である。しかも、その上からナンプリックをかければ、いくらでも辛くできるので、辛いのが好きな人もそれなりに満足できる。

 この日は、プラー・トー・カティアム(まながつおのにんにく揚げ=写真下中)を注文した。これも、結構タイの定番料理である。
カリカリしたにんにくとまながつおの取り合わせが美味しい。欠点は、翌朝になっても口の臭いが取れず、仕事してても、口数が少なくなってしまうことである。それともう一つクン・オッ・ウンセン(春雨とえびの蒸し=写真下左)は、牡蠣ソースで味付けがされていて、火のように燃えた口の中の消火活動に有効である。これ、口の中を整えるのに良いという意味なんですが、お味もいいですよ。


いわゆる海鮮料理

 蟹やロブスターなど、いわゆる海鮮料理は、タイでは日本に比較して相当に安く楽しむことができる。プーケットやサムイなど海に近いところに行けば、なおさらのこと、リーズナブルなお値段で、たらふく食べることができる。特に、水槽から好きな食材を選んで調理してもらうような店では、食材を指差して、上に書いてあるような調理法をタイ語で言えば良い。(そもそも、そのような店では多少の英語は通じると思いますが、……。)家族で行った時とか、初めてタイに来た人がいる場合などは、ぜひ、海鮮ものも食べさせてあげて欲しい。
 バンコクでは、SURAWONG通りの「ソンブーン」という店をよく使っている。場所は、プラザホテルのはす向かいくらいだが、シーフード料理が豊富に有り値段も安い。

仕上げのご飯

 仕上げは、ご飯ものかヤキソバ系か、迷うところであるが、要は、日によって代えてみれば良い。私の好みからすると、チャーハンが一番だ。「カオ・パッ」の後ろに、「クン(えび)」だの、「ガイ(鶏)」だの、食材名をつけて注文すれば良い。ナムブリックを好みに応じて(ということは、私の場合はたっぷり。)かけて、さらにマナオを絞ってパクチーを混ぜながら食べると、さらに美味しい。
 この日は、えび入りカレーを注文し、ご飯にかけて食べることにした。タイのカレーにはココナッツミルクが使われていることが多いので、他の料理に比べると、それほど辛くはないことが多い。この日もあまり辛くないカレーだった。(他の人は辛いと言っていたが、……)でも、おいしかったですよ。


 麺類の紹介もここでするのが普通ですが、あまりページが重くなってもいけないので、ページを変えてこちらで紹介します。



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