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アジア写真帳(上海): 春秋航空で茨城空港から上海へ

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茨城空港

茨城空港に駐機中の春秋航空機

 茨城空港は茨城県小美玉市にあるLCC(ローコストキャリア)対応空港で、航空自衛隊百里飛行場の民間共用化事業としてすすめられ、2010年3月に開港しました。 2012年9月現在、国内線として神戸、札幌(新千歳)、那覇の3路線、国際線として上海の1路線が就航しています。 上海へのフライトは中国のLCC会社である春秋航空が運航しています。
 LCC対応空港というのは、例えば、①駐機場に停める際もバックさせないで停める②ターミナルビルとの間にブリッジを設置しない、ことなどにより、徹底的にコストダウンし、着陸料を低く抑えることが求められます。茨城空港には航空機が自走して停められる駐機スペースがあるので、航空機をプッシュバックする専用車両やそのための地上スタッフも不要ということでコストダウンが図られている一方で、航空会社としては折り返し時間が短縮できるというメリットがあります。
 こんなことから、写真上のように、タラップで航空機に乗り込むことになります。

百里基地の自衛隊機

 航空自衛隊百里飛行場の飛行機もターミナルビルの横に駐機しています。これは利用客へのサービスということなのでしょう。

茨城空港ターミナルビル前の駐車場

 茨城空港では、旅客ターミナルビルの目の前に、1,300台分の無料駐車場が広がっています。茨城県内の人はもとより、首都圏の人にとってはこれが便利な点です。というのも、茨城空港というと遠いイメージがありますが、マイカーなどで来れば、東京都心からなら1時間30分程度、宇都宮や柏からなら1時間程度で 茨城空港に到着できるのです。
 また、東京駅からは所要時間1時間40分ですが、直通高速バスがあって、茨城空港からのフライトを利用する人は500円で来ることができます。(2012年9月現在)ただ、つくばや取手など茨城県南部や柏、松戸など千葉県西部の人は、公共交通機関で茨城空港に来ようとすると、常磐線石岡駅からのバス(30分、600円)利用となるため、かなり不便です。そのため、距離的に近い人にとっては利用しづらい空港だという評判が出来上がっています。
 東京駅への高速バス料金は茨城県が茨城空港の利用促進のため支援しているのだと思いますが、東京駅まで500円、石岡駅まで600円というとんでもない逆転現象が出ていて、確かに茨城県庁の人はまじめに活用を検討しているのかと疑いたくなります。
 
茨城空港のフライトは少ない

 この日の茨城空港の出発便は3便しかありません。LCC対応空港ということでコストダウンを図っていることは分かりますが、この本数ではなかなか黒字化は難しいでしょう。アクセスをもう少し良くするための対策を打つとかしないと、閉鎖に追い込まれてしまうのではないかという心配さえしてしまいます。
 実際に利用してみると、茨城空港は国内線・国際線の両方を持つターミナルビルとしては日本最小規模のコンパクトな旅客ターミナルビルですから、後でも触れますが、マイカーやバスを降りてから飛行機に乗るまで、総じて移動時間も移動距離も短くて、さらにイミグレーション(入出国手続き)も混みませんから、私の印象としては 便利な空港だと思うのです。
 でも、こういったことはあまり知られずに、ただただ不便な空港というレッテルだけが貼られていて、乗り入れするフライトが増えないというのが、今の茨城空港の実態ではないでしょうか。



春秋航空搭乗手続きカウンター

 春秋航空の搭乗手続きカウンターです。まだ出発時刻の3時間前なので、カウンターは閉まっています。羽田空港や成田空港ですとターミナルビルも大きいため、地下鉄やバスを降りてから搭乗カウンターまで数百mも歩く必要があったり、ある時はカウンターが分からなかったりするのですが、茨城空港ではバス停から搭乗カウンターまで1分もかかりませんし、道に迷うこともできません。
 まだ搭乗手続き開始までには時間があるので、商店やレストランなどがある二階に行ってみましょう。

春秋航空は搭乗手続きに時間がかかる

 そんなことで二階で時間をつぶして出発の二時間くらい前に来たら、春秋航空のカウンターはすごい行列です。しかも、一人ひとりの手続きに時間がかかっていて、行列は伸びるばかりです。
 ここで、春秋航空を利用するときの「とっておきの情報」です。
 一つは、春秋航空は1列目~11列目までが座席指定可能となっています。(但し、有料です。)事前に電話で指定することも可能ですし、当日空港で指定することも可能です。私は、この行列を見て当日座席指定に変更しました。座席指定をすると別の専用カウンターで手続きするのでチェックインがすぐできます。逆に、この座席指定をしないと、搭乗手続きに一時間かそれ以上かかることになりかねません。
 二つ目は機内持込荷物です。春秋航空では預ける荷物だけでなく機内持込手荷物も含めて15kgまでが無料の範囲です。これを超えると、茨城・上海線の場合は1kg当たり1,500円の超過料金がかかります。おかげで、茨城空港からの往路で3kg、上海空港からの復路で7kgオーバーし、荷物超過料金だけで1万5千円ほどかかってしまいました。
 私の場合、ノートパソコンやカメラ・レンズといった類を機内持込手荷物に入れています。いつも使っているANA、キャセイやベトナム航空などでは、寄託貨物だけで18kgまで許容されるのに私はいつも12kgくらいにしかならないという経験があったがため、持込手荷物の重さを考慮していなかったのです。この金額を支払っても、まだ通常の格安航空券よりも安く上海に行けたので、しょうがないかなという感じです。

茨城空港内のショップ

 さて、ターミナルビルの二階です。
 茨城空港のウィークポイントの一つ目がアクセスだとすれば、二つ目はショップやレストランの少なさです。ショップは二つしかなく、レストランは1店のみです。もちろん、国際空港のイミグレーションを抜けると、別途、免税店はあります。
 ショップはご覧の茨城名産の店と、もう一つは韓国物産の店です。韓国へのチャーター便が飛んでいるからなのでしょう。

茨城空港内のレストラン

 レストランはすぎのや本陣という茨城県のファミリーレストランチェーンの店舗です。奥に小さい喫茶店はあります。要は、この二店しか飲食店はないのです。それもこれも発着便数があまりにも少ないことに起因しているわけで、逆に言えば、店舗も飲食店も利益が出づらいなかで、よくぞ撤退しないでくれていると拍手を送りたい気持ちです。


 今日のお昼は、すぎのや本陣の冷やしそばです。ファミリーレストランチェーンですから、味は安定しています。海外旅行だから空港でお洒落な昼食を、などと考えていらっしゃる方は、肩透かしを食らってしまいます。



春秋航空の乗り心地

茨城空港から上海行きの春秋航空機に搭乗

 いよいよ春秋航空に乗り込みます。茨城空港にはターミナルビルと航空機を結ぶブリッジがありません。上にも既に書いた通り、LCC対応空港として徹底的なコストダウンをしているからです。こうやってターミナルビルから空港を歩いて飛行機に搭乗するのも懐かしい感じがしていいですね。
 さて、茨城空港は入出国手続きがスムーズです。バスで空港に着いてから、殆ど移動距離なしでここまで来たという感じですし、待たされたこともなかったですね。なるほどコンパクトでストレスが少ない空港です。成田に比べると、搭乗までがすごく楽だという印象です。
 さて、春秋航空には、座席が狭いとか、機内食が出ないとか、航行中の乗務員による機内販売がしつこい、などといった良くない評判がありますが、実際はどうなのでしょうか。

春秋航空、足元は意外に広い
 
 まず、座席が狭いのではないかという評判ですが、乗ってみるとそんなことはありません。私の印象からすると、ANA国内線よりも前後間隔はかなり広いです。上の写真の通り、私のひざが前の座席にぶつかったりすることはありません。私の足は普通に長いのですが、それでもこぶし二つ分くらい隙間があります。しかも、横幅はもっとゆったりしています。したがって、上海までの短時間であれば全く問題ない広さだということができます。

春秋航空の機内食メニュー

 そして、機内食ですが、これは確かに有料です。しかし、上の写真にある通り、価格がとても安いのです。ウーロン茶やオレンジジュース、コーラなどのソフトドリンクは6元ですから、日本の自動販売機よりも安いですよね。但し、すべて中国製ですので、冷たいお茶に砂糖が入っていたりしています。
 また、食事についてはそもそもメニューが少なくそれほど選択肢はありません。それでも食べたければ、上の写真左に3種類のサンドイッチが見えますが、これらが一律20元ですから、日本円で250円くらいです。これだったら、機内でスッチーさんに注文してもいいですね。因みに、行きも帰りも春秋航空には日本人のスッチーさんがいて、日本語での対応が可能でした。
 上海までは短時間ですから、機内食がなくても何も不便さは感じませんでした。私などはむしろ、空腹の状態で上海に着くので食事がすぐにできるという点で、機内食はない方が良いと考えているのです。

春秋航空で飲んだコーヒー(6元)

 せっかくの春秋航空初搭乗ですから、私も6元(日本円75円)のコーヒーを試飲です。これは、まさにインスタントのネスカフェの味です。まあ75円ですから、特に驚きもしないですが。
 そして、煩いと言われていた機内販売ですが、行きも帰りも、売り込みは全くありませんでした。一説によれば、ジャ〇ネット高田ばりの販売ショーが機内で催され眠ることさえできないとの噂でしたが、そんなことは一切なく、静かに本を読むことができました。

春秋航空機内
 
 春秋航空の機内です。
 4分の3以上は中国人の利用で、いわゆるツアーパック旅行客です。日本人の利用者は上海在住者や旅慣れた人が多いような気がしました。確かに、茨城空港というマニアックな空港から出発するフライトですから、一般の日本人客は少ないのでしょうね。

 総じて言えば、春秋航空の乗り心地は全く問題ありません。LCCだからといって、あなどってはいけません。私などは、また利用してもいいなという印象を持ってしまったのです。但し、機内持込手荷物の重さだけには気をつけなければという気持ちです。

 
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