アジア写真帳アジアグルメ図鑑>プーケット・福建風タイラーメン

アジアグルメ図鑑−プーケットタウン 福建の味 タイラーメン


(アジアグルメ図鑑)

 家族4人でプーケットに旅行に来たのですが、この日は私の単独行動の日でした。プーケットタウンまでソンテウ(乗合バストラック)で出てきて、そこで知り合ったトゥクトゥク(タクシー)の運転手と仲良くなってしまって、ただで6時間くらいあちこち回ってもらいました。なぜただだったかというと、彼は外人向けの土産物屋に連れて行くと、売上に関係なく手数料が入る仕組みになっていて、それで十分に稼げるからなんです。
 「昼飯くらいご馳走するよ」「何食いたい?」というやり取りがあって、私が麺を食いたいということを言ったら連れてきてくれたのが、この店。プーケットタウンのパールホテルの裏手になりますが、何の変哲もないヌードル屋でした。


 何の変哲もないヌードル屋なんですが、お姉さんが威勢良く麺を食ってますね。こりゃ、いけるかもしれないですよ。
 ところで、プーケットタウンという街は、ことのほか北京語が通じる街です。バンコクあたりでは全く北京語は役に立たないのですが、ここプーケットタウンでは、お店での値切り交渉なんかも北京語を使うと随分と効果が出ます。
 特に中華系の人が多い街の様で、この店も先代が福建省から出てきたとのことで、まさに福建の味のヌードル屋なのです。



 

 私が注文したのは、バーミー・ナム(汁入り中華麺)。
 私はタイでは、センヤイやセンレックといった米から作った麺を選んでいますが、今日は珍しくバーミー(中華麺)を選択です。プーケットタウンの中でさんざん北京語で値切り交渉をした後ですから、やはり、中華麺で行きたいですよね。それに、お店の人も福建出身ならば、なおさらです。
 出てきました、バーミー・ナム(汁入り中華麺)。
 見た目もきれいですね。鶏肉やエビ、野菜といったように、具もいろいろ入っています。スープは醤油味。うーん、旨い!旨いぞ、これは!! 
 こんなに旨い店に連れてきてくれたトゥクトゥクの親父に大感謝です。


 一方、トゥクトゥクの親父が注文したのは、バーミー・ヘン(汁なし中華麺)。
 親父がかき混ぜたあとなので、ちょっと見た目には旨そうに見えないですね。
 一般的に日本人は汁入りを食うみたいですね。やっぱスープがないと何か物足りないからでしょうか。そして、スープがないなら焼きそばじゃないと変に感じたりするものなのかも知れません。でも、タイ人から見ると、ラーメンは食いたいけど、外が暑くてスープ入りは食べたくないという気持ちになるようで、バーミー・ヘン(汁なし中華麺)は、タイ人の人気料理の一つです。バーミー・ヘンには、砕いたピーナッツが入っていることが多いので、味付けも甘くなって汁入りの味とは一線を画しています。素材だけが同じだということです。そういう意味で言えば、日本で言えば、ソース焼きそばのノリかな。
 トゥクトゥクの親父、このバーミー・ヘン、旨そうに食ってました。


(アジアグルメ図鑑) アジアグルメ図鑑(バンコク特集)