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アジア写真帳(上海) : 泰康路の市場

アジア写真帳(上海)

上海田子坊(泰康路)のアトリエ

 今、上海での人気スポットとして注目されている、田子坊。もともとは町工場と住宅が混在した里弄(リーロン)だったと言われていますが、1999年に陳逸飛(中国では有名な画家であり彫刻家でもある芸術家。映画の監督や脚本を書いたりもしている多才な人物。2005年に亡くなった。)がアトリエを開いたことから、以降、画廊やブティック、カフェ、レストランなどが集中し始めたものです。
 田子坊〔泰康路〕に来るたびに思うのですが、日に日にエリアは増殖し、新しい文化が生み出され、ますます無国籍な空間になりつつあるものの、中国の、特に若い中国人の熱気がますます感じられるようになってきています。


 そんな田子坊〔泰康路〕の里弄(リーロン)を出て、泰康路を歩くと、やはりこの通りもいわゆる田子坊のエリアの増殖が見られ、来るたびにおしゃれな店が増えてきています。


 その泰康路に、上の写真の通り「泰康路菜市場」があります。
 市場というと、もっとごみごみした古い建物を思い浮かべてしまいますが、泰康路の市場はお洒落なつくりなので、見落としてしまいそうです。
 市場めぐりというのは、アジアの街を歩くときに欠かせないアイテムで、その地域の文化や生活を垣間見ることのできる貴重なスポットです。
 早速入ってみましょう。




 果物屋さんです。というより、ちょっとお洒落だから、フルーツショップでしょうか。ただ、並べている果物は日本とあまり変わりませんね。敢えて言えば、スイカの類が多いのが、中国のフルーツ市場の一面を見せているかなという程度です。


 入口にある肉の加工品売場です。さすがに中国らしく様々な部位が販売されています。味付けは、四川風に辛くしたものなど、色々あります。こういうのを見ると買いたくなる衝動に襲われる私なのですが、考えてみるとこれから後の食事の予定はびっしり詰まっているので、この日はパスです。


 野菜売場に来ると、典型的な中国の市場という雰囲気が出てきます。だけど、床などを見ても随分と清潔な感じのする市場です。地元のお客さんで賑わっていて、上海随一のお洒落な街、田子坊〔泰康路〕のすぐ脇に立つ市場だとはとても思えない雰囲気です。


 卵売場です。いろいろな種類・ランクの卵が売られています。それぞれの卵の違いとか値段とかをよく見てこなかったので、これ以上のコメントができません。

 
 市場内の精肉店です。アジアの市場の中にある精肉店はどこもこのような感じで、肉はブロック単位で目方売りされています。また、自分の好きな部位を言ってその場で切ってもらうことも可能です。こういう店の方がスーパーマーケットなどで買うよりも新鮮な肉を買っている実感が沸きますね。


 市場内の水産物店です。上海では、海のもの、湖沼のものなど、水産物は多様で豊富です。この店は湖沼で取れる水産物が多いようです。海老や蟹、川魚などが並んでいます。

 
 こちらは蟹や海老の専門店でしょうか。生簀の中に様々な海老や蟹がいます。先ほどの店に比べると生簀の中に入れている分だけ新鮮なものが売られているのでしょうか。また、値段はいくらか高いのでしょうか。いずれにしてもこの店にはお客さんが次から次へとやってきます。


 この市場には水産物の店が大変多く入っています。上海人の夕食は海老や蟹を使った家庭料理が多いのでしょうか。建物自体が新しいせいか、他の街の市場と比べるとどの店も清潔感があるところが特徴です。
 さあ、庶民生活を覗いたところで、また、田子坊〔泰康路〕に戻りましょう。


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