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アジアグルメ図鑑-北京空港のレストラン 星陽舫


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 この日の北京発上海行きのフライトは午後2時発。荷物も沢山あったので早めに空港に来て、空港で飯を食うことにしました。空港にあるレストランというものは、日本だろうと中国だろうと、安くて旨い店が少ないのが相場です。北京空港ターミナル3の出発フロアで、同行者と「期待しないで食べよう」との基本スタンスで飯食う場所を探していたところ、星陽舫なるレストランを発見しました。期待しないで入ってみました。
 最初に出てきたのは、白切仔鶏です。鶏を蒸した料理でシンプルな料理ですが、店により味の良し悪しはあります。ここ星陽舫では、思っていたよりまともな料理が来ました。味は格別に旨いという評価ではないですが、空港でこのレベルの料理が出てくれば、まずまずですね。


 続いて、水餃子です。この店でメニューを見ていたところ、久しぶりに北京に来たのに、そういえば水餃子を食っていないということに気がついて、思わず注文したものです。
 はっきり言って、普通の水餃子です。街の食堂で食べるのと変わらない味です。空港で食べる料理としては、まずまずかなっていうところです。



  

 そして、北京に来たのに、まだ食っていないということでは、炸醤麺です。これは、さすがに北京で食い忘れた料理ですので、当然ながら注文です。その地その地の名物料理を食べ忘れていたときは、空港のレストランは有り難いですね。
 写真は北京名物の炸醤麺です。上の写真の通り、麺と具が別々に出てきますので、自分で乗せて、ソースをかけて良く混ぜてから食べます。炸醤麺は家庭料理ですが、これは、ある中国の家庭に急なお客さんが来た際に食事を準備していなかったため、好きなものを麺に乗せて召し上がってくださいと、有り合わせの料理を別々のさらに乗せて出したのが始まりだということを聞いたことがあります。ここ星陽舫の炸醤麺は、麺に乗せる具の種類が少ないことがちょっと不満です。


 この写真は、かき混ぜる前の私なりの乗せ方です。ここからかき混ぜます。
 炸醤麺のソースは、恐らく甜面醤がベースだと思いますが、辛そうに見えて辛くはありませんので、辛い料理が苦手な方も召し上がれます。
 さて、この炸醤麺の味ですが、これまた普通です。街のチェーン店で食べてもこんな味だったよなあ、などと昔を思い出しながら食べました。

 

 そして、炒飯です。実は、炸醤麺がまずくて食べられなかった場合に備えて、注文しておいたものです。意外に炸醤麺が普通だったものですから、主食がダブったことになってしまいました。これから上海に行けば、本場の揚州炒飯が食べられるので、何もここ北京で食べることはなかったなあと、つくづく思います。
 味は、可もなく不可もなくといったところです。

 空港のレストランは高くて旨くないというのが相場だと書きましたが、今日の料理は、これにポットで出してもらった鉄観音を68元を加えて、計166元です。二人でこの程度の料理を食べて166元は高いとは思いますが、一般的な空港の相場からすれば、こんなものかなという感じです。むしろ、期待しないで入った店ですから、味が普通だったことを考えれば、ちょっと満足したくらいです。同行者の感想も、「意外に普通だったね」でした。料理が出てくるのも速かったし、店員のサービスも普通でしたから、空港のレストランとしては上々ではないでしょうか。
 

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