アジアグルメ図鑑－プーケットのクーポン食堂

　プーケットには、本当に沢山のレストランがあって、どこで食べるか迷ってしまいます。表通りは観光客向けの店ばかりですが、ちょっと裏へ入れば、地元の人向けの小さい食堂がいくつもあります。そんな場所ですから、わざわざクーポン食堂を探す必要もないのですが、ガイドブックにはクーポン食堂のことは一切書いてありません。　
　クーポン食堂と言うのは、日本で言うと、大昔のデパートの大食堂みたいなところで、予め５０バーツとか１００バーツとかの食券を買って、好きなものを食べて後で精算するいう便利な仕組みの所です。詳しくはこっちを見てください。
　さて、まず紹介するのは、パトンビーチのクーポン食堂です。ここは、バングラ・ロードにあるオーシャンプラザの最上階にあるクーポン食堂。あまりはやってないですね。店の数も少ないです。
　私が注文したのは例によってカオマンガイ。鶏肉載せご飯です。でも、ちょっとタレがまずいな。肉もイマイチだ。これは、イカン。残念ながら、このカオマンガイは失格です。

　うちの娘が注文したのはカオムーデン。焼き豚載せご飯です。カオムーデンは、焼き豚に甘いタレをかけますので、辛い料理が苦手な人でも安心です。ちょっと脂っこいのですが、添えられている野菜で口直しをしてください。これは、味付けとしては問題がなかったようです。私もこれにすりゃ良かった。

　うちのカミサンが注文したのはカオ・パッ。チャーハンです。本当はナンプリックをかけて食べると美味しいのですが、うちのカミサンは辛いのが苦手なので、添えられているマナオを絞っただけで、ナムプリックは全くかけずに食べました。それでも辛くないというだけで、大変ご機嫌でした。
　俺はこんな食い方、許せない。ナンプリックをかけない炒飯なんて、これじゃ、タイ飯じゃないと思います。

　うちの娘もカミサンもとりあえず満足して食っているのを見ると、私だけが不満な昼食は不本意です。そこで、今度はヌードルに挑戦し、カオマンガイでひん曲がってしまった口を直したいと思います。
　そこで注文したのはセンミー・ナム。極細麺です。こんな感じで出てきまして、例によって、思いっきりナムプリックをかけます。ナムプリックというのは、正しくはプリックソムナム、唐辛子入りの酢です。普通の日本人は、唐辛子を避けて取ったりしますが、私は赤や緑の唐辛子をできるだけ入れて刺激的に食べるのが好きです。タイのヌードルを食べるときは、このプリックソムナム以外にも、粉末唐辛子、ナムプラーと砂糖がセットになった調味料４点セットがテーブルにありますが、このうち、私が入れるのはプラスしてナムプラーと粉末唐辛子だけです。
　砂糖を入れるとさらに旨いと人は言うのですが、私はどうも苦手です。
　で、このセンミー・ナムの味ですか？うーん、まあ、普通かな。

　パトン・ビーチのクーポン食堂はイマイチだったですね。大体、ああいった観光地にはクーポン食堂ってのは似合わないですよね。と言うのも、そもそもクーポン食堂は地元の人向けの食堂ですから、地元の人が集まるようなところにあって初めて、クーポン食堂らしくなるわけです。
　とすると、ここプーケット島で地元の人が集まると言えば、そうです、プーケットタウンです。ガイドブックには例によってクーポン食堂の所在は出ていませんでしたので、まず、私の感で、地元の人に人気のロビンソン・デパートに白羽の矢を立てました。ここなら、クーポン食堂があるんじゃないかな、と思ったら、やっぱりありました。あまり大きな食堂ではないですが、地元の人が沢山入っています。この雰囲気、きっと旨いに違い有りません。
　そして、注文しましたカオマンガイ、鶏肉載せご飯です。これは、旨い！まさに、期待していた味です。そもそもカオマンガイはタイ南部で食べた方が旨いということを聞いたことがありましたが、これならうなずけます。合格です。

　そして、一緒に行ったうちの娘が頼んだ一品がこれ。何を注文したかは本人も知りません。ただ、指差して買ってきたといいます。下に焼きそばが入っていましたから、やきそばの一種でしょう。鶏肉のフライともやしが沢山入っているやきそばでした。
　これも旨かったです。
　こんな風に、指差しで買えるというのが、クーポン食堂のいいところですね。このプーケットタウンのロビンソン・デパートにあるクーポン食堂は、まずまずですね。使えます。プーケットタウンには、美味しいラーメン屋もありますが、このクーポン食堂もちょっとした腹ごしらえにいいですよ。

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