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アジアグルメ図鑑(中国江南)−清蒸臭豆腐

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  私の紹興での宿泊場所は紹興国際大酒店です。汽車西駅(西バスターミナル)の向かい側にあります。ホテルで食事することは稀で、むしろ、ホテルの周りで食べることが多いのですが、よく利用するのは、ここ「満記菜館」です。
ホテルから歩いて2・3分のところに位置しています。

 
 この店は衛生面が徹底しているというか、食器類がこのようにパッケージに入って出てきます。そういう意味では、この店はちょっと高級なレストランでしょうか。


 この日、ここ「満記菜館」で、一人で夕食を食べることになったのですが、まずはビールを注文します。ご覧の通りのビールで、浙江省産です。この日レストランに置いているビールは、これ1種類だそうで、軽いビールでした。さて、メニューを見ながら注文です。

 レストランのお姉さんに聞いてみました。
 「紹興の自慢料理って何ですか?」
 
 お姉さんはメニューで指差しながら、まず最初に「臭豆腐」の名前を挙げました。 臭豆腐は、とにかく独特の風味と強烈な臭気を持つ料理で、一度食べたら忘れられない味です。中国人でも好みが分かれると聞いていますが、実は私は、この臭豆腐のファンで、臭豆腐を食べることを紹興での最大の目的の一つにしていたわけです。
 通常は揚げ料理として食べますが、「この店では揚げたものと蒸したものがあるけど、どっちがいいですか?」とお姉さんに言われて、「君はどっちが好き?」なんて聞いてみたら、「私は蒸した方が好き」というお姐さんのリコメンドにしたがって、この日は蒸した臭豆腐、清蒸臭豆腐にしました。
 お姉さんといろいろ相談して、清蒸臭豆腐と魚香肉絲、それに水餃子を注文することにしました。


 出てきました。清蒸臭豆腐です。
 強烈な臭いですが、味はまろやかです。
 臭豆腐は、とにかくそのきつい臭いのために、日本人から敬遠されがちですが、まあ、納豆を100倍臭くしたくらいの味だと思えば、覚悟としては十分です。実際に食べてみますと、これが納豆の10倍以上おいしいわけで、箸が止まらなくなってしまいます。
 独特の臭いの中に、シンプルな豆腐の味が生きていて、とても旨いです!
 大満足です!



 魚香肉絲も紹興の名物料理の一つです。豚肉や野菜を魚香という調味料をベースに炒めた料理ですが、私は魚香の味が好きで、魚香を使った炒め物は大好物の一つです。この店では唐辛子も多く入れていて、爽やかな辛さも魅力です。
 旨い!気に入りました、この魚香肉絲。辛さがなんとも言えません。
 相変わらず、ビールを飲みながら、臭豆腐と魚香肉絲を食っているわけですが、ビールとの相性ということであれば、いずれも及第です。ただ、臭豆腐は紹興酒の方が合いそうですね。魚香肉絲は結構辛いからビールでいいですね。白いご飯にぶっ掛けて食べたくもなります。

 
 でも、この日、私が主食に選んだのは水餃子です。これは特に、地域の名物料理とか、この店の得意料理とかいうわけではなくて、ただ、自分が食いたかっただけです。
 しかし、すごい分量で来ましたね。20個くらい餃子が入っています。



 水餃子があまりよく見えないので、自分のお椀に取ってから写真に撮りました。ご覧の通り、普通の水餃子です。今日の主食はこの水餃子です。この餃子、普通に旨いです。とりわけ旨いとか言うのではなく、中国で餃子食ってるっていう実感が沸く餃子です。
 しかし、ビールも随分飲んだし、腹が膨れてきて、20個は食えない感じです。臭豆腐と魚香肉絲だって、大変な分量があるわけで、中国に来て中華料理を一人で食べるのは、やはりキツイですね。
 日本だったら、「○○定食」なるものを注文すれば済むのでしょうが、中国では
、どうしてもこんな感じになってしまいます。注文しておいしかった料理を残すのはいやなんですけど、この日はさすがにギブアップ。水餃子を3分の1くらい残してしまいました。
 でも、もちろん、清蒸臭豆腐は完食、魚香肉絲もほぼ完食です。
 ビール3本入れて、約60元の夕食でした。

 大変満足しましたので、また、後日の夕食を、ここ「満記菜館」でとりました。


 この日も一人なので、3品くらいを頼みましょう。臭豆腐は、昼飯時に食っていたため、この夕食では注文しません。
 この日注文したのは、まず、紹三鮮という料理です。具が色々入っています。えび、鴨、豚の胃袋、牛肉玉、トマト、しいたけ、ねぎ、卵、チンゲン菜等々です。旨いです。味付けとしては、広東料理系のさっぱり味です。量は多いのですが、野菜中心で体に優しい料理ですね。「紹三鮮」などと、紹興の紹の字が料理名に入っていますが、特に、紹興料理っていうほど、独自性があるものではないと思います。





 ビールは純生です。すっきりした味です。


 ビールのつまみ用には、大白菜がいいですね。白菜の漬物です。最近日本でも人気の「酸辛系」の味です。 日本ではちょっとしたつまみに漬物を注文したりしますが、その感覚で注文すると、大白菜や泡菜(四川風漬物)になります。

 
 今日のメインディッシュは、家常豆腐煮込み鍋です。日本の中華料理店でもよく食べます(豆腐の甘辛煮みたいな料理名になっている場合が多いようです)が、それと比較すると、この店の料理は、味が濃い目で辛味が強いと思います。イメージどおりですし、ビール飲みながらつまむには、最高の料理です。
 このように土鍋みたいな鍋で出てくる料理は、いわゆる家庭料理の類です。豚肉やしいたけなども一緒に煮込んでいます。日本の家常豆腐と違うのは、日本では厚揚げ豆腐を使うのに対して、ここでは、普通の豆腐そのままを使うことです。この方が脂っこくなくて、食べやすいと思います。
 この日は、料理3品とビール3本で、71元でした。
 大満足です。



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