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アジアグルメ図鑑(上海)-丁香花園申粤軒で朝飲茶


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 李鴻章は清の時代に活躍した軍人であり、政治家です。軍人として太平天国の乱を鎮圧したことで有名ですが、政治家として日清戦争で敗れた際に下関で条約調印したことでも有名です。清代末期の歴史を見ると、李鴻章は清代末期随一の政治家として、日清戦争のみならず、随所に登場してきます。清を支える気持ちが強く、西太后の信頼も厚かったためとされています。
 その李鴻章が愛人の丁香のために購入した邸宅が丁香花園です。丁香は李鴻章晩年の愛人で、七番目の愛人です。まだ年若い丁香が正妻やその他の愛人などと不和だったため、李鴻章は上海に丁香のための別荘を建てたとのことです。丁香とはライラックを意味します。
 今日の目的地のレストラン、申粤軒は、そんな丁香花園の中にあります。土日は朝9時から飲茶ができると聞いていましたので、日曜日の朝9時、丁香花園の正門に到着です。


 丁香花園のある復興西路周辺は、旧フランス租界の優雅さが残っていて、周辺を歩いていても、古き良き時代を感じさせる邸宅街です。それでも、この丁香花園の中に入ると、写真にあるように龍や東屋も配備された公園となっていて、敷地の広さばかりでなくその豪華さにも驚かされます。それでいて、上海の街中にいることを忘れてしまいそうな静寂さです。


 丁香花園には洋館が2棟建っていて、そのうち一棟が申粤軒として、使用されています。この建物は申粤軒ではない建物です。末代とは言え、清を動かす大政治家が、その愛人丁香の心を慰めるために購入した建物ですから、さすがに立派です。


 飲茶のできるレストランは、綺麗に手入れされた芝生の先にある白い建物の二階にあります。この庭園の雰囲気は、恐らく丁香が暮らしていた頃と変わらない状態なんでしょうね。前を行くおじさんも一人で飲茶をするのでしょうか?

 



 丁香花園申粤軒の店内です。手振れしてしまっていて写りが悪くてすみません。
 申粤軒で食事をするなら芝生の庭園が見える窓際がおすすめですと言われていましたが、芝生の庭園に沿った窓際のテーブルが10くらいあって、室内はそれを含めて30くらいのテーブルがあります。また、二階のテラスにも5つくらいテーブルが出せるようになっています。
 私が入店した9時5分くらいには、先客が1組と予約が5テーブルに入っていました。もちろん、みんな窓際のテーブルを押さえています。ただ、お茶が出てきたり注文できたりするのは、9時半からで、料理が出てくるのはそれよりも後になります。
 9時入場開始、9時半開店といった感じです。

 なお、後日、家族と一緒に丁香花園申粤軒の午後の飲茶を楽しみました。料理はこの時の方が沢山注文していますので、こちらのページも参考にしてください




 私が注文したのは、まず、エビシウマイです。エビがシウマイに乗せられています。プリプリしておいしいエビです。でも、それ以上に感動的なのが、シウマイの肉です。しっかりした味付けで、香港や広州で食べる本場のシウマイに引けをとらない本格的な味です。


 続いて、蟹黄牛肉玉です。飲茶屋でよく食べる牛肉玉を揚げたものみたいなのですが、ショウガ、しいたけ、グリーンピースやにんじんが入っていて、脂っこさが抑えられています。旨いです、これ。申粤軒の点心、なかなかいいですね。
 蟹の味はしなかった点が、メニューから受けるイメージと異なります。


 続いて、野菜の焼き餃子です。見た目は日本で食べる野菜餃子と同じですが、お味はどうなんでしょうか。
 韮を中心に、野菜がたっぷり入っていて、具沢山で美味しい餃子です。具が日本の3~4倍くらい入っているイメージです。韮が旨いですね。そして、焼き具合も絶妙です。


 飲茶を食べに来たのですから、お茶は普洱茶にしました。香港の飲茶屋ですと、白いポット、白いお椀なのですが、さすがは高級店の申粤軒です。ちょっと違います。


 高級店の申粤軒でも、飲茶は比較的廉価です。
 ここでは、オーダー式になっていて、欲しいものに印をつけます。それぞれの点心には、頂、、特、大、中、下の種類が書いてあって、それぞれ値段は紙の下に書いてある通りです。例えば、エビ焼売は「特」ですから18元ということになります。この豪華な雰囲気で、あの絶品のエビ焼売が日本円300円しないのですから、大満足です。
 申粤軒での飲茶は、朝、昼と夜(夕食時間の後)です。朝は土日だけの営業ですが、昼と夜は毎日やっているのか、確認していません。飲茶以外の広東料理は、昼から夕方にかけて営業しています。恐らく、飲茶以外も本格的な味を期待できるのではないでしょうか。




 丁香花園に沿った華山路です。左側が丁香花園です。この付近は、こんな感じの並木道が続いていて、散歩に最適です。この日も、食後の腹ごなしに、地下鉄の衡山路駅まで15分くらいの散歩です。並木が日陰を造ってくれますので、気持ちよく歩けます。


 華山路から復興西路に入ったところです。このあたりは、写真のように洒落たカフェが並んでいます。さすがに旧フランス租界らしく、上海とは思えない雰囲気ですね。この道をまっすぐに行けば、地下鉄の衡山路駅です。復興西路から衡山路のあたりのフランス租界の様子はこちらで紹介しています。

 なお、後日、家族と一緒に丁香花園申粤軒の午後の飲茶を楽しみました。料理はこの時の方が沢山注文していますので、こちらのページも参考にしてください。



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