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南京路−アジア写真帳(上海)

アジア写真帳(上海)


 上海でのショッピングというと、今では唯海路や静安をはじめ、いくつものエリアがありますが、その昔はここ南京路こそ、唯一のショッピングエリアでした。10年くらい前に歩行者天国にもなり、車の心配もなく安心して歩けるショッピングエリアになりました。その一方で、いわゆる街の商店みたいな店が少なくなって、チェーン店の支店が連なる単なる大都市のショッピングセンターになってしまったという寂しさもあります。昔はもっと中国的で庶民的だったのに、などと昔を懐かしんでしまいます。


 それでも、ここ南京路は、唯海路や新天地などとは違って、道往く人は庶民的です。新天地辺りを歩くと、さすがにお洒落な人が多いと思いますが、ここ南京路は別です。年齢も老若男女、色々な人がそんなに気取らずにショッピングを楽しんでいます。地方から上海に旅行に来た人などにとっては、ここ南京路は上海で行ってみたい場所の最上位に位置するでしょう。中国の人にとっては、上海でのショッピングといえば、やはり、南京路なのです。

 
 
 道行く人を見ると、ビジネスマンも少ないし、地下鉄に乗っているようなお洒落な若者もあまり見かけません。そういう意味では、10年くらい前とあまり雰囲気が変わってないということも言えます。

 
 
 ショッピングをしているというか散歩している人が多い様な気がします。街並みを楽しんでいる、あるいは上海の南京路に来た気持ちで盛り上がっているような人が多いのです。

 
 
 上の写真は2014年のものですけれども、歩いている人は相変わらずお洒落ではないですね。この辺りは租界時代の建物が残っていて、しかも花なども飾られていて、見栄えの良いエリアですが、垢抜けない雰囲気です。


 南京路の歩行者天国(南京路歩行街)は2kmもありませんが、南京路の中を走る遊覧バスがあります。中国の人は、こういう遊覧バスが好きなのでしょうか。確か北京の王府井にもあったような気がしますし、杭州の西湖を巡る遊覧バスも、こんな形の遊園地を走るようなバスでした。先ほども書きましたが、南京路の端から端まで見てみたいというのがおのぼりさんの気持ちなのでしょう。


 まあ、とにかく人が多いですね。それから、道往く人の服がカラフルになってきましたね。この辺りを歩いている人は、いわゆる日本で言うカジュアルブランドを着ている人が多いのではないでしょうか。
 中国固有のカジュアルブランドは、南京路に沢山店を出していて、シャツ1枚日本円500円以下でも買えるようなバーゲンをしています。香港のジョルダーノや日本のユニクロも南京路に店を出していますが、香港や日本で買うより若干高めの値段設定です。ユニクロの製品の多くは中国製だと思うので、輸送費を考えたら日本で買うより安くなるはずなのですが、価格戦略というかブランド戦略というか、それでもお店は繁盛しているのですから、商売が上手ですね。


 この写真は、まだ朝のうちの写真です。人が少ないと、南京路の広さが分かります。
 世紀広場という公園前から人民公園の方面を見たところです。左のビルに青いマスコット人形が見えます。これが、2010年の上海万博のマスコット、「海宝(ハイバオ)」です。北京語で「世界の宝」を意味する「四海之宝」という言葉が名前の由来であり、発音のしやすさなどからこの名前が付いたと聞いています。もう少しアップして見てみましょう。


 「海宝(ハイバオ)」が少し見やすくなりました。目と口と手足しかないので、私から見ると「ちょっとね」というデザインですが、海をイメージした色や波の形が特長です。2009年夏は、上海中「海宝(ハイバオ)」だらけでした。
 私としては、、バスを引っ張るワンちゃんのほうが可愛いのですが、……。



 

 一転して、夕方の南京路です。
 夏の上海は暑いので、南京路のショッピングも夕方に限ります。涼しいからなのか、若い人たちの数も増えてきます。といっても、近くに歓楽街があるわけでもなく、若者向けのレストラン街も少し離れているので、どちらかというと地元の若者が散歩しているのでしょうか。

 
 
 さらに時間がたつと、永安百貨ビルが輝きを増してきます。永安百貨は1918年に開店した老舗デパートです。 昼間の永安百貨も良いですが、夜になるとライトアップされて、租界時代の雰囲気が一層漂います。


 そんな南京路で、私の好きな吉野家を発見です。南京路のど真ん中、ホテル・ソフィテル・ハイランドのすぐ隣です。上海に来てまで吉野家の牛丼を食べたいとは思いませんが、ちょっと興味あります。


 お店は、日本のようなカウンター形式ではなく、マクドナルドのように、カウンターで注文しテーブル席について食べるというスタイルです。また、お持ち帰りの人用に、左側に持ち帰り用カウンターがあります。
 入口の上に「牛肉飯」の文字があります。吉野家は、中国でも「売り」はやっぱり牛丼なのでしょうか。


 吉野家のメニューです。意外に色々とメニューがありますね。牛、鶏、豚、海鮮、牛肉カレー鶏肉カレーなど、色々です。牛肉飯の「中」が19元ですから、日本円で約300円ですね。ちょっと高級店です。何と言っても、日本食レストランですからね。
 せっかく「YOSHINOYA」と漢字を日本語読みさせているのですから、「中」などと言わせずに、「並(NAMI)」と呼ばせて、日本文化を広めてもらえば、もっと良かったと思うのは私だけでしょうか。




 またまた一転して、朝の南京路です。
 朝の南京路は、日が昇るとともに、公園状態と化します。とにかく道も広く、車も通れませんから、太極拳やバトミントンなど、スポーツをするのにもってこいの場所なのです。この時間の南京路が一番中国らしくて好きですね。
 詳しいことは、「南京路の朝」をご覧ください。


 南京路沿いにはありませんが、南京路から一本わき道に入ると、こうした点心の店が朝から繁盛しています。1個1元前後で饅頭などを食べることができます。つくづくホテルの朝食は高いものだと感じます。
 私の場合は、南京路の飲茶屋小籠包の佳家湯包を利用することが多いですね。

 朝の南京路は、エキサイティングです。



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