アジア写真帳アジアグルメ図鑑アジアグルメ図鑑(上海・中国江南)>新雅粤菜館

アジアグルメ図鑑(上海):南京路の新雅粤菜館で飲茶


アジアグルメ図鑑(上海・中国江南) アジア写真帳(上海)



 上海一の繁華街、南京路も、早朝は体操をしたり、太極拳をしたりする人で賑わいます。人によっては、ネットを張ってバトミントンをする人も出てきます。繁華街というよりも公園のような様相になります。
 上海での朝食は、ホテルのバイキングなどはやめて、上海らしい朝食を食べましょう。


 上海での朝食と言えば、小吃(シャオチ)です。南京路から一歩路地に入れば、こうした小吃の店が沢山あります。小吃街としては、南京西路駅近くの呉江路が有名ですが、そこまで行かなくても、ちょっと歩けば小吃の店はあるはずです。
 上海で有名な小吃と言えば、もちろん小龍包。それと生煎(焼き小籠包)も上海名物です。
 ということはよく分かっているのですが、私はどうしても広東式の飲茶がしたいという気持ちが強くて、朝から営業している広東料理店に直行です。南京路の南新雅華美達大酒店2階に入っている新雅粤菜館です。1926年開業の老舗です。


 新雅粤菜館は、朝はオーダー式飲茶になっています。オーダーシートにメニューが書いてありますので、それに印を付けるだけで注文できます。
 まずは、エビの湯葉巻き揚げです。いい色に揚がっています。旨そうです。


 プリプリしたエビがしっかりと入っています。十分に味は付いていますから、醤油などはつけずに、そのまま食べたほうが美味しいですよ。外側はパリパリ、中のエビはプリプリで、さすが老舗の広東料理店です。

 



 続いて、潮州粉果です。粉果は南方の潮州地域の蒸し餃子みたいなもので、沢山の種類の具が入っています。飲茶には欠かせない一品で、香港や広州での飲茶でも、私は必ず注文している料理です。


 半分かじったところの写真です。豚肉、クワイ、青ネギ、シイタケ、香菜など、色々な具が見えますね。香港や広州で食べる粉果と変わらぬ水準です。旨いですね。満足感ありますね。


 で、蟹粉小籠包です。新雅粤菜館は広東料理の店なのですから、私も注文すべきではなかったかもしれませんが、上海なんだから、ということで注文した一品です。美味しくないわけではないのですが、上海の小籠包専門の小吃店と比較するとやっぱりちょっと違いますね。
 私としては、豫園にある南翔饅頭店の小籠包に軍配を上げます。中に入っているスープの味が南翔饅頭店の方が旨い気がします。


 香港の飲茶店では定番中の定番、エビ餃子(ハウガウ)です。新雅粤菜館のエビ餃子はエビが二つも入っている豪華版で、しかもプリプリのエビです。これは、大正解です。旨いです。


 続いて、エビくらげ餃子です。エビとくらげの組み合わせというのはちょっと珍しいですね。この組み合わせは、どうかな。私には今ひとつです。くらげの歯ごたえは良かったです。



 野菜の湯葉巻きです。香港で食べてもこんな感じの味なのですが、ちょっと味付けは濃いような気がします。私としては、湯葉巻きは揚げた方が好きなのですが、同行者の好みで注文してしまいました。


 今度は大根餅です。これも、同行者の好みです。私は食べなかったので分かりませんが、同行者によればちょっと脂っこくてしつこい味になっているとのことです。
 ちょっと、この辺り、脂っこい点心が続いてしまいました。


  五種類の海老焼売という点心です。この焼売は上出来です。それぞれ一つずつトッピングが違っていて、目も楽しませてくれますし、色々な味が楽しめて、嬉しいですね。この店の焼売は旨いですよ。程よく蒸されていて美味しく食べることができます。実際にどれもおいしかったようです。視覚・味覚の両面で合格です。
 

 牛肉丸、牛肉団子です。新雅粤菜館の牛肉丸は少し小ぶりですけれども、味はしっかりしていてあっさりしています。野菜に唐辛子の味付けがされていて、これが牛肉の臭みを防いでくれています。この牛肉丸は、これまで食べた中でも秀逸の味です。




 腸粉の盛り合わせです。チャーシュー入り、野菜入り、しいたけ入り、ビーフン入りの4種類の腸粉です。
 腸粉は簡単にできる点心の一つなのですが、店により味の良し悪しには随分と差があり、それだけに腸粉の美味しさはそのレストランの評価を決める一つの材料になります。米の粉からできた素朴な皮の中に入る具の味付けと腸粉のたれとがバランス良く両立している腸粉が、私にとっては良い腸粉です。この4種類の具を組み合わせた腸粉というのは、そういう意味では味の調和に一工夫必要な腸粉なのですが、結論としては、大変旨いのです。大満足です。


 今日はよく食います。続いて、皮蛋痩肉粥です。やっぱり広東料理の朝飯に粥は欠かせません。私の好きな粥は、これ、皮蛋痩肉粥です。
 トロトロになるまで煮込んである粥に皮蛋と豚肉が入っています。この味、絶品の味です。幸せです。量はずいぶんあったのですが、同行者と先を争うように分け合って食べてしまいました。


 デザートはお店のお姐さんのおすすめで、ゴマ団子です。新雅粤菜館の名物料理の一つだということです。 ゴマ団子は小さい団子が沢山出てくるかと想像していましたら、意外にも大きな団子が出てきました。


 確かに中のゴマ餡がおいしいです。さすがに店として推薦するだけのことはあります。ゴマの味が濃くて甘すぎず、とても旨いゴマ団子でした。
 やはり、新雅粤菜館は広東料理店です。いわゆる広東式の飲茶メニューから選択していけば、水準の高い料理が期待できる店だと思います。上海での朝食のおすすめ店ですね。


 ところで、この新雅粤菜館には、一階に大きな売店があって、中華料理の冷凍食品や中華菓子等を販売しています。私は上海に行くとよくこの店で月餅を買っています。上の写真はゴマ餡の月餅です。ゴマ団子と同じゴマ餡を使っている感じです。ここの月餅はおいしいですよ。


アジアグルメ図鑑(上海・中国江南) アジア写真帳(上海)

グルメな上海旅行をするために
上海グルメ(はじめに、朝食・昼食編) 上海グルメ(夕食編)

おすすめの上海旅行プラン

上海の旅行プランは立てられましたか。
「アジアグルメ図鑑」では、上海を最大限にエンジョイしてもらうために、
おすすめのスポットやあなただけの「+α(プラスアルファ)」を紹介するページを立ち上げました。
卒業旅行や熟年旅行などを計画している方にも、また、
長い休暇が取れなくて3・4日の上海旅行しかできない方にも、ピッタリのアドバイス・サイトです。