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アジアグルメ図鑑(中国江南)-紹興のラーメン、兄弟一家

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 倉橋直街は、府山公園から府山横街を抜けて人民西路まで続く小道です。紹興の昔の街並みが保存されていて、2003年に「ユネスコ文化遺産保全のためのアジア太平洋遺産賞」に認定されています。この倉橋直街が府山横街と交わったあたりは、老舗の食堂が集まっているエリアで、各店が旗を出してお客さんを引きつけようとしています。その中に「面館」(日本語で言えば「麺館」)の文字があります。

 
 夕方4時ごろ、ちょうど小腹がすいてきたので、ちょっとラーメンでも食べてみましょう。老舗のラーメン屋、兄弟一家です。こぎれいな感じのラーメン屋さんです。昨年、この辺りを散策したときに発見したラーメン屋さんで、これが2回目の訪問です。「兄弟一家」という屋号もいいですね。


 「兄弟一家」の店内に貼ってあるメニューです。(2009年5月のものです。)
 一番安いのは、青菜たまご麺の5元、日本円で80円程度ですね。一番高くて25元、これらはえび(虫ヘンに下)入りのラーメンです。20元ですと、うなぎ(黄鱔)入りのラーメンです。



 待つこと5分くらい、ラーメンが運ばれてきました。
 前回来た時は、うなぎ入り牛肉ラーメンを注文しました。紹興のある中国江南地方ではうなぎ料理が一つの特徴でもあるからです。うなぎとラーメンとの相性はどうなんだろうか、などとわくわくして食べてみたのですが、うなぎは骨だらけだし、やっぱり脂っこい。味覚は人それぞれですから、まずいとは言い切れませんが、少なくとも、私は好きになれない味でした。麺は旨いし牛肉もOKだったので、うなぎを半分くらい残し、他は完食しました。
 そんな反省もあって、今回は素菜麺です。醤油系のスープで味つけは若干濃い目です。麺の上に野菜が乗っているだけのシンプルなラーメンです。うなぎ入り牛肉ラーメンは20元ですが、この素菜麺はわずか8元、日本円で120円くらいです。


 麺は平打ちです。この麺は旨いですね。麺に程よく腰があって、こういうの私は好きですね。上海や杭州辺りのラーメン屋ですと、太麺のラーメン屋が多いような気がします。平打ちのラーメンは中国では珍しいのではないでしょうか?
 とにかく、うなぎが入っていなければ、この店のラーメンは旨いのです。もちろん、完食しました。


 私の連れは、青菜牛肉麺に挑戦です。素菜麺に牛肉が入っているもので、日本で言えばチャーシュー麺みたいな位置づけです。前回のうなぎ入り牛肉ラーメンからうなぎを抜いたものです。シンプルだけど、普通の日本人にとっては、このあたりが安心して食べられるラーメンではないでしょうか。


 兄弟一家の店内です。地元の人たちでいつ行っても込んでいます。当然ながら席は相席になります。地元の人たちと同じテーブルでラーメンをすするのも、旅の一つの思い出になるでしょう。
 倉橋直街は府山公園の近くです。この店の場所は分かりやすいので、機会があったら立ち寄ってみてください。


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