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香港スイーツの許留山|アジアグルメ図鑑(香港)


 スイーツの許留山



 ここは、香港各地に店を持つチェーン店、「許留山」。甜品屋(スイーツ店)です。香港のあちこちで見かけます。
 甜品屋ですから、甘いものが中心ですが、亀ゼリーなども食べられます。香港人はこうしたスイーツ店で昼でも夜でも、そして夜が更けるまで、おしゃべり大会を続けるのです。


 夜食というと、日本人はすぐお酒を思い浮かべるのですが、香港人は違います。この店は若者を中心に人気があって、昼夜を問わず、いつも一杯です。香港人のよくしゃべること、しゃべること、でも、その広東語のけたたましい響きが何とも言えず、香港なのです。



 許留山の発祥は香港元朗の涼茶舗(漢方茶)

許留山発祥の店(香港・元朗)
 
 上の写真は香港ではどこでも見かける許留山のお店に見えますが、実は新界元朗にある許留山発祥のお店です。香港では涼茶といって漢方薬系のお茶やデザートを出す小さなお店がいくつもあります。許留山もそうした涼茶のお店の一つだったわけです。1950年代に創業した許留山は1990年代からフルーツ系のデザートも扱うようになり、今ではむしろ香港デザートの老舗として知られるようになったわけです。看板の許留山の文字の下に特種亀苓膏と書いてありますが、これが亀ゼリーです。他の許留山のお店の看板にはこの文字は入っていません。

許留山は涼茶舗としてスタート
 
 この元朗にある発祥の店はお客さんが10人も入ればいっぱいになってしまうくらいの小さなお店で、元朗の昔ながらの風情を残す一角にあります。しかも許留山のお店は香港の風景になじんでいますから、元朗の街歩きをしていても通り過ぎてしまいそうなお店です。入り口わきの大きな釜が当時の涼茶舗だった名残を残しています。

許留山の亀苓膏(亀ゼリー)
 
 亀ゼリーです。この元朗の発祥の店には特種亀苓膏(亀ゼリー)と霊芝亀苓膏(亀ゼリー)がありますが、この日注文したのは霊芝亀苓膏(亀ゼリー)です。
 にがいですね。私が亀ゼリーを初めて食べたのは新界の上水のある涼茶舗だったのですが、そこは本当に苦くて全部食べるのに時間がかかってしまいました。その時一緒に行った香港人女性の弁によれば、ガンの予防にもなるし高血圧にも効くとかで、何にでも効く薬なんだね、などと信じてもいないのに同調したりしました。これは体にいいのだ、と言い聞かせないと食べられない代物だったからです。
 その亀ゼリーに比べれば、ここ許留山の亀ゼリーはいくらか食べやすいですね。この程度の苦さを我慢して食べるだけでガンにも高血圧にも良いのであれば週に一回くらいは食べなきゃなどと思ったりもしますが、やはり私にはそんなに食欲が沸く食品ではありません。



許留山のスイーツ


 というわけで、今私が許留山に行くときのお目当ては、やはり香港スイーツです。
 今や許留山は香港だけでなく、中国内の各地に店舗を持っています。そんな許留山の人気メニューというとやはりマンゴーのスイーツです。
 許留山ではマンゴーのメニューが豊富です。上の写真はマンゴープリンです。マンゴーのデザートの定番です。ただ、マンゴープリンはもう日本でもメジャーなデザートですし、香港の許留山でわざわざ食べるメニューでもないのではないでしょうか。


 許留山で食べるなら、もう少し許留山らしいもの、というか許留山ならではのものがおすすめです。マンゴー系のスイーツメニューは本当にたくさんあって、上の写真はその一部ですけど、どれを食べようかいつも悩んでしまいます。

許留山の多芒鴛鴦黒糯米(香港)

 例えば上の写真の多芒鴛鴦黒糯米です。無理に日本語に直せば、マンゴーのココナッツミルクとあんこのオシドリ(鴛鴦)風とでもなるのでしょうか。
 これですと、美味しいマンゴーがココナッツミルクの中に入っていて下のあんこが出てくると甘さも口の中いっぱいに広がります。

許留山の多芒鴛鴦黒糯米(香港)
 
 横から見るとこのスイーツの構成がよく見えると思います。このマンゴーミルクにあんこという組み合わせが、すごくマンゴーに合うのです。許留山ならではの気軽な香港スイーツです。

許留山の楊枝甘露(香港)

 そして、定番の楊枝甘露もおすすめです。楊枝甘露はココナッツミルクの中にカットしたマンゴー、ポメロ、タピオカを加えよく冷やしたデザートです。ポメロは八朔のようなフルーツですが、水分が多く甘酸っぱいフルーツです。楊枝甘露は日本でもっと人気が出て良い商品だと思いますし、日本でもメニューに入れられて良い商品だと思います。そのくらい、日本人の味覚に合うデザートだと私は思っているのです。

許留山の楊枝甘露(香港)
 
 この楊枝甘露も横から見てみるとその組み合わせが分かります。白い部分がココナッツミルクで黄色い部分がマンゴーピューレでしょう。マンゴーの甘さとポメロのちょっと酸っぱい感じが清涼感を感じさせる私のおすすめスイーツです。

アイスクリーム入りのマンゴーのスイーツ(香港・許留山)
 
 また、上の写真のようにマンゴーに加えてマンゴーアイスクリームも入った商品もあります。暑い香港を歩いた時の休憩時間にはこんなデザートも良いでしょう。

アイスクリーム入りのマンゴーのスイーツ(香港・許留山)

 このアイスクリーム入りのも横から見ると下の方に甘い小豆が少し入っています。美味しさや食べやすさを追求して商品ことにちょっとした工夫をしている加えているところが許留山のスイーツです。 

許留山のドリアン餅(香港)
 
 許留山はメニューが豊富です。マンゴー以外ではドリアンのスイーツもおすすめです。上の写真はドリアン餅です。これですと、マンゴーの入った冷たいスイーツと一緒に食べられるのではないでしょうか。マンゴーのスイーツに加えてもう一品注文するのに適しています。

許留山のドリアン餅(香港)
 
 ドリアン餅の中には上の写真のようにねっとりとしたドリアンが入っています。ドリアンの味が口中に広がります。ドリアン好きな人にはたまらないスイーツです。ドリアンを食べたことのない人も、まずこうした食べやすくなっているドリアンを食べてみて、気に入ったらドリアンそのものを食べたらいかがでしょうか。本当に食べやすいスイーツだと思います。



義順牛奶公司の牛乳プリン

香港、義順牛奶公司
 
 義順牛奶公司は牛乳プリンでよく知られたでさーとの店で、本店はマカオにあります。香港内にも数店の店舗を構えていて、上の写真は銅羅湾にあるお店です。義順牛奶公司の牛奶とは牛乳のことです。すなわち義順牛乳会社という意味です。森永乳業の直営店みたいなものです。

香港、義順牛奶公司のメニュー
 
 義順牛奶公司に来たら牛乳プリンしか食べたことがない私ですが、メニューはたくさんあります。左上が牛乳プリンです。馳名雙皮墩奶が牛乳プリンで、メニューを見てもらうと分かるように冷たいものと熱いものがあります。どちらでも美味しいです。その日の気分や気候によって食べ分けています。
 この牛乳プリンを基本にして、小豆のせとかチョコーレートやコーヒー味とかいくつかのバリュエーションがありますので、上の写真で確認してください。また、その下にドリンクのメニューがあります。もともと牛乳屋さんですからミルクをベースにしたものが多いです。右の列にはミルクをベースにしたデザート、さらに右側の列にはサンドウィッチのメニューもあります。

香港、義順牛奶公司の牛乳プリン

  でも、私が義順牛奶公司で食べるのは決まって牛乳プリンです。その日の気分で熱いのにしたり冷たいのにしたり、プレーンで食べたり小豆を乗せたりしています。この日は小豆を乗せて甘くした牛乳プリンを食べました。
 牛乳プリンの良さは、甘過ぎないデザートなので大変食べやすいということです。ただこの日は香港の街歩きに疲れていたので、ちょっと甘くして食べたいと思って小豆を乗せてもらいました。ちょっと一休みという気持ちで気軽に立ち寄れる店、それが義順牛奶公司です。

 減朗の佳記甜品には行くだけの価値がある

 
 香港のスイーツ店で忘れてはならないのが元朗にある佳記甜品です。元朗は今はMTRでも行けるようになりましたので交通の便は改善されいます。とは言え、香港中心部から片道一時間程度はかかりますので、時間に余裕のある旅でないと行くのは難しいかもしれません。
 佳記甜品の看板メニューはB仔涼粉です。B仔涼粉というのは、山盛りのフルーツの上に涼粉という米からできた麺を載せたデザートで、とにかくそのボリュームには驚きます。一人で食べるとさすがに飽きてしまいそうなサイズです。

香港元朗の佳記甜品(B仔船)
 
 この日は一人で元朗に来ました。そこで、私が選択したのはB仔船(カットフルーツ盛合せ)です。佳記甜品の看板商品であるB仔涼份を小さくしたような感じですが、トップにアイスクリームも乗っていて、そのアイスクリームだって決して小さくありません。写真奥に見えるお椀と大きさを比べてもらうと、このB仔船のサイズをご理解いただけると思います。実は、来た瞬間に戦意を喪失させるようなサイズです。
 B仔涼份は一人では食べきれないからB仔船を選択したのですが、なんのなんのB仔船も、かなりデカいです。下の方にはフルーツがこれでもかと入っていて本当にお腹いっぱいになってしまいました。おやつではなく私の昼食になってしまいました。

香港元朗・佳記甜品の芒果糯米糍
 
 マンゴー関連のメニューでは、マンゴーのもち米団子(芒果糯米糍)がおすすめです。実はB仔船が思いのほかボリュームがありましたので、マンゴーのもち米団子(芒果糯米糍)はホテルに持ち帰ろうかと思っていたのですが、一切れ食べた瞬間にそんな考えは吹き飛んでしまいました。佳記甜品のマンゴーのもち米団子(芒果糯米糍)が期待していた以上に美味しいのです。下手にホテルに持ち帰ってもち米が固くなったりしたらもったいないという気持ちになったのです。マンゴーが新鮮で香りが強く、もち米が柔らかく、そして適度に甘みがあって最高の味でした。
 元朗の佳記甜品についてはこちらのページで詳しく紹介しています。