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おすすめの四川料理レストラン(深圳・缪氏川菜)|アジアグルメ図鑑(香港)


 四川料理レストラン、缪氏川菜で一人飯


缪氏川菜は清潔、激辛、そして廉価

 四川料理レストラン、深圳の缪氏川菜

 香港では本場の四川料理の味を楽しめるレストランにお目にかかったことがありません。「ここは本場の味だよ」と人に言われていくつもの店に行きましたが、料理は綺麗に調理されていますが香辛料の使い方が四川料理とは異なるので、いつもがっかりしてしまいます。
 その点、深圳には美味しい四川料理レストランが数多くあります。最近、よく利用するのが缪氏川菜です。ここは四川料理レストランらしい雰囲気の中で、比較的廉価に本格的な四川料理を食べさせてくれるレストランで、深圳市内に10店舗あります。私がよく利用するのは車公廟駅近くにある泰然店です。上の写真は泰然店の入口です。

深圳の四川料理レストラン、缪氏川菜
 
  店内は上の写真の通り清潔です。閉店間際の写真ですからお客さんはほとんど入っていませんが、実はここは大変な人気店で、いつも満員盛況です。
 この缪氏川菜には二人で来ることもありますが、一人で来ることが多くなっています。むしろ、日本で会社の帰り道に一人で駅前の中華料理屋に寄ってラーメンを食べる感覚です。中国で一人飯の時はどこで食べたら良いか迷う人も多いようですが、8時過ぎの缪氏川菜なら待たずに入れるし、一人でいてもそんなに違和感は感じませんよ。


 この缪氏川菜では食器もオリジナルのものを使っていていい感じです。清潔感もあります。
 さて、私がこの缪氏川菜の四川料理を気に入っている理由は、普通に辛いという四川料理レストランとして当たり前のことができているからです。もちろん、ここに来る若い深圳人たちの舌にも合うように辛さは若干調整されているのですが、香港で食べる四川料理のような中途半端な味ではありません。私は辛い四川料理が好きだとはいえ、この店の辛さでも十分に満足なのです。
 間違ってはいけないのは、調整されているとはいえ日本人にとってはかなり辛い四川料理だということです。ただ本場の味ほどでもない。そんな辛さなのです。



 四川料理の前菜

四川料理の前菜

 前述の通り、私はこのレストランには一人で来ることが多いので、毎回、料理を3~4品注文ことになります。一人で来ても二人で来ても、ほとんど同じような品数です。水煮魚とか毛血旺といった鍋系・スープ系の料理には挑戦できていません。
 3~4品注文する場合には、前菜と主菜を何にするか、品数が少ないだけにその中で素材をダブらせないことが、変化のあるメニューにするコツです。一人飯の時には辛いものばかりで構成し、辛い料理が苦手な人と行くときには辛くない料理をミックスするようにしています。

 上の写真は前菜の皮蛋です。辛くない前菜として注文しています。皮蛋の上に乗っている緑色のものは青唐辛子です。ただ、あまり辛くありません。ピータンは普通に美味しいですが、一人で来た時にはさすがにこの量のピータンは多すぎです。二人以上で来た時、しかも辛い料理を苦手とする人と来た時に使えるメニューです。

 
口水鶏(よだれ鶏)は激辛(深圳、缪氏川菜)

 缪氏川菜での人気料理の一つ、よだれ鶏(口水鶏)です。これは辛い前菜としては私のイチオシです。よだれ鶏(口水鶏)は四川料理の鶏料理の定番です。棒棒鶏(バンバンジー)のように鶏肉を細切りにしません。ですから素材の良し悪しが料理に大きく影響します。
 ここ缪氏川菜では、ジューシーで柔らかい鶏肉を使っています。辛さもしっかりしていて味付けにも満足できます。何回も注文した私のお気に入り料理です。

 
虎皮青椒は辛くて美味しい(深圳の四川料理)

 そして、これも私お気に入りの定番料理で、虎皮青椒です。かなり辛いです。一人飯の時にもよくこれを食べますが、半分くらい食べるとさすがに口の中が麻痺してきます。ですけれども、その感触がたまらなく好きなので、ほぼ毎回注文しています。本当のことを言うと、二人以上で食べるのが正解です。
 メニューの組み立て上、この虎皮青椒は他の四川料理に比べて味はシンプルで尖がっていますから、メニューに変化を付けられます。

 
 ここ缪氏川菜の人気料理の一つに川北涼粉があります。これも前菜の一つです。
 涼粉は上の写真ではうどんのように見えるかもしれませんが、日本の食材で言えばところてんのような食感を持つものです。お腹にたまりませんから、前菜としておすすめなのです。
 「川北」というのは「四川の北」のことで、四川省北部を発祥とする料理です。因みに四川料理のことを「川菜」と言うように、「川」という字は「四川」を指します。

 
 唐辛子や花椒の入ったタレを全体に行き渡らせるように良くかき混ぜてから食べます。冷たいヒヤッとした爽やかさ、ツルツルした食感、ピリッとくるスパイスの刺激、前菜としてこれ以上の料理はありません。中国で四川料理レストランに行ったらぜひ試してもらいたい一品です。



主菜(メインディッシュ)

缪氏川菜の回鍋肉
 
 一人飯で食べる時に気取って「メインディッシュ」などというのも変ですが、まあ主たるおかずということです。
 前菜でよだれ鶏(口水鶏)や虎皮青椒など激辛料理を注文していますので、メインディッシュは比較的まろやかな辛さの料理を選ぶことが多いです。上の写真は回鍋肉。実は中国に何百回と来ている私ですが、中国で回鍋肉を食べたことがありませんでした。たまたまこの店のメニューに回鍋肉があったので注文しただけです。特にこの店の自慢料理というわけではありません。
 驚いたことにはこの店の回鍋肉ではキャベツの代わりにニラを使います。中国でも一般的に回鍋肉にはキャベツが使われるようですので、ここ缪氏川菜のオリジナルです。味付けには豆板醤と甜麺醤が使われているのは同じです。意外にニラが回鍋肉のソースに合います。キャベツを使うよりも水っぽくならないし豚肉の味にも合いますから、かえってキャベツを使うよりも美味しいですね。辛さはほどほどです。日本でなら激辛と言われるくらいの辛さでしょう。

中国の干鍋料理(深圳の四川料理)
 
 きのこと野菜の干鍋(蒸し焼鍋)です。この料理は辛さを苦手とする広東人と食べたときに注文した料理です。上の写真では赤い唐辛子が少し見えますが、辛さをちょっと感じるだけです。
 こういうスープのない鍋料理のことを中国では干鍋と言います。干鍋料理は中国で人気の料理で、もともとは四川省成都で生まれた料理なので四川料理に属します。最も有名な干鍋料理は麻辣干鍋です。これは字で見た通り、辛い料理です。この日注文したきのこと野菜の干鍋では、ニンニクを強く効かせてあって、これに五香粉や花椒などで味付けしています。美味しい料理で、また注文してもいいかなと思っているくらいです。

 
深圳の缪氏川菜で食べた麻婆豆腐
 
 四川料理レストランで一人飯をするときの締めの料理は、麻婆豆腐か担担麺が定番です。ただ、こういうレストランで食べると担担麺は一人分で出てきません。いくら安いとはいえ半分以上残すのも気が引けるので、体調が相当に良い時にしか注文していません。ということで、麻婆豆腐を食べる機会が多いのです。

 
 ここ缪氏川菜の麻婆豆腐は全体を見渡した時の色を見ると、見た目には迫力がないのですが、結構な激辛です。上の拡大した写真を見ると、山椒がしっかりかけられていることがよく分かります。日本で言えば超超激辛くらいのパワーがあります。色を見ただけで判断し、このレストランの辛さをなめてはいけないのです。

麻婆豆腐はご飯にかけて
 
 ですから、麻婆豆腐だけで食べると、しばらくすると口の中が麻痺してしまいそうです。そこで注文するのがご飯です。ご飯に麻婆豆腐をかけて麻婆ご飯にして食べると、最高に美味しいのです。欠点は美味しすぎてご飯を食べ過ぎてしまうことだけです。

 日本からの出張者や長期滞在者の多い深圳。皆さん、夕食は何を食べているのでしょうか。私は海外では接待の時以外には日本食を食べないので、いつも中華料理です。最近は、四川料理レストランに一人ではいることが多くなっています。香港では食べられない美味しい四川料理が深圳にはあふれています。
 四川料理がお好きなら、ぜひ深圳に行ってみましょう。興味があれば次のページもご覧ください。
   深圳の俏江南で本格四川料理
   四川料理は深圳で食べる



 二人でランチ

深圳の四川料理レストラン、缪氏川菜
 
 ある日、深圳で最も高いビル、京基100での仕事を終え、ちょうどランチタイムになりました。この付近には数えきれないくらいレストランがあるのですが、中国人通訳と一緒に食べることになったので、彼の希望もあって四川料理のランチにすることにしました。缪氏川菜の東園店が近いという記憶があったので、早速向かいました。地下鉄の科学館と大劇院のちょうど中間くらいで東園路に面しています。

夫妻肺片は四川料理の冷菜(深圳の缪氏川菜)
 
 この日のメニューも私が組み立てました。
 まず、四川料理の定番の冷菜の一つ、夫妻肺片です。夫婦肺片は内臓を回教料理の香辛料を効かせて煮込んだ冷菜です。日本人から見ると変な料理名ですが、屋台の食堂をしていた夫婦がセンマイなど豚の内臓肉を使ってこの料理を開発したところ、爆発的な人気を得て、以来夫婦は豊かな暮らしをしたという言い伝えがこの料理名の語源です。
 この料理、結構スパイシーな冷菜ですから、食欲を引き出してくれます。ここ缪氏川菜の夫婦肺片は水準が高いです。美味しいです。

白片肉(深圳の四川料理、缪氏川菜)
 
 白片肉のニンニクソースがけです。この料理も四川料理の定番の一つで、日本で食べる白片肉と比べると、写真にある通り、ニンニクの量が半端ではありません。かなりかかっています。私はもう既にこの中国スタイルの白片肉に慣れてしまったというか、こちらの味の方が好きになってしまったというか、もう全く違和感がないのですが、初めて深圳の白片肉を食べる方は、ちょっと面食らうかもしれません。まあ、これが本場の味ですから、十分に味わってください。通訳の中国人も、この味、気に入ってくれました。

 
 この白片肉のニンニクソースがけは私のおすすめ料理の一つです。そこでよく注文します。上の写真のように出てくるとソースがたっぷりかかっているので、辛くてニンニクの匂いが強烈です。私はこちらの盛り付けが好きです。

 
 そして、四川料理の激辛メニューの一つ辣子鶏も忘れてはならないメニューです。ここ缪氏川菜の辣子鶏は普通に辛いです。ということは日本のレストランに比較すると、超激しく辛いです。ビールが思わず進んでしまいます。唐辛子をよけながら鶏肉をというか鶏肉の骨の周りを食べていくのですが、鶏肉を箸でつまみながら食べるのでなかなかなくなりません。ビールや酒がどんどん進みます。好きですけど、ガンガン食べていかないとなくならないので大人数の時向けのメニューだとも言えます。4人くらいいれば完食できると思います。

干鍋料理(深圳の四川料理、缪氏川菜)
 
 続いて、最近中国全土で大人気の乾鍋(干鍋)料理でカリフラワーの鍋炒めです。乾鍋(干鍋)料理も四川料理の一つと聞いていますが、今は中国全土で人気の料理で、四川の香辛料をふんだんに使って作る炒めものに近い鍋料理です。特に重慶風ですと、香辛料がふんだんどころか、これでもかというくらい使われて激辛の炒め物になります。今日のカリフラワー炒めは激辛ではなく、少しピリッとしている程度の辛さです。メニュー全体が脂っこいので、比較的サッパリした野菜料理が欲しかったので注文しました。箸休めとして、サラダ代わりにいただきました。

魚香茄子(深圳の四川料理、缪氏川菜)
 
 そして、魚香茄子です。この料理は広東料理レストランでもメニューにありますが、もともとは四川料理です。四川料理レストランで出てくる魚香茄子は写真からも想像できるように、若干辛い味付けです。そういう意味では広東料理レストランで食べる魚香茄子とは一線を画しています。とは言え、魚香をベースにした料理ですからほどほどの辛さで、ご飯がすすむこと、この上ありません。

 そんなわけで、缪氏川菜は昼飯を食べる場所としても使えることが分かりました。一人で飯を食っても良し、身内とランチを食べるにも良し、きっと家族や友人と四川料理を食べるには絶好の場所ですね。美味しいし、コストパフォーマンスの良いおすすめのレストランです。