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アジア写真帳(杭州)


 清河坊(河坊街)は、宋の時代の杭州の街並みをイメージして作られたショッピング街で、観光客にとっては杭州ならびにその周辺の特産品を一箇所で買える便利なエリアです。もともと清河坊という街を再開発して宋の時代を再現しようとしたもので、最近は「清河坊」よりも「河坊街」という呼び方をされることが多いようです。
 杭州の特産品と言えば、王星記の扇子や張小泉の鋏(はさみ)が有名ですが、これらの有名店も勿論この清河坊に支店を出しています。上の写真は王星記です。ここの扇子は確かに雰囲気の良いものが多く、ついつい沢山買ってしまいます。


 こちらは鋏で有名な張小泉の店です。布の看板がちょっとめくれていて、張という字が見づらいですが、こんな感じで看板が出ているので、ぶらぶら街歩きしていればすぐにお店は見つかるはずです。




 これが王星記の扇子です。晴れた日は扇子として、また、雨の日は傘代わりに使える(大雨の日はだめですけど)というのが、王星記の扇子の特徴です。黒紙扇子や白檀扇子が有名ですが、これは西湖の土産に適した西湖の地図入り扇子です。因みに、私は会社では黒紙扇子を使っています。日本の扇子に比べるとコンパクト性に欠けますが、大きいので省エネで暑い日本の室内にはぴったりの扇子ではないかなどと最近は思っています。


 こちらは張小泉の鋏で、鶴の形をしているのが可愛らしくて、しかも安価ですので、土産として相当数購入しています。かなり小さい鋏で先が長いので、私は鼻毛を切るのに使っています。実はお店の人に何に使う鋏かと聞いたら、鼻毛切り用ですと説明を受けたものですから。
 中国を旅行すると空気が汚れているので、鼻毛がすぐに伸びてしまいます。中国旅行の際にも必需品です。


 順序が逆になりますが、ここが清川坊の入口です。午前中早い時間だったものですから人はまばらですが、午後や夕方になると人通りはかなりのものになります。それでは、清河坊のあちこちをご案内しましょう。


 清河坊(河坊街)の街並みです。
 このように、自動車が通らないショッピング街ですので、車を気にしないで安心して買物が出来るところも魅力です。店は何店くらいあるのか見当もつきません。かなりの数のお店が並んでいます。お客さんが白人さんもたまには見かけますが、大体は中国各地から来た観光客といった雰囲気です。
 しかも、最近は清河坊(河坊街)人気にあやかって街の拡張が進められています。近年中に、さらに拡張された清河坊(河坊街)になるはずです。


 杭州の名産品、龍井茶を売っている店です。新茶を店の前で詰めてくれます。1缶で、大きい缶でも22元で新茶が買えます。しかも、このおじさんが、もうこれでもか、というくらいにギューギューお茶を詰めてくれるので、何か得した気分になります。お茶屋さんは何軒もありますが、今回は私もこの店で購入しました。


 一般的に、杭州で良い龍井茶を買いたい場合は龍井村に行ったら良いと思います。また、普通の龍井茶を安くしかも大量に買いたい場合は茶葉一条街に行ったら良いと思います。どちらも、バスで行くことができますし、タクシーに乗ってもそんなに高い料金になりません。でも、普通の龍井茶を少々買うのであれば、どこで買っても良いと思います。例えばそんな時にここ清河坊で買えば良いのです。


 景徳鎮を売っている店です。とは言え、こんな露天ですから普及品しか置いていません。気に入ったのがあれば、値切って買いましょう。

中国語はそんなに難しくありません。
私の経験でも、英語よりはるかに早く話せるようになります。
初歩の中国語ができれば買物も楽しくなって、中国旅行が百倍楽しくなりますよ。



中級者用の教材もあります。
このレベルになれば、中国での移動も自由自在です。


 もちろん、漢方薬もこの清河坊で手に入れることが出来ます。外に鹿の角や人参、ツバメの巣などの字が並んでいるのですぐ分かりますよ。でも、どうせ河坊街で漢方薬店に行くなら、胡慶余堂という漢方薬最大のお店です。


 胡慶余堂という漢方薬店です。清河坊のメインストリートにこんなに細長く店が続いています。入口は脇の路地にあります。看板の前に出ているのは漢方薬店ではなく、民芸品やお土産品などを売る屋台です。せっかくですから、胡慶余堂に入ってみましょう。


 胡慶余堂に入ると、漢方薬の香が漂っていて、また、一種独特の静けさもあって、病院に入ったかのような気になります。


 胡慶余堂の中です。外から見ても広いですが、中はこのように広々として、しかも豪華です。


 漢方薬です。小物はこんな感じで、ショーケースに入れられています。価格も単位あたりで示されています。


 大きな薬剤はこんな形で樽に入れられています。要は、これをどのように注文すればよいかということが、次に問題になります。


 実は、中国の漢方薬店には処方をしてくれる医師が常駐しています。この医師の問診を経て処方箋が出され、漢方薬を買う仕組みになっているのです。
 胡慶余堂には、毎日毎日、沢山の医師が出勤します。それぞれの医師のプロフィールの中に、専門分野、例えば、皮膚病とか消化器系とかといったことが書いてあるので、その医師の問診を受けることになるのです。


 実はこの日私も問診を受け私の病気にあった漢方薬を処方してもらうべく、中国語で専門用語をメモしてきたのですが、待合室を見るとあまりに大勢の患者数に圧倒されて、というか、待ち時間が長くなることを恐れて、結局パスすることにしました。




 そこで、漢方薬の胡慶余堂向かいにある茶楼で休憩することにしました。この店は太極茶道苑といって、ガイドブックにも載っている有名店。時々、太極拳と茶道を組み合わせた太極茶道なる作法でお茶を入れるパフォーマンスを1階の入口付近で行っています。
 私は、太極茶道のパフォーマンスを見に来たわけではないので、2階で静かにお茶を楽しみます。


 青い制服を着たスタッフがお茶を入れてくれます。まずは、熱いお湯で茶器を温めます。この日飲んだお茶は鉄観音です。鉄観音ならば、こうした茶器で淹れることになるだろうと思ったからです。


 暖めた茶壷の中に茶葉を入れます。茶具は宜興の紫砂陶器です。やかんも紫砂陶器でテーブルの上で温めます。この二階では、特に太極茶道のパフォーマンスでお茶を淹れることはないようです。
 お茶の味は普通ですね。


 スタッフは一杯目しか入れてくれませんから、二杯目以降は自分で淹れます。太極茶道をちょっと真似て、少し高い位置からやかんのお湯を茶壷に注いでみました。


 太極茶道苑二階からの眺めです。胡慶余堂はもちろんのこと、清河坊が見渡せます。意外に空いていますので、静かに休みたいときなどは、うってつけの場所です。




 さあ、少し休憩もしたので、また清河坊(河坊街)を歩いてみましょう。刀剣の店や刺繍の店、シルクの店など、観光地杭州らしい商店が軒を連ねています。見て歩くだけでも楽しいですね。


 杭州での有名な菓子、龍須糖のお店です。龍須糖というのは、飴の周りに白い糸のような柔らかいものが巻きつけられていて、この白い糸みたいな毛みたいなものが龍のひげのようなので、龍須糖という名が付いたと聞いています。どこでも売っているし、値段も安いので、一度くらいは試しに食べてください。龍須糖は、杭州で2000年以上の歴史があるお菓子だそうですよ。


 張小泉のはさみ、王星記の扇子と並んで杭州で有名なのは、天堂の傘です。日傘などを買うのがいいかなと思います。折りたたみの傘は、天堂のものはまだ重いですし壊れやすいです。
 中国の人たちが雨の日に自転車に乗るときに着る雨合羽をご存知ですか。頭から自転車のハンドルまでスポッと覆ってしまう雨合羽です。これも天堂で売っていましたので、私は買って日本で愛用しています。


 ショッピングに疲れたら、こうした茶店で一服すると良いでしょう。お茶を飲んだり、菓子をつまんだり出来ます。雰囲気の良い街ですし、お店も開放的なので、杭州旅行の良い思い出になると思います。こういう地味な茶楼のほうが、太極茶道よりも風情があっていいかもしれません。


 清河坊の一番奥には、このような屋台街が並んでいます。ちょうどお昼前くらいの時間ですが、お客さんで一杯です。小さな店が並んでいますので、そこで指差して注文すれば、北京語の出来ない人でも大丈夫です。


 でも、私が清河坊に来て食事する時は、その屋台街で食べることは滅多にありません。この清河坊のショッピング街に並行して走る高銀路には、沢山の食堂・レストランが軒を連ねています。杭州料理の名門、知味観の支店神仙鶏で有名な好紹欣も店を出していますし、どこで食べようか迷うほどです。この辺りはレストランの競争が激しいので、満足できる食事になると思います。
 また、呉山広場にある呉山茶楼で食事をするという方法もあります。




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