アジア写真帳アジアグルメ図鑑アジアグルメ図鑑(上海・中国江南)好紹欣

杭州のグルメ−神仙鶏で有名な好紹欣

アジア写真帳(杭州)   アジアグルメ図鑑(上海・中国江南)

 日本で人気の杭州料理の一つに叫化鶏(こじきどり)があります。羽毛を取って内臓を取り出した中に具を詰め、ハスの葉で包んだものを、さらに粘土や練った小麦粉で包んでオーブンで焼いたものです。でも、大変手の込んだ料理なので、どの店でもメニューに揃えているものではありません。
 今晩は二人で夕食です。叫化鶏(こじきどり)でも食べようかと高銀街をぶらついている時に、ふと通りかかったのがここ好紹欣です。この店は神仙鶏といわれる鶏の蒸し焼きで有名な店です。地元の人には、叫化鶏(こじきどり)に勝るとも劣らない有名な料理です。地元杭州人に人気の神仙鶏を食べてみましょう。
 聞く所によると、「紹欣」というのは「紹興」の発音に似せて名づけたそうで、紹興の料理を得意とする店のようです。近くに、小紹興という姉妹店もあります。


 まず、前菜です。定番の松花豆腐です。私は皮蛋(ピータン)が好きなので、どうしてもこの松花豆腐を注文してしまいます。皮蛋、豆腐ともになかなか美味しいです。
 それと、この店の松花豆腐は、ちょっと濃い目のたれがおいしいですね。


 そして、杭州料理の定番、龍井蝦仁です。龍井蝦仁は、ムキエビを龍井茶(茶葉だけでなく、お湯も一緒に炒めるケースが多いと聞きます。)と一緒に炒めた料理です。この店では、お茶を入れて炒めたうえで、茶葉を乗せています。エビの素材の味を生かしながら、龍井茶の香りを楽しむことができます。杭州に来ると、一回はこの龍井蝦仁を食べたくなってしまいます。杭州に来たという実感がする料理です。杭州名物と言って良いと思います。


 
旨いですね、この店の龍井蝦仁。
 アップで撮ると、エビの表面に龍井茶の色が若干付いているのが分かりますよね。他の店で食べたときよりも、この店では龍井茶の香りが強いような気がします。




 そして、お待ちかねの神仙鶏の登場です。「神仙」とは日本語で「仙人」のことです。日本語では「千人の鶏」とでも言うのでしょうか。
 神仙鶏は、鶏を土鍋の中で蒸し焼きにする料理で、まず、鶏を水と酒の中で煮たうえで、色々な調味料や酒などで、味の下ごしらえをし、蒸し焼きにします。素材である鶏の良し悪しが大切なことはいうまでもありませんが、味付けや焼き具合も大切なポイントです。
 神仙鶏は、鶏を2回蒸しますので、大変柔らかくなっています。大変味が良くて柔らかいということから、「仙人の鶏」という料理名になったという説もあります。


 実は、鶏を丸ごと蒸し焼きにしたままの写真を撮ろうと思っていたのですが、お店の人が親切なことに食べやすく切ってしまいました。
 昔、別の店で食べた神仙鶏の写真を載せておきます。こんな風に、丸ごとテーブルに出てきて、皆で涎をたらしながら食べ始めるのです。


 アップで撮ると、鶏肉の柔らかさが感じられると思います。この好紹欣の看板料理だけあって、旨いです。少し紹興酒の香りがするような気もしましたが、紹興酒で味付けしたりしているかも知れませんね。
 この味、満足です。大満足です。


 この店で食べた料理は、この日の私の体調もあって、少し脂っこさを抑えた、さっぱり系の江浙料理です。中華料理というのは、本当に種類が豊富で、その日の体調に合わせてメニューを組むことができれば、毎日食べても飽きません。自分の体調、特に胃腸の調子と相談して、メニューを工夫すると良いと思います。
 今日は全体的に柔らかい料理が多くて、老人食みたいな感じでしたが、もう一つ、泡菜(中国風漬物)も注文していましたので、写真を載せておきます。泡菜については、どの店で食べても一定の水準は確保できていますし、何と言ってもさっぱりした味ですので、胃腸に優しいのです。

 中国料理が毎日続く中での、今日は、軽やかなさっぱり系メニューでした。




関連するページ  
アジア写真帳(杭州)    アジアグルメ図鑑(上海・中国江南特集)

杭州のグルメ トップページ  

 杭州料理の老舗「知味観」 地元の人に人気!杭州酒家  杭州の名店、張生記 
高銀街の知味観味宅  新新飯店の新新庁 神仙鶏で有名!好紹欣
ソフィテルホテルの湧金閣   高銀街の杭州料理店  東坡路の玉麒麟 

 広東料理の名粤軒で飲茶 咬不得高祖生煎の生煎包  スイーツなら満記甜品
杭州のラーメンなら奎元館   清河坊の状元館でラーメン  
柳浪聞鶯の茶館、聞鶯閣 曙光路の茶館

アジア写真帳(杭州)   アジアグルメ図鑑(上海・中国江南)