アジア写真帳>アジアグルメ図鑑>アジアグルメ図鑑(上海・中国江南)>新天地でタイ料理
今、上海で一番おしゃれな街といえば、ここ新天地です。昔の建物を改造し、レストラン、バー、ブティックなどを集積した娯楽施設として生まれ変わっています。 新天地は既にお洒落な街として上海の人気エリアの一つになっていますから、多くの観光客と地元のハイソサエティな人々が集まるエリアになっています。 |
そんな新天地にシンプリー・タイというタイ料理レストランがあります。前から目についていたレストランなのですが、タイ料理好きの私としては、今まで敬遠してきたレストランです。何故これまで敬遠してきたかというと、上海の人たちは基本的には辛い料理が好きではないですし、新天地という場所柄集まってくる白人さんたちも一般的には辛い料理が苦手ですから、タイ料理レストランとはいえ、中途半端な味にならざるを得ないだろうと考えていたからです。 この日はちょうどランチタイムに新天地に来る用事があり、オープンエアで気持ち良さそうだったので、味には期待せずに入ってみました。 |
まだ12時前ですから、外のテーブルで食べているお客さんは一組だけです。なお、シンプリータイには、もちろん屋内のテーブルもあって、そちらには数組のお客さんが入っていました。私が帰る頃には屋内のテーブルは満席状態でした。上海は暑いですから、屋内から埋まっていくのですね。 店内にはボサノバの音楽が流れ、中国上海でボサノバを聞きながらタイ料理を食べるという何とも摩訶不思議な環境でのランチタイムが始まります。これぞ、新天地の醍醐味です。 |
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上の写真はランチメニューです。上にセットが出ていて、左からグリーンカレーセット、鶏肉とカシューナッツのセット、ガパオ(鶏ひき肉のバジル炒め)セットには、前菜、スープ、ご飯とデザートがついて68元で、別途20元でこれにドリンクを付けられます。 私はグリーンカレーセットとアイスコーヒーを注文しました。新天地ですから、このくらいの値段はやむを得ないでしょう。 |
出てきました、グリーンカレーセット。まるでバンコクのクーポン食堂で食べているような盛り付けです。メニューの通り、スープやフルーツもついていますが、スープは冷めているしフルーツはスイカだし、もともと期待はしていませんでしたけれども、想像以上に貧弱です。 |
でも、主菜のグリーンカレーが美味しければ許せます。グリーンカレーに関して言えば、まったく辛くありません。想定通りの味ですが、辛くないことを除けば風味などは悪くはありません。まあ、ギリギリ許容範囲のグリーンカレーです。辛い料理が苦手な方にはちょうど良い味付けの甘口グリーンカレーと言えます。 |
サラダは一見したところコームーヤーン(豚ののど肉のバーベキュー)のサラダかと思いましたが、鶏肉でした。ドレッシングもスパイシーではなく、味付けからするとベトナム風サラダです。 総じて言えば、入る前から見当をつけていた通り、スパイシーではないタイ料理レストランです。スパイシーな味とは全く無縁のレストランです。さらに言えば、ここで食べる料理はタイ料理かというと、グリーンカレーはスパイシーではないもののタイ料理でした。けれども、その他の料理はすべてタイ料理の味ではありません。 上海で美味しいタイ料理を食べようなどと私も思っていませんから、それはそれで良いのです。上海でボサノバを聞きながらタイ風の料理を食べるというレストランなのです。そんな雰囲気を楽しみながら、毎回中華料理では飽きてしまうから変化を付けたいという時に利用すべきレストランなのでしょう。 |
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