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西塘名物、陳氏のワンタン料理-アジアグルメ図鑑(上海・中国江南)

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 西塘が最も美しくなる時間、それは早朝だと思います。上海や杭州から日帰りで来る観光客が多いので、昼間こそ人であふれ帰る西塘ですが、朝の西塘は本当に静寂のなかにあります。朝日が昇り金色に輝く西塘も美しいですし、川から立ち上る朝霧・靄で霞む西塘も美しいと思います。また、朝、透明感を増す川に映る古鎮の美しさも印象的です。
 西塘に行くなら一泊してぜひ朝の西塘を歩いてみましょう。そして、そのついでにこのページで紹介する西塘名物の「陳氏ワンタン」という屋台で、西塘らしい朝食を楽しんで見ましょう。


 朝の西塘は、昼間であれば人の往き来であふれかえる煙雨長廊でさえ、この通り殆ど無人です。川に映る長廊の影が美しく揺れて、いつまでも立ち止まって見ていたいような風景です。この写真は永寧橋から写したものですが、その永寧橋の脇に陳氏ワンタンの屋台はあります。




 陳氏ワンタンの屋台です。朝はもう6時には営業していましたし、夕方も営業していました。何時間営業しているのか分かりませんが、いつもお客さんが入っているので、ワンタンが一杯5元だとはいえ、相当な売り上げです。(値段は6元だったかもしれません。2012年5月時点の価格です。)
 場所が良いからお客さんが入るのか、旨いからお客さんが入るのか、それを確かめるためにいつかは食べてみたいと思っていたワンタンです。


 陳氏ワンタンの屋台です。正面が調理場で、右手がお客さんが食べるテーブルです。この時間は珍しくお客さんが少ないですね。早速食べてみましょう。

 

 使い捨ての容器に入ったワンタンと使い捨ての蓮華が付いて出てきました。こういうチープな食器に入っていても、ある意味、清潔感がある分、普通の食器を使うよりもいいですね。屋台ですから、普通の食器ですと当然洗わなければならないのですが、ここ西塘では洗う水は川の水を使うことになります。それを考えると、この使い捨て容器の方がはるかに清潔感が高いのです。
 さて、問題のワンタンの味なのですが、これが意外に薄味のあっさりしたワンタンです。朝だからあっさり味にしているわけでもないでしょうが、とにかく薄味です。少し食べた後、テーブルにあった胡椒を加えると私には合う味になりました。もともと小ワンタンとして販売しているだけに、量はそれほど多くないですけれども、軽い朝食として適切な量だと思います。
 このワンタンがすごく旨い! というほどの味ではないものの、朝の西塘のすがすがしい空気の中でのあっさり味のワンタンは、まずまず満足です。西塘の朝食としておすすめできます。


 同じテーブルで食べていた中国人の観光客も、まずまず満足げな様子で記念の写真を撮影です。テーブルは二つ、一つのテーブルは八人がけですから、16人しか入れない小さなワンタン屋ですが、なかなかの繁盛ぶりです。


 こちらは隣にあるラーメン屋です。天下第一面といって、西塘では最大規模のラーメン屋です。ついでにここでラーメンでも食べようかと思いましたが、あまりの不人気さに、足が止まってしまいました。夕方は込んでいましたけれども、朝はだめですね、この店。



 

 さあ、ワンタンを食べてエネルギーを蓄えたら、また、朝の散歩です。できることなら日の出とともに歩き始め、途中ワンタン屋で少し休憩してまた歩きましょう。環秀橋にも朝日があたり、歯が輝いています。川は朝の間は透明感が増しますので、地上と水面を足し合わせると、環秀橋の橋の下に大きな円ができます。この円が水の流れで揺れるのも西塘の美しい朝の風景です。


 朝の西塘は人が少ないので、足の赴くままに歩いてみましょう。上の写真は焼香港の朝です。このあたりの川がとりわけ透明感が高いと私は思います。焼香港のあたりでは、ほとんど歩いている人はいないので、この美しい西塘の朝を独り占めできます。他にも西塘の朝の見所は色々です。
 西塘に来たら一泊して、西塘の夕景・夜景朝の西塘を楽しむ。そして、朝食は西塘名物の陳氏ワンタンを食べる。これらなくして西塘の素晴らしさは半分も味わえないでしょう。

 

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