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海連茶楼でワゴン式飲茶(一人飲茶向き)


 海連茶楼でローカルなワゴン式飲茶(一人飲茶向き)


 海連茶楼は茶楼です。飲茶の原点があります。

ワゴン式飲茶の海連茶楼(香港)

 香港で飲茶するなら、やはりワゴン式飲茶が良いですね。香港でワゴン式飲茶というと、蓮香グループで上環にある蓮香茶室(旧蓮香楼)蓮香居と荃湾にある蓮香桟が良く知られています。このうち、蓮香茶室(旧蓮香楼)蓮香居は観光客が増えてきて、特に中国大陸から来た観光客が大幅に増えて、本来の伝統的な飲茶風景が消えつつあります。一方、蓮香桟はほぼ地元の人ばかりなので、ここが一番伝統的な飲茶風情が感じられるといえるでしょう。
 でもそれ以上に伝統的な飲茶風情を楽しめる店が荃湾にあるのです。それが上の写真の海連茶楼です。見るからにローカルで嬉しくなってしまう外観です。

ワゴン式飲茶の海連茶楼(香港荃湾)
 
 古い高層住宅の一階にある海連茶楼は地元の人のための茶楼です。ここに来るお客さんの殆どは近所にお住いの方々や仕事で近所に来た方々だけではないでしょうか香港人にとってはわざわざ九龍や香港島にいる人たちが来るような場所ではありません。
 ですが、日本人にとっては飲茶の原点を見るような店ですので、一見の価値はある店です。ただ場所が荃湾駅から歩いて10分くらいですので、観光で来た日本人は行きづらい場所だと思います。行き方はこのページの一番下で紹介します。
 上の写真出入り口横はテイクアウトする人向けに点心を売っています。テイクアウトの商品の前にもひっきりなしにお客さんが来ています。

ワゴン式飲茶の海連茶楼(香港荃湾)
 
 店内はこんな感じで、6~7人座れる丸テーブルが10テーブル以上あって、そのテーブルの間を縫うように店員がワゴンを押して点心を販売しています。ワゴン式の飲茶です。

ワゴン式飲茶の海連茶楼(香港荃湾)
 
 蓮香グループの店に比べるとワゴンは大きくて、一つのワゴンに様々な点心が乗っています。店員が商品名を連呼していますが、こんなにたくさんのメニューを言えるはずもありませんから、人気のある点心の名前や出来立ての点心の名前を言うにすぎません。食べたい点心を探すなら、ワゴンが来たらワゴンの中をのぞく必要があります。

海連茶楼のワゴン式飲茶内(香港荃湾)
 
 ワゴンの上の点心にはふたが付いていませんから、テーブルから立ち上がってワゴンの中をのぞけば、お目当ての点心があるか否かはすぐに分かります。
 下に積まれている点心はアツアツですから下から取る方が良いですね。店員さんも協力してくれます。



茶楼と酒楼の違い

ワゴン式飲茶の海連茶楼(香港)

 そもそも飲茶というのはお茶を飲むことで、お茶のお供に点心をつまむというスタイルです。これが生まれたのは茶楼というお茶を飲む店です。一方で酒楼というのはいわゆるレストランで、食事を主たる目的としていく場所です。そのレストランが朝やランチタイムに点心も作って出すようになったので、日本人には茶楼と酒楼(レストラン)を区別しづらくなっていますが、はっきりと違いがあります。香港の茶楼で有名なのは陸羽茶室です。最高級の茶楼ですから、お茶は上等ですし、点心もお茶に合うものが揃っています。また、蓮香楼も広州で茶楼としてスタートした店です。

海連茶楼のワゴン式飲茶(香港)

 では、海連茶楼はどんな店かというと、団地の一階に入っているところから見ると、創業して長くても30年くらいでしょう。ただ、茶楼という店名をつけているだけあって、お茶が美味しいです。そして、点心を乗せたワゴンが店内を回ってくれます。
 上で書いたように、蒸篭の蓋を開けたままにしているので、広東語のわからない日本人にとっては親切です。指をさすと、下の蒸篭を取り出してくれます。ですからアツアツの蒸篭を手に入れることができます。
ワゴン式飲茶の海連茶楼-食器(香港)

 さあ、お茶を注文してテーブルに着きました。お茶と同時に、例によって食器を渡されます。お茶の茶碗と食事のお碗、箸、それに食器を洗うためのガラスのボールだけです。皿とかレンゲとかはありません。必要な時に出てきます。では、食器をしっかり洗いましょう。

ワゴン式飲茶の海連茶楼-本当の飲茶屋(香港)

 店内の様子です。殆どのお客さんが一人で来ています。ですが、店の近所の人しか来ないので、皆さん顔見知りの様子です。まさにローカルです。
 聞こえるのはすべて広東語です。観光客の人にはわからないかもしれませんが、蓮香楼では半分くらい北京語が聞こえます。蓮香居で30%くらいでしょうか。そのくらいが大陸の人なのです。しかし、ここでは全員が広東語を話しています。これこそ香港の茶楼です。私は広東語はほとんど話せませんので北京語を使いましたが、店の人には通じません。大陸の人が来ないからでしょう。周りのお客さんが助けてくれました。
 当然ですが、席は相席です。朝の4時から開いているので我々が行くときには、空いている席に座るだけです。

ワゴン式飲茶の海連茶楼-ワゴン(香港)

 食器を洗ってワゴンの到着を待っています。と言うか、お茶を楽しんでいます。先ほども書きましたが、この店はお茶が美味しいです。私が飲むのはいつも普洱茶です。油を流すので、食べ過ぎても何となく太る気がしないのです。
 ちなみに私は毎日1500ccの普洱茶を飲み続けています。その結果、大幅にダイエットできましたし、血糖値も下がりました。私がこんな食生活を続けられるのも普洱茶のおかげなのです。詳しくは姉妹ページ「中国茶でダイエット、そして健康」で紹介しています。



海連茶楼の点心

香港の茶楼で朝茶(荃湾)
 
 海連酒楼に来るお客さんのうち半分くらいの人は一人で来ます。私も一人飲茶です。この店は相席ですので、一人で来たら空いている席に座れば良いだけですので簡単です。
 ただ、丸テーブルにぎっしりお客さんがいると自分の点心を置けるスペースは狭いですので、あまり欲張らないで一人一品程度、多くても二品程度の点心を小刻みに注文すると良いでしょう。

香港・海連茶楼のフカヒレ餃子(魚翅餃)
 
 今のところ海連茶楼で私が最も気に入っているのがフカヒレ餃子(魚翅餃)です。どうやら人気商品のようで、出来上がるとワゴンが店内を一周しているうちに売り切れてしまうこともあるようです。
 
香港のフカヒレ餃子(魚翅餃)
 
 フカヒレ餃子(魚翅餃)は伝統的な点心の一つですが、香港のどこででも食べられるというものではありません。香港のいろいろな酒楼を食べ歩いてきた私から見ると、フカヒレ餃子(魚翅餃)をメニューに入れている店は半分もないという印象です。香港のフカヒレ餃子(魚翅餃)というのは、餡は豚肉だけという店が多いのですが、海連茶楼のフカヒレ餃子には豚肉のほか、エビも入っています。餃子の皮から透けて見えますね。これが美味しさの秘密です。

海連茶楼の点心(香港荃湾)
 
 上の写真は山竹牛肉球です。この点心はどこの店でもメニューに入っている人気商品です。それだけに美味しい店と油っこいだけの美味しくない店とで評価が分かれる点心です。
 写真を見ると分かる通り、海連茶楼の牛肉球は球状ではなく形が悪いです。でも食べてみるとこれが実に美味しいのです。地元の人しか来ないからビジュアルなんて構っていないのでしょう。上々の出来です。

海連茶楼の腸粉(香港荃湾)
 
 チャーシュー入りの腸粉です。海連茶楼の腸粉は、腸粉自体に香りがあって美味しいです。いかにも作り立てといった感じです。この腸粉の味からするとエビ入りの方が美味しく食べられるかもしれません。

ワゴン式飲茶の海連茶楼-点心(香港)

 さて、点心満載のワゴンが来ましたので、二品とってみました。ここ海連茶楼では点心カードもありません。何で精算するかというと、食べ終わった蒸篭を片付けずにその蒸篭の数で計算する方式です。ですから、点心カードが来なくてもワゴンから点心を取れますので、点心カードが来ないといって心配しないでください。

ワゴン式飲茶の海連茶楼-焼売(香港)

 焼売です。ビジュアル的に華やかさはないし、しかも一つ倒れていてガッカリしそうですが、この店の雰囲気にはよく合います。この店らしいと言えばこの店らしいです。
 食べてみると、特別に美味しいというほどではありませんが、普通に美味しいです。日本の焼売に比べたら、雲泥の差で海連酒楼の方が美味しいです。お茶のつまみですから、これで良いのではないでしょうか。
 この倒れた焼売や形の悪い牛肉球など、見栄えを気にしないところが庶民の店、海連茶楼の特徴です。

ワゴン式飲茶の海連茶楼-糯米包み(香港)

 ピンボケしてますが、もち米包みです。これは香港でもあまり見かけないですが、粽の中身が玉子にくるまれているというイメージです。これ美味しいですね。
 深圳で唯一のワゴン式飲茶の店、華洋酒楼でも同じ点心が食べられます。華洋酒楼は深圳の蛇口地区にあって、香港人が1980年代に深圳に大量に入ってきた時に作られたエリアにあるレストランです。海連酒楼と同じく点心を運ぶワゴンが大きく、メニューも似ているという印象です。その時代の香港でははやりのスタイルだったのかもしれません。

ワゴン式飲茶の海連茶楼-お粥のワゴン(香港)

 この日は二品食べ終わったところで、もう一品食べたいところですが、来たのはお粥のワゴンです。美味しい普洱茶を飲みながらもう少し待ってみましょう。
 こうやってお茶を味わいながら待っている間も、茶楼ならではのディープな飲茶風景を楽しめます。

 

 ランチタイムには麺類も注文することも

ワゴン式飲茶の海連茶楼-麺類のワゴン(香港)

 そして、次にやってきたのはうずら焼売と焼きそばが乗っているワゴン。蓋が付いているのは銀針粉という麺です。どれも興味深いです。さきほどもち米包みを食べたので、焼きそばはちょっと無理かな。ウズラ焼売も捨てがたかったのですが、実は銀針粉は食べたことがないので、銀針粉に挑戦することにしました。

銀針粉(香港・海連茶楼)

 銀針粉。初めて食べました。銀針粉は麺類の一種で、先が針のように尖っていることからその名が付けられたそうです。家庭料理だそうで、レストランでは見たことがなかったです。プチプチしていて弾力のある麺です。エビやチャーシューなどと一緒に蒸してあります

ワゴン式飲茶の海連茶楼-銀針粉(香港)

 という説明を聞いていたのですが、チャーシューが出てこないと思ったら随分と下の方にたくさん入っていました。私なりによくかき混ぜて食べたつもりですが、もっとかき混ぜて食べないといけませんね。
 美味しいから完食しましたけれども、これは意外に量があります。焼きそばと変わらないのではないでしょうか。ただ、油を使っていないので何とか食べきったというところです。美味しいから海連茶楼のおすすめ料理にしたいですが、量が多い点だけ気を付けてください。

ワゴン式飲茶の海連茶楼(香港)

 海連茶楼、いいですね。茶楼らしく美味しいお茶を飲ませてくれて、しかもディープなローカルの飲茶風情を楽しめます。場所は地下鉄荃湾駅から徒歩10分くらい、愉景新城(Discovery Park)というショッピングセンターの近くです。最近の蓮香楼や蓮香居に物足りなさを感じているような香港リピーターの方にお勧めしたい超穴場の飲茶屋さんです。

海連茶楼の店内(香港荃湾)
 
 店内は丸テーブルに丸い椅子です。店に着いたら立っている女性に合図をして席を決めてもらってください。たいていはほぼ満席の状態ですが、回転は速いので席はすぐに空きます。ですが、4人くらいの人数で来るとちょっと待つかバラバラに座ることになるかもしれません。また、英語と中国語、日本語は通じません。メニューもありません。
 ですから女性に場所を指示してもらって、立ったままお茶を注文して、席に着いたらお茶と茶碗が来るので洗杯して、ワゴンが回ってきたら指をさすという具合です。精算するときは立っている女性に「マイタン」(精算のこと)と言えば、テーブルの上の蒸籠や皿の数で計算した結果を紙に書いて渡してくれますから、それを入り口わきのレジで支払うという流れです。

海連茶楼への行き方(香港荃湾)
 
 最後に、海連茶楼の場所です。地下鉄荃湾駅から徒歩10分くらいですが、上の写真の海覇街(Hoi Pa St.)に面しています。上の写真で左側に見える白い住宅の一階に入っています。
 分かりやすい行き方としては荃湾駅のA4出口を出て、D-Park(愉景新城)を目印に歩き、D-Park(愉景新城)の二階から広い道を渡る横断歩道橋を通り、降りたあたりが海覇街(Hoi Pa St.)です。歩道橋を降りたら少し戻る形でUターンすると上の写真の場所に出ます。「遊戯機」の看板が目印です。
 D-Park(愉景新城)には沢山のバスが通るバス停がありますから、バスで行くのが最も楽です。「Discovery Park(愉景新城)」というバス停になります。



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