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裕記大飯店で本場の焼鵝|アジアグルメ図鑑(香港)


 裕記大飯店で本場の焼鵝


深井裕記大飯店への行き方 

裕記大飯店(香港・深井)

 香港で有名なB級グルメにロースト(焼臘)があります。チャーシューやダック(鴨)などローストして食べるものです。香港B級グルメというと日本人の間では焼売や餃子などの点心(飲茶)やワンタン麺、広東粥といったところが人気なのですが、香港人の間ではそれら以上にローストに人気があるのはご存知でしょうか。
 というわけで、香港にはたくさんのロースト屋があって、実は私はローストの大ファンなのであちこちで食べ歩いています。このページの一番下におすすめのロースト屋を挙げますが、数あるロースト屋の中で味という点で最もおすすめできるのはこの裕記です。裕記大飯店の場合はロースト屋なんて言ったら失礼かもしれません。今は立派な広東料理レストランなのです。

深井へ行くミニバス(香港・荃湾)

 この裕記大飯店がある深井という場所は、香港ではよく知られているガチョウの産地で、ガチョウのロースト(焼鵝)も深井焼鵝というブランドがよく知られています。ローストの中でも最も美味しくて、それだけに人気もあるローストがガチョウですから、その産地である深井はガチョウのローストのメッカとして有名なわけです。
 でも、ガチョウの産地ですから当然市街地ではありません。深井は地下鉄荃湾線の荃湾駅と屯門市の中間にあって、香港市外から行く場合は荃湾まで地下鉄で行って、そこからミニバスか二階建てバスに乗り換える必要があります。ちょっと遠いです。
 ミニバスは荃湾駅近くにある荃湾街市(市場)前から出発します。ここが始発です。96番の青龍頭行きで10分くらいの場所にある碧堤半島(Bellagio)で降りれば裕記大飯店は歩いてすぐです。碧堤半島(Bellagio)へは香港各地からバスがありますが、たまにはミニバスもよいのではないでしょうか。96番の青龍頭行きミニバスは頻繁に走っていますから便利です。ミニバスの場合、降りる人がいないと通過してしまいます。ミニバスに乗るときに碧堤半島(Bellagio)で降りる旨をドライバーに言っておいたほうが安全です。なお、ミニバスでもオクトパスカードは使えます。

深井はガチョウの産地

 碧堤半島(Bellagio)のバス停で降りたら進行方向に向かって歩き、今走ってきた道路(青山公路)を渡って、また青山公路を進行方向に歩いていきます。青山公路を渡ったあたりで上の写真にある陳記焼鵝という店が見えます。陳記焼鵝の手前の道(深康路)を右に曲がれば1分も歩かないうちに裕記大飯店が現れます。
 先ほど書いたように深井はガチョウの産地ですから焼鵝を食べさせる店は本当にたくさんあります。昔から焼鵝屋が集まっていたエリアがこの深康路のようです。碧堤半島(Bellagio)バス停周辺は高級マンション街になっていますが、この深康路だけが昔ながらの雰囲気を残しています。



裕記大飯店(香港・深井)

 上の写真が裕記大飯店です。周りに焼鵝屋は沢山あります。角にあった陳記焼鵝も老舗で深井にいくつもの支店もあるくらい人気店です。ところが香港のグルメサイトで評判を見ると陳記焼鵝の評判はあまり芳しくありません。店構えからすると、裕記は陳記に比べてみすぼらしいのですが、味は裕記の方が良いと思います。私は陳記で食べたことがありませんので、あくまでもグルメサイトの評判から推測しているだけです。
 上の写真は開店前の裕記です。裕記に入るときは入り口にスタッフがいますから、そのスタッフに人数を言ってテーブル番号を書いた紙をもらってください。

裕記大飯店(香港・深井)

 二階のテーブルになりました。この日は土曜日の11時半くらいです。まだあまりお客さんは入っていません。メニューはガチョウのローストだけでなく、広東料理全般を幅広く取り揃えていますから、混むのは夕食時です。ランチタイムは比較的入りやすいと思います。人数別に様々なセットメニューがあって、私が見た限り、セットメニューはかなりお得です。もちろん、焼鵝も入っています。
 一人で食べに来た場合とか、ランチタイムに来たという場合は、焼鵝飯(ガチョウのローストご飯)もあります。



 裕記大飯店の焼鵝

裕記大飯店の焼鵝(ガチョウのロースト)<香港>

 で、この日は一人で来ました。本当は焼鵝飯(HK$80)で十分なのですが、せっかくはるばる深井まで来たので、焼鵝(例といって一皿)を注文して、ご飯を別途注文しました。焼鵝の一皿は大きいです。二・三人でちょうど良いくらいの量です。でもせっかくの裕記ですから一人でこのくらい食べると後悔しないです。
 焼鵝がテーブルに運ばれてきた瞬間、その色や脂の乗ったツヤを見て、美味しさが伝わってきました。しゃぶりつきたい気持ちを抑えて写真を撮りました。

裕記大飯店の焼鵝(ガチョウのロースト)<香港>

 ローストは二段になっていますから、かなりの量です。これを一人で完食するとなると、それなりの作戦が必要です。私は上の段をガチョウのローストだけを食べる部分、下の段はご飯のおかずとして食べる部分として分けて食べることにしました。
 上の写真を見てください。ガチョウの油が出ています。これが美味いのです。香港の街中では、これほどの油を見ることはありません。感激です。

裕記大飯店の焼鵝(ガチョウのロースト)<香港>

 美味しいガチョウのローストというのは、皮はぱりぱり、肉は柔らかが基本です。皮を口に中に入れると、ジューっと肉汁が出てきます。この皮が美味くないといけません。そして、肉が柔らかで、噛めば噛むほど味が出てくるのです。ガチョウのローストを早食いしてはいけません。よく噛んで肉汁を楽しんで食べてください。

裕記大飯店の焼鵝(ガチョウのロースト)<香港>

 上の写真を見て、「皮はぱりぱり、肉は柔らか」の状態が感じられるでしょうか。裕記大飯店の焼鵝の美味しさは本物です。



 下の段で美味しい焼鵝飯を味わう


 感激しながら上の段を食べ終わりました。下の段でもこんなにガチョウのローストがあります。香港の街中の焼鵝飯ではこんなにガチョウが乗っていません。これだけあれば十分に茶碗一杯のご飯のおかずになります。
 下の方には骨の回りが少なくありません。日本人はガチョウを食べる機会が少ないので知らない人が多いと思いますが、ガチョウの美味しさというのは骨の周りにもあります。20年以上前に会社で一緒に仕事をしていた香港人の長老は「骨をしゃぶらないともったいない、骨の回りが一番美味いんだ」と言っていましたが、裕記大飯店で食べているときにそれを思い出してしまいました。その本当の意味をここ裕記大飯店で気づかされたのです。
 私のような小食な人間だとガチョウのロースト一皿は完食できましたが、ご飯までは完食できませんでした。普通の男性ならこのくらい食べられそうな気がします。でも、二人で来たなら、ガチョウのロースト一皿と何か別の一品を注文した方がおそらく食べやすいと思います。三人で来たならローストは二皿もしくは半羽にした方が良いでしょう。

ガチョウのローストで有名な裕記<香港>

 裕記大飯店のキャラクターです。もちろんガチョウです。ガチョウを炭火焼きしているのをキャラクター化しています。
 裕記大飯店のガチョウは本当に美味しいです。はるばる深井まで食べに行く価値はあります。旺角からなら52Xのバスに乗って、碧堤半島(Bellagio)またはその一つ先の深井村で降りてください。旺角から30分弱ですから、それほど苦にならないかもしれません。

皮はパリパリ、肉汁たっぷりの焼味(香港の甘牌焼鵝)

 それでも、ガチョウのローストを食べにわざわざ深井まで行くのは気が引けるという方のために、では香港内ではどこで食べたら美味しいのかという情報差し上げます。香港市街であれば、湾仔の甘牌焼鵝(上の写真)でしょう。ここはミシュラン一つ星のレストランで、価格は街の焼臘屋に比べたら高いですが、ミシュラン一つ星ならやむを得ないかなというところです。
 私がよく行くのは元朗の天鴻焼鵝です。元朗も香港市街からは深井と同じくらい時間がかかりますが、元朗はその他にもB級グルメの良い店がたくさんあって香港のB級グルメをたっぷり堪能できるのです。
 これらの店と比べても、美味しさという点では裕記に軍配を上げても良いと私は思います。