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アジアグルメ図鑑(上海):広東料理の海世軒で飲茶

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 私は毎月のように出張で中国に行っています。食事も一人でとることが少なくありません。中国で日本食を食べる気は全くありませんので、主として中華料理を食べますが毎回同じレストランに行くのも面白くありません。そこで私が利用しているのは大衆点評という中国の食べログのようなサイトです。ここで評判の良いレストランを探し食べに行くのです。
 今回は、宿泊したホテル(交通大学駅付近の上海クラウンプラザホテル)の目の前にある海世軒という広東料理レストランの評価が高いことを知り、初めての訪問です。広東料理レストランですから、きっと点心も美味しいに違いない、そんな期待を抱いての初訪問です。立派な門構えです。


 比較的高級店ですね。入口も少しけばけばしかったですが、内装は中国人が好みそうなちょっと見ゴージャス系のつくりです。11時半ごろの訪問だったので、上の写真の通りお客さんは殆どいません。12時過ぎには8割がたのテーブルが埋まりました。

 

 まず、選んだのはエビ餃子(蝦餃)です。広東点心の定番です。こういう定番料理は食べ慣れているので、そのレストランの点心の良し悪しを測るのにちょうど良いのです。
 実は、エビ餃子(蝦餃)が運ばれてきた瞬間に感じてしまったのですが、このレストランではエビ餃子(蝦餃)に酢がついてきました。考えられないことです。点心には点心師が味付けをしているので酢などつけないで食べるのが一般的です。点心では脂っこい料理を食べる時に酢をつけることがあっても、そうでない料理に酢をつけることなどないのです。
 まず、酢をつけずに食べてみると、エビは新鮮な食感で香りも良いですが、皮がまるっきりダメで全く美味しくありません。では、酢をつけたらどうなるかというと、エビの美味しさまで失われて、もっと不味くなります。久しぶりにここまで美味しくないエビ餃子(蝦餃)を食べました。大衆点評でどうして高評価がついているか不思議でなりません。




 大根のXO醤炒めです。大根の一つひとつが大切りです。それはそれで良いのですが、食べてみると脂っこいですね。香港や広州、深圳などで食べる大根のXO醤炒めに比べると、食べづらいです。半分くらい食べたら油で気持ち悪くなりました。

 
 ここまでの二品でかなり戦意を喪失し食欲も落ちていたところに、エビの湯葉巻き揚げが運ばれてきました。これは、一転してかなり美味しいです。パリパリの湯葉も美味しいし、エビも上々なのです。 高級広東料理レストランですから、どうやら素材は良いものを使っているのですが、調理に安定感がないようで、出来不出来のばらつきが大きいような気がします。
 この湯葉巻揚げは満足できる美味しさでした。

 

 デザートというか口直しにドリアンパイを注文してみました。一人でドリアンパイ三つも食べるのは食べ過ぎですけど、普洱茶をたくさん飲んで油を落としましょう。


 で、ドリアンパイの味なのですが、これは普通に美味しいです。と言って、これまで食べた中で一番美味しいドリアンパイだったというほどではありません。普通レベルに美味しいというだけです。カラッと揚がっていて、中のドリアンはネットリしていて風味も良いのです。これはOKです。

 まあ、全体としてみれば、海世軒はおすすめできるレベルのレストランではありません。上海クラウンプラザホテルという日本人も利用するホテルの近くにありますから、クラウンプラザに宿泊してランチ時に食べたいレストランが頭に浮かばない時にダメもとで利用するレストランですね。
 今回の教訓は、上海は広東料理の本場ではありませんから、飲茶をするならレストランを選ばないといけないということです。私の経験では、フランス租界にある丁香花園申粤軒福州路にある老舗の杏花楼南京路の新雅粤菜館あたりがおすすめです。



 


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