紅油水餃と甜水麺（成都の朝食）－成都と武候祠Chengdu
皇城坝小吃成都での朝食は小吃店で |
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成都での朝食をホテルのレストランのバイキングで食べるのは、せっかくの成都旅行の楽しみを一つ放棄していることと同じです。私がおすすめする朝食は成都の小吃です。小吃とは、食堂や屋台などで食べる一品料理のことで、担担麺のような麺類や餃子、饅頭（包子）などを指します。朝早くから営業している小吃店はたくさんありますが、なかでもおすすめは上の写真の小名堂甜水担担麺です。 小名同甜水担担麺の店舗は成都市内にいくつかありますので、リンク先を参照してください。なお、各店のページに行けば地図も出ていますので、場所はリンク先のサイトで確認してください。例えば私が行った紅星路店は地下鉄の市二医院駅のすぐ近くにあって、朝７時半から営業しています。 |
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小名堂甜水担担麺のメニューは上の通りです。左上の手工甜水麺は手作り甜水麺という意味で、この店の看板料理です。私としては真ん中上の担担麺を食べたかったのですが、初めて来たのなら甜水麺がおすすめよと店の人に言われて甜水麺を注文したのです。 餃子は右側に出ていますが、成都の餃子と言えば紅油水餃です。迷わずこれを注文しました。なお、その下の炒手というのはワンタンのことです。蛇足ですが、中国で餃子とワンタンは何が違うかというと、餃子は具を包んで具を含めて味わうもの、ワンタンは具は少し入れるものの皮を楽しむものだと思ってください。 さて、このメニューを見ると、担担麺や紅油水餃などのほかにも、炸醤麺（ジャージャー麺）や牛肉麺といった麺類、揚州炒飯や回鍋肉炒飯などのチャーハン類、さらには鉢鉢鶏（バンバンジー）など日本人におなじみのメニューが並んでいます。こういった料理を昼食や夕食で食べるのは何となくわびしいので、朝食時に食べないと食べる機会を失ってしまいかねないのです。ですから、成都では朝食を小吃店でとることをおすすめしているのです。 |
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| カウンターに置かれた調味料です。自由に使うことができます。が、そもそも店がどの程度の味付けで料理を出してくるかわからないので、初めて来たときは、こうした調味料は使いづらいですね。実際に小名堂甜水担担麺で食べた料理については、十分に満足できる味付けでしたので、私はさらに調味料を加えることはしませんでした。 |
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| この日は7時35分に小名堂甜水担担麺に着きました。ほぼ開店時間直後です。誰もお客さんがいなくて私が最初の客でした。入口でメニューの看板を見ながら注文して、テーブルに座って待っていればスタッフが料理を運んできてくれます。 中国語が話せない人は、上のメニューを見ながらあらかじめ注文したい料理を紙に書いておいた方が良いでしょう。 |
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坦坦紅油水餃 |
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| まず、坦坦紅油水餃です。白くきれいな皮にくるまれた餃子が出てきました。水餃子ですね。10個くらいあります。皿の下の方にタレが見えます。このタレは醤油ベースで辣油とニンニクがかなり入っています。担担麺も同じですが、食べる前に水餃子とタレをよくかき混ぜます。 |
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かき混ぜた状態です。食欲をそそる姿になってきました。写真からも辛さが伝わるでしょうか。 なお、鐘水餃というメニューがありますが、これも紅油水餃と同じです。鐘さんが作った水餃子だから鐘水餃というのです。陳麻婆豆腐と同じで、メニューに人の名前を付けただけです。中国ではある料理で一世を風靡すると、このようにメニューに名前が付けられることがよくあるのです。小名堂甜水担担麺以外の小吃店では鐘水餃というメニュー名になっている店もありますので、ご参考まで。 |
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この紅油水餃は実に辛かったです。さすがに地元の人向けの小吃店だけあって容赦ない辛さです。でも、美味しいです。辛いから美味しいだけではなく、餃子の皮も食感が良くて美味しいのです。ただ、やっぱり辛いです。紅油水餃と担担麺だと確かに逃げ道のない組み合わせになっていたかもしれません。 |
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小名堂甜水担担麺ご自慢の甜水麺 |
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紅油水餃の強烈な辛さに苦戦していた時、甜水麺が運ばれてきました。うどんのお化けのように太い麺です。なるほどこれが手打ちの麺なのですね。 上の写真では見づらいのですが、この甜水麺も器の下の方にタレが入っています。したがって、これも良くかき混ぜてから食べる料理です。 |
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上の写真はかき混ぜた後の甜水麺です。タレが麺に絡みついている様子が見えますか。甜水麺は担担麺よりもゴマの味が強い分だけ甘みが強いです。ですけれども、辛さを感じさせないのかというとそうではなくて、甘さと辛さを同時に味わうというぜいたくな味付けなのです。本場の四川料理を食べ慣れない方にとってはこの甜水麺でも辛すぎると感じるかもしれません。 私は日本では激辛料理に食べ慣れているので、紅油水餃の辛さが甜水麺で中和されてちょうど良い組み合わせになりました。店の人がすすめてくれただけあって甜水麺の麺も歯ごたえを感じるくらい弾力性があって、日本のうどん好きの人であれば気に入るはずの麺です。美味しかったです。 結局、紅油水餃と甜水麺を完食して満腹です。ランチタイムでもこのくらい食べれば十分という量です。これで両方合わせてわずか15元（2016年12月現在）。こんなに美味しいのにこんなに安くて申し訳ない気持ちになります。成都での朝食はこれで決まりです。 |