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広州で海鮮料理を食べるなら黄沙水産市場|アジアグルメ図鑑(香港)

 広州で海鮮料理を食べるなら黄沙水産市場

黄沙水産市場入口

 
広州はグルメの街です。「食在広州」(食は広州にあり)という言葉を聞いたことがあると思いますが、まさにその通りです。広州酒家蓮香楼泮渓酒家といった老舗で食べる広東料理は香港で食べる広東料理にも勝るとも劣らない味です。最近では、特に伝統的な料理については、むしろ香港以上の味が楽しめるような気さえします。
 では海鮮料理はどうかというと、食材の良さは今でも香港の方が良いですし、香港であれば鯉魚門(レイユームン)、南Y(ラマ)島や西貢(サイクン)あたりに行けば、市場に海鮮料理レストランが連なっていて、リラックスした雰囲気で豪快な海鮮料理が楽しめます。広州でそのような地域はないかと探したところ、見つけたのが黄沙水産交易市場です。
 上の写真は黄沙水産交易市場の入口です。黄沙水産交易市場は地下鉄1号線と6号線が交わる黄沙駅から歩いてすぐの場所にあります。

広州・黄沙水産市場の店頭

 黄沙市場のゲートをくぐると、道の両脇には水産物のお店、いわゆる魚屋さんとレストランがぎっしりと並び、建物の中にも魚屋さんやレストランがずらりと並んでいます。私が探していたのはまさにこういう雰囲気の市場です。
 例えば、魚屋さんで素材を買って、隣のレストランで調理してもらうということもこの界隈では可能です。こういうシステムは香港の鯉魚門(レイユームン)などと同じです。

広州・金沙港海鮮酒楼の店内

 この日はカミさんと二人で食べに来ました。カミさんにとっては二回目の広州です。きれいなレストランで食べたいということでしたので、この日は金沙港海鮮酒楼というこの界隈では一二を争う高級店にご案内です。
 上の写真は金沙港海鮮酒楼の入口付近ですが、これを見てカミさんも一安心したようです。テーブルとテーブルの間も広くスペースがとられていて、ゆったりとしたスペースで食事が楽しめます。


 テーブルに案内されると、例によって飲み物を何にするか聞かれますので、普洱茶(ポーレー茶)を注文しました。普通ならここでメニューを渡されるのが香港や広州のレストランの習わしですけれども、金沙港海鮮酒楼は海鮮レストランですからメニューが出て来ません。代わりに、‥‥。

広州・金沙港海鮮酒楼の生簀
 
 代わりに、店内にある生簀で素材を選んで注文するのです。秤が見えますけど、素材の重さを計り、その重さで値段が決まります。写真は撮りませんでしたけれども素材ごとに1斤(500g)あたりの単価が黒板に書かれています。これに調理費(加工費)が30元から50元程度プラスされるだけですので、明朗会計です。

ガルーバいろいろ

 今日、海鮮料理を食べに来た目的は、カミさんが久しぶりにガルーパ(石斑)を食べたいと常々言っていたので、ガルーパを食べるのが最大の目的です。ガルーパはハタ科の海水魚で香港では高級魚として知られています。クエなんかもガルーパの一種です。
 かつて香港に住んでいた頃は家族でよくガルーパを食べていたものでしたが、日本ではなかなかお目にかかれないので、今回の旅行中に食べさせてあげると約束していたものです。
 ガルーパ(石斑)と一口に言っても種類がいろいろあって、左の青斑や紅斑は比較的手ごろな値段ですが、東星斑は最も高級な部類です。

ガルーバの最高ランク、東星班

 今日はカミさんのご機嫌を取るために東星斑を注文します。高級魚のガルーパ(石斑)の中でも特に高級と言われているものです。生簀では店員が横に付いて注文を受けてくれますので、小さい方を選んだうえで清蒸にしてくれと調理法を伝えます。
 こうした海鮮料理レストランでは素材を選んだうえで調理法を伝えなければなりません。とは言え、日本人の殆どは中国語で調理法を伝えることができないでしょうから、料理名を予め漢字で書いておいてその場で見せるとかしてください。ガルーパ(石斑)に関して言えば、やはり清蒸が一番でしょう。


 他にも蟹がいたり、ロブスターがいたりしていますが、この日は二人ですから、シャコ、エビ、ホタテを選び、それぞれ調理法を指示して席に戻ります。それぞれどんな料理法を指示したかは、この後写真をお見せしながら紹介していきます。



 金沙港海鮮酒楼の海鮮料理

白灼蝦(ゆでえび)

 まず、最初に出てきたのはエビです。白灼蝦(ゆでえび)と言います。前菜のつもりで注文しましたのでそれほど量は多くありません。単に茹でただけのエビなのですが、このシンプルな料理でも素材が良ければこんなに美味しいのだということをぜひ体感してもらいたいと思います。


 この日はちょっと大きめのエビを選んでしまいましたが、もう少し小さいエビでも美味しく食べられます。小エビの料理には紹興酒の中で茹でたりするものもありますが、私としては最もシンプルな白灼蝦がおすすめです。
 エビは頭をちぎると、殻がきれいに取れます。

広州で食べた白灼蝦(ゆでえび) 

 その殻を取ったら、上の写真のように、タレに付けて食べるのです。因みに上の写真では、写真を撮るためにタレをつけすぎていますので、もう少し軽くたれをつけて食べます。
 プリプリした新鮮なエビの食感と香りが何とも素晴らしい料理です。

  
 蒜蓉粉糸扇貝(ホタテと春雨のニンニク蒸し)

 続いてホタテです。蒜蓉粉糸扇貝(ホタテと春雨のニンニク蒸し)です。ホタテの料理の中ではポピュラーな料理です。ここのホタテは少し小ぶりです。その点は少し残念なところです。水槽では殻の中までは見れないから仕方ありません。

 
広東料理の蒜蓉粉糸扇貝(ホタテと春雨のニンニク蒸し)

 アップで撮影してみました。中央にホタテが見えます。ニンニクが随分と多いですね。そして、奥に春雨が盛り付けられています。食べてみると、ニンニクの風味とホタテの食感、そして爽やかな春雨の味が一体となって美味しいのです。ホタテは小さいけれど、味付けは素晴らしい。美味しいです。私もカミさんも大満足です。

空心菜炒め

 先ほど書き忘れましたが、生簀の前で注文した際に海鮮料理だけですと寂しいので何か野菜料理はないかと質問したところ、空心菜炒めとか豆腐とかがあるとのことでしたので、空心菜炒めも注文しました。香港で食べるのと同じで、牡蠣油とニンニクの味が効いて、普通に美味しいです。

椒塩頼尿蝦(シャコの塩コショウ焼き)

 そして、シャコです。椒塩頼尿蝦(シャコの塩コショウ焼き)です。頼尿蝦がシャコを指していて、塩コショウで味付けしています。シャコは臭みが強いので中国・香港ではニンニクをきかせた料理が多いのですが、ここ金沙港海鮮酒楼のシャコはあまりニンニクをきかせていません。それでも臭みがなく、美味しいのです。

 広東料理の椒塩頼尿蝦(シャコの塩コショウ焼き)

 シャコの旨さはそのしっかりとした食感とエビ以上の香りです。ですから、あまりニンニクが強すぎるとその美味さが少し薄れてしまうと私は思うのです。そういう意味で、このレストランの料理はなかなか素晴らしいのです。
 美味しいです。続けて大満足です。



 ガルーパ(石斑)の高級魚、東星斑
 
 そして、いよいよ東星斑が出てきました。ガルーパ(石斑)です。清蒸石斑という料理になります。ガルーパの食べ方としては、この清蒸にするのが一番良いと思います。ネギ、生姜とともに蒸して塩などで味を調えています。ごま油も少々入っています。香港人もガルーパの食べ方としては、この清蒸を最も好みます。

 石斑(ガルーパ)は清蒸石斑で食べたい

 上の写真をご覧の通り、ガルーパは白身魚で身がよく締まっていて本当に美味しいです。
 私の場合、家族で食べに来た時など人数が多い場合には、ご飯も注文してこの清蒸石斑を汁ごとご飯にかけて食べたりするのですが、そのくらい汁も美味しくなっているのです。今日は二人で来ていて料理だけでお腹いっぱいですのでご飯は注文しませんでした。美味しいガルーパは堪能できましたけれども、スープをご飯にかけられなかったことが心残りです。(高級店ではこんな食べ方は下品ですので慎みましょう。大衆店なら問題ありません。)

  
 本日注文した品、すべてが美味しく大満足の海鮮料理でした。期待していた以上の味付けで、次回も広州に来たら海鮮料理を食べてみたいという気持ちになりました。ここ黄沙海鮮市場付近では盛港湾海鮮食府というレストランが大人気で、私たちも最初はそのレストランに行ったのですが、席待ちの人で入口があふれていました。盛港湾の場合は予約が必須ですね。そこでこの日は、二番目に目をつけていた金沙港海鮮酒楼に行ったわけですが、こちらは多少席に余裕があってすぐに入れました。しかも美味しい海鮮料理にありつけたのですから大満足でした。
 最後に、レストランからのご厚意でフルーツが出てきました。もうお腹いっぱいで半分くらいしか食べられませんでした。