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像型点心の老舗、広州の泮渓酒家|アジアグルメ図鑑(香港)


 像型点心の老舗、広州の泮渓酒家


像形点心の泮渓酒家

広州の広東料理レストラン、泮渓酒家

 泮渓酒家は、広州にある老舗の広州料理店です。70年を超える歴史を有するこの店最大の人気ポイントは、動物点心をはじめとした像型点心です。味覚だけではなく、視覚にも訴える点心です。実は、以前に、昼飯時に行ったときは、1時間以上待つことになりそうですと言われて諦めたことがあります。
 朝の開店時(7時半)に行けば入れますし、意外に入れるのは夕方5時直後6時くらいまでの間、すなわち午後の休憩時間直後です。


 ここ、泮渓酒家は、広州酒家蓮香楼陶陶居といった老舗が並ぶオールド広州の西関エリアから,歩いて10分くらいのところにある茘湾湖公園の入口にあります。向かいは、泮塘バスターミナルですので、分かりやすい場所です。茘湾湖公園を目印にすると良いと思います。
 香港での私の朝食は粥のときが多いのですが、広州では断然飲茶が多くなります。何故ならば、広州酒家蓮香楼陶陶居といった老舗がいずれもレベルの高い飲茶を食べさせてくれるので、どうしてもそうした飲茶の店に行ってしまうのです。泮渓酒家も、おいしい飲茶を出してくれる広州の老舗レストランの一つです。
 泮渓酒家の開店は7時半です。少し前に到着すると、まだ店の前には30人くらいの人しか待っていません。むしろ、道路の露天商にお客さんが群がっています。果物や野菜、花などを売る店が多いですが、魚や肉を売る店も出ています。

広州の高級広東料理レストラン、泮渓酒家

 七時半の開店とともに、店の前で開店を待っていたお客さんたちが一斉に、席確保に駆け出します。私もその一人なのですが、待っていた人は100人弱ですので、1000人以上収容できるこの店なら、入れないことはありません。ゆっくりと写真を撮ってからでも、席は確保できます。
 2人席、4人席、6人席、10人席など、様々な大きさのテーブルが置かれていて、早く席を確保した人たちは、一人なのに10人席を確保したりしています。後から来る家族や友人のための席確保なのでしょう。
 私は、後で相席になるのもいやなので、2人席を確保しました。

広州の広東料理レストラン、泮渓酒家
 
 朝は苦手だという人は、夕方5時から6時くらいに行く手もあります。上の写真は6時くらいの店内ですが、ご覧の通り空席が沢山あります。泮渓酒家では夕食時も飲茶ができます。広州酒家では夕方は広東料理メニューに代わってしまいますが、ここ泮渓酒家の場合は開店から閉店まで点心メニューはいつでも利用できます。
 なお、テーブルのわきの木製のワゴンの上に給湯ポットがあって、お湯がなくなればスイッチを入れて自分でお湯を沸かす仕組みです。



緑茵白兎餃は必ず注文したい

緑茵白兎餃はウサギ型の蝦餃(泮渓酒家)

 泮渓酒家での最大の人気メニューは像型点心です。朝の時間帯は点心メニューだけなので、造型点心についても限られたメニューしかありません。しかも、一般の点心と同じようにメニューに記載されているので、どれが像型点心なのかもよく分かりません。 ランチタイムやディナータイムにはグランドメニューも使われるので、この時間ですと他の造型点心も楽しめます。3人以上で来るなら、グランドメニューが使える時間帯の方が造型点心を楽しめると思います。
 さて、点心メニューを見て、これは恐らく動物点心だと分かるのがこれ、「緑茵白兎餃」です。白いウサギの餃子と書いてありますからすぐ分かります。緑の茵(しとね)は、何と香菜でした。

緑茵白兎餃はウサギ型の蝦餃(泮渓酒家)
 
 2018年3月に再訪した際はディナータイムに行ったのですが、その時食べたのが上の写真です。ウサギの耳が餃子の皮でかたどられている一方で、香菜が乗っていないのはちょっと寂しいです。いつも朝食べているウサギちゃんと形が違いますね。

ウサギの形をしたエビ餃子(泮渓酒家)

 アップするとますますウサギに見えます。
 蝦餃(ハウガウ=エビ餃子)の皮をウサギ風にしたもので、ハウガウの味はさすがに超一流のものです。プリプリしたエビの感触が素晴らしいです。しかも、形が可愛らしいウサギです。人気が出るのも分かります。
 グランドメニューにはこのウサギの造型点心(緑茵白兎餃)以外の造型点心も載っています。朝の時間帯とはそこが違います。ただ、グランドメニューに掲載されている造型点心は点心の数が多いので、一人だと食べきれません。私も夕食の一人飯を食べに行ったものですから、造型点心は緑茵白兎餃を点心メニューから選ぶしかありませんでした。


 鳩のローストとその他の点心

虫草花焼売(泮渓酒家)

 続いて、虫草花焼売です。虫草というのは、冬虫夏草(とうちゅうかそう)のことで、よく漢方薬に入っています。冬虫夏草はセミやトンボなどの昆虫類や蜘蛛に寄生するキノコのことで、この点心は、焼売からキノコが生えたような形になっています。これも像型点心の一つで、動物点心ではなく、植物点心という範疇に入ります。
 これも、美味しいですね。焼売の中は、エビと肉が詰まっていて、食べれば食べるほど味わい深い味です。
 朝は点心メニューだけの営業ですので、この二つ以外では像型点心らしきものはメニューにはありません。

鳩のロースト(泮渓酒家)

 造型点心に次いで泮渓酒家で人気があるメニューは鳩のローストです。鳩のローストは日本ではあまり馴染みがありませんけれども、広州でも香港でも広東料理レストランの一般的なメニューです。ではどこで食べても良いのかと言うと決してそうではありません。素材面から言えば肉付きの良い鳩を使っているレストラン、調理面で言えば皮をパリッと焼き上げているレストランが良いレストランです。高級店であればどこも良い素材を使っているとは思いますが、調理面は、価格が高ければ美味しくローストされていると決めつけられません。
 ここ泮渓酒家は素材の良い鳩を使い、皮をパリパリに良く焼き上げていて香り豊かですので、美味しくいただけます。 また、それほど油っこくないので一人で一羽を食べられるはずです。ぜひ試してください。

広州泮渓酒家で飲茶
 
 特に朝などはさっぱりした味付けの点心が欲しいと思う方も多いと思います。そんな方にお勧めしたいのが湯葉巻きです。ここ泮渓酒家の湯葉巻きは味付けが濃すぎず、日本人にとっては食べやすいと思います。私は濃い味付けの湯葉巻きに慣れてしまっていますのでもうちょっと濃い味付けの方が好きではあります。それでもこのレストランの湯葉の美味しさは他の店の比ではありませんから、それはそれで私も満足できる点心の一つです。

広州泮渓酒家の点心

 これは、原龍牛肉焼売です。私が大好きな山竹牛肉球といわれているものと同じ類の点心です。
 広州では、点心には醤油などをつけずにそのまま食べるのが一般的ですが、この点心は少しクサミが強いので、他の点心と異なり酢をかけて食べます。ショウガとネギが程よく効いていて、クサミが消えて美味しく食べることができます。
 
水晶餃(泮渓酒家)

 これは木耳鮮蝦水晶餃。木耳というのは、きくらげのことですから、きくらげと蝦入り水晶餃子ということになります。見た目に皮が透き通っていて、しかも光沢があって綺麗です。姿かたちだけでなく、味もとっても上品で、もちろん醤油などつけずにこのまま食べるのですが、きくらげ以外の野菜も色々入っていて、本当に美味しいです。

 大根のXO醤炒め(泮渓酒家)
 
 続いて、大根のXO醤炒めです。ジャガイモのように見えますけれども、四角い野菜は大根です。大根が適度にやわらかく、それにXO醤油の風味が利いています。私はこの料理が大好物です。大根餅はあまり好んで食べない私ですが、大根のXO醤炒めは大好物なのです。
 けれども、この日の同行者は連日の中華料理で胃腸が疲れていたせいか、この料理でも炒め物なので油がきついということを言っていました。私としてはむしろ胃腸にやさしい料理だと思っていましたので、意外です。私の胃腸は日本人の中でも強靭な方ですから、この日の同行者の意見も参考にしてください。



 泮渓酒家では中華粥もおいしい

鮑入りの中華粥(広州泮渓酒家)

 仕上げは粥にしたいということで、オーダーシートを見ると、粥の種類もいくつかある中で、鮑魚鶏球粥という品を見つけました。鮑(あわび)と鶏肉の入った粥ということになります。ちょっと贅沢な朝食ですが、鮑に期待して注文しました。
 それで、出てきましたのが、上の写真です。トロトロに煮込んであって、また、しかも、さっぱり味です。期待通りの粥が出てきました。さて、鮑はいずこに、あるのでしょう。

鮑入りの中華粥(泮渓酒家)

 旨いです。泮渓酒家ですから、高いレベルの味を期待していましたが、まさに期待にたがわぬ粥です。
 食べ進んでいくと、中から具が色々と出てきます。ありました、鮑です。こんな大きさの鮑が、5・6切れ入っていました。朝から、鮑の粥を食えるなんて、満足です。
 粥の味は鶏がらベースで、さっぱり系です。鮑との相性もいいですね。例によって、米粒はトロトロになるまで煮込まれていて胃にやさしそうです、

荔湾艇仔粥(泮渓酒家)
 
 実は、ここ泮渓酒家で食べた粥が美味しかったものですから、来るたびに注文してしまいます。上の写真は、別の日に撮影したものですが、このレストランのおすすめのお粥で荔湾艇仔粥という中華粥です。荔湾というのはここ泮渓酒家があるエリアの地名です。

 荔湾艇仔粥(泮渓酒家)
 
 どんな具が入っているかはこちらの写真でご確認ください。様々な具が入っていますが、ここのお粥は本当に胃にやさしくて、さきほど大根のXO醤炒めで不満を述べていた同行者も、この粥で元気を取り戻しました。
 中国に何日かいますと、ちょっと胃が疲れてくる方も少なくないと思います。そんな時に朝とか昼飯を中華粥にすると、食欲が復活して十分に栄養も取れると思います。

 泮渓酒家のカスタードタルト
 
 デザートも食べられるほど食欲も出てきました。カスタードタルトです。ここ泮渓酒家のは小さいですけど、とろけるような甘さが忘れられないのです。かなりおすすめです。 

店内に広い庭園がある泮渓酒家

 泮渓酒家は、店内に広い庭園もあって、待ち時間や食後に見てまわることもできます。雰囲気、サービスともに、豪華で最高レベルといえます。また、お味の方も、どれも水準が高く満足させられました。
 次回行くときはぜひ大人数で行って、もっと沢山の種類の料理を楽しみたいという気にさせられる店でした。気に入りました。特に、動物点心をはじめとした像型点心については、次回こそコースに挑戦したいものです。




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