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深圳シャングリラホテルの香宮で飲茶バイキング|アジアグルメ図鑑(香港)


 深圳シャングリラホテルの香宮で飲茶バイキング

深圳シャングリラホテル


 私が初めて深圳の街に入ったのは1992年です。実は、その年から3年間香港に住み、週に一度か二度は深圳に日帰りで行くというのが、当時の私の生活でした。その頃の深圳駅前は今のように整備されていなかったばかりか、日本人から見ると大変物騒な街でした。
 物騒というのは、第一に香港から深圳に入るイミグレーションが今以上に混雑していて、そこで財布やパスポートを盗まれる日本人が跡を絶たなかったことがあります。第二に、深圳駅前の横断歩道橋やミニバスの中で身ぐるみはがされた日本人も、私が知っているだけで数人いました。
 そんななか、深圳駅前で、あるいは深圳市内でと言っても良いと思いますが、日本人が安心して過ごせた場所がこのシャングリラホテルでした。夜になるとロビーに娼婦が集まっていたりしましたが、それ以外は治安に優れ、香港並みの安心感を感じさせてくれたのがこのシャングリラホテルです。


 今の深圳市はそんな20年前とは大きく異なり、街全体で安心感を感じさせてくれますし、良いホテルがいくつも建てられています。それでも、当時のトラウマが私に残っているせいもありますけれども、私にとって深圳で最も優れたホテルは今でもこのシャングリラホテルなのです。


 この日は出張で深圳に来ました。12時にチェックインし部屋から外を見ると、今の深圳駅前の風景が見えます。正面のオレンジの建物が羅湖口岸(イミグレーション)、右側の建物が深圳駅です。この二つの建物は当時からありました。左側の建物は羅湖商業城というショッピングセンタービルで下がバスターミナルになっています。このビルや駅前広場の歩行者用デッキなどは当時なく、人によっては香港から来て羅湖口岸を抜けてシャングリラホテルに来るだけで怖がってしまい、一人では行けないなどと言い出す日本人もいました。そんなことも思い出しながらこの風景を見ると、羅湖口岸と深圳駅のビルは懐かしいなあと感じてしまいます。


 このページで紹介するシャングリラホテル内の香宮(シャンパレス)は、深圳シャングリラホテルの二階にあります。上の写真のらせん階段を登ってすぐのところです。

 
 香宮(シャンパレス)はどこのシャングリラホテルにもあるレストランです。当時から安心して食べられるレストランでしたので、よく利用したところです。上の写真が入口です。
 今回は一人で出張に来ていますので、この香宮の昼の飲茶バイキングに挑戦です。2014年5月現在、サービス料込で一人153元です。この値段が高いか否かの評価は、このページの最後に書くつもりです。


姉妹ページで深圳の美味しいグルメを紹介しています。



 香宮(シャンパレス)の飲茶


 実はこの日最初からバイキングをするつもりではありませんでした。が、レストランで上のメニューで注文する品にチェックを入れたところ、四品でお茶代も入れると130元くらいになってしまいました。よくよくメニューを見るとバイキングが133元(サービス料含まず)ですから、バイキングに切り替えた方が得なのは明白なのでスタッフにバイキングである旨を伝えたわけです。バイキングの場合は、このシートに記載のすべての品をオーダーすることができます。また、出てくる点心はバイキングにした場合もしなかった場合も同じものです。


 まず、定番のハウガウ(エビ餃子)です。さすがは香宮(シャンパレス)のハウガウです。エビが大きいのです。そして、餃子の皮が薄いのです。いろいろなレストランでハウガウ(エビ餃子)を食べている私ですが、評価のポイントは①皮の薄さ②エビの大きさ③エビのプリプリ度です。このうち、①と②は間違いなくトップ水準だと思います。ただ、エビのプリふり度という点では、少し新鮮さに欠けるのか、プリプリ感が足らないのです。したがって、視覚的には100点ですが、味覚的には60点でぎりぎりの合格というところでしょうか。


 続いて香宮焼売です。焼売の上に蟹子を載せています。これも見た目にいいですね。ただ、味は平凡です。日本ではこの水準の焼売を殆ど見かけませんが、香宮は値段が高いだけあってさすがに美味しいというレベルではありません。この程度の焼売なら、香港、深圳、広州にはいくらでもあります。

 

 ここで点心ではない料理系を二つ続けます。これらもバイキングの対象です。
 まず、大根のXO醤炒めです。私の大好きな料理です。辛めのXO醤で炒められていて、私にはまずまずの味という評価です。この料理については、広州・沙面の西関粤が素晴らしい味付けで感動させてくれましたけれども、そのレベルまでは達していません。まずまず、まあまあの味ということです。

  

 上の写真は白切鶏です。これは文句なしに美味しいです。一人で食べに来ているから良いようなものですけれども、難を言えば量が少なすぎます。このくらいは一人で食べてしまいます。二人で来たら二皿必要です。逆に、一人で食べるには程よい量です。今回の出張では、私の大好物である白切鶏を食べる機会がなかったものですから、このお昼のメニューに白切鶏が入っていたのはうれしい限りです。

 

 また、定番の点心に戻って、湯葉巻です。この湯葉巻も美味しいです。一般的に香港で食べる蒸した湯葉巻は牡蠣油が多く使われているので少しこってり感があるのですが、ここ香宮の湯葉巻は比較的ソフトな味付けで私にとっては食べやすい湯葉巻でした。中には小エビと豚肉が入っていて美味しくいただけました。


 そして、沙津明蝦角(揚げエビのマヨネーズ和え)です。これも伝統的な点心の一つです。揚げた点心ですから少し脂っこいところをマヨネーズで和らげる点心です。それでもよくない油を使っている店で食べるとマヨネーズをつけても脂っこさが消えないので、私としてはよほどの高級店でなければ注文しません。ここ香宮の沙津明蝦角は、期待通り食べやすい良質な点心で、サクッと揚がった餃子の中に美味しいエビが入っていました。久しぶりに美味しい沙津明蝦角を食べることができました。




 まだまだ食べたい点心もあるのですが、これだけ食べれば十分なので、デザートに入ります。デザートはマンゴー西米露を注文しました。西米露は点心の後の少し脂っこくなった体をスッキリさせてくれます。普通に美味しいです。この品については、香宮だから美味しいというほどの特別な西米露ではありません。


 タピオカが美味しいです。おそらく、この香宮のデザートはどれも美味しいでしょうから、バイキングの特権を生かしていろいろ食べてみるのも良いでしょう。
 
 さて、2014年5月現在、サービス料込で一人153元という値段を含めての評価ですが、その前に点心の味としてはどうかということです。正直申し上げて味だけでしたらここ香宮よりも美味しい点心を出してくれるレストランは沢山あります。深圳市内に数店ある丹桂軒は香宮よりもはるかに美味しいと思います。また、羅湖からは少し遠いですが、華僑城エリアにある概念粵菜は美味しいばかりでなく視覚的にも楽しませてくれるレストランです。こうしたレストランに比較すると、味のコストパフォーマンスという点では良くないというのが私の評価です。香港や深圳、広州のあたりの点心をよく召し上がっている方には、香宮の点心は期待したほどには美味しくはないと思います。日本からの出張者や旅行者ならこの味でも十分に満足してもらえる水準ではあります。
 一方で、深圳駅前にあるというロケーションという観点や、店の雰囲気といった観点からは、この香宮の右に出るレストランはありません。こちらの観点を大切にされる方には香宮をおすすめします。また、香宮で単品で点心を注文するとこのバイキングの価格をすぐに超えてしまいますので、どうせ香宮で飲茶を楽しみたいのであれば、バイキングを選択されると良いと思います。