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バンコクからロットゥーでメークロン市場へ行く|アジア写真帳(タイ・メークロン)

ロットゥーでメークロンへconcept

ロットゥーならバンコクからメークロンまで1時間 

 

 列車がマーケットの中を通り過ぎるタイのメークロン市場。
 メークロンへは、地図などで見ると鉄道が走っているのですが、このメークロンへ行くタイ国鉄の鉄道は1日にわずか4往復の便しかありません。そうすると一般的に観光客が考えるのがツアーへの参加です。実際に殆どの観光客はツアーに参加してこのメークロン市場を見に行っています。
 でも、それではお仕着せの観光になってしまい、自由旅行派の私としては甚だ面白くありません。そこで利用するのが上の写真のロットゥーです。ロットゥーは10人〜15人程度が乗れる小型バスみたいなもので、バンコクの戦勝記念塔や民主記念塔付近を起点として、アユタヤやフアヒン、パタヤといったバンコク周辺の各地を結んでいます。

 
 今回、私が考えた究極のメークロン一日旅行が上の図です。なぜ、このようなルートを通るようにしたかは計画の概要のページを参照してください。そのポイントは次の通りです。
  1. バンコク市内の戦勝記念塔駅近くの乗り場から、ロットゥーで朝8時ごろメークロンに向けて出発します。メークロンには9時過ぎくらいに着くはずです。
  2. 11時過ぎに列車が市場を通過しますから、それまでの間に、メークロンの街と市場を散策します。
  3. 12時頃にバーンレームに行く列車が出発しますから、これに乗ってバーンレームヘ行き、そこから渡し船でマハチャイに入ります。
  4. 市場を散策して適当なレストランを見つけてシーフードの昼食をとります。
  5. 昼食を終わって2時頃のウォンウェイヤイ行きの列車に乗れば、3時過ぎにはバンコク市内に到着し、4時前にホテルに帰れる予定です。
 概略、こんなスケジュールです。片道1時間ちょっとかけて列車が通るだけのマーケットを見に行くって、時間がもったいなくありませんか。そこで、メークロン市場を見た帰りに、タイ国鉄に乗りローカル列車の旅を楽しんだうえに、マハチャイでシーフードを食べるという計画です。



 
 メークロンへ行くロットゥーの乗り場はBTS(スカイトレイン)の戦勝記念塔駅(VICTORY MONUMENT駅)近くにあります。行先によって乗り場は違いますけれども、私のようなタイ語が話せない人間にはこういう方法があります。上の写真にあるロットゥーのチケット売場に行くのです。ロットゥーのチケット売場は、戦勝記念塔駅の改札を出て、センチュリー・ムービー・ブラザビル方面の出口に進みます。隣に軽自動車のスズキのビルがあって、日本と同じ大きな「S」の字の看板が出ていますからこれを目印にしても良いでしょう。
 センチュリー・ムービー・ブラザビルとスズキのビルの間に上の写真のようなチケット売場があります。


 このチケット売場の前には上の写真のようにロットゥーが並んで駐車していますから、これも目印になります。まず、このチケット売場に辿りつけないという日本人は殆どいないでしょう。
 サイトによっては、行先によって異なる乗り場があって、そこにはタイ語しかいないドライバーがいて直接交渉になるということが書いてありますが、それはそれで正しいのですが、タイ語のできる方にとってはそれで良くても、タイ語が話せない私にはこのチケット売場が便利なのです。

 
 チケット売場は、上の写真のように行先別にカウンターが分かれています。外人観光客がよく行きそうな場所は英語でも表示されています。フアヒンやチャームのビーチ、サメット島などの行先が見えます。でも、メークロンが見当たりません。
 こういう時は英語で質問してみます。「メークロン行きのロットゥーはありますか?」
 このくらいの英語は中学校英語ですから、日本人なら誰でもできるはずです。そうすると、一番右のカウンターに行けばOKだよと英語で答えてくれ、一番右のカウンターに行ったら「何時に出るか分からないけど、ちょっと待っててくれ」と英語で答えてくれるのです。

 
 チケット売場の端で10分くらい待ちましたけれども、7時50分ごろになって「ロットゥーが8時に来るよ」とわざわざ伝えてくれて、チケットを渡してくれました。メークロンまで70バーツ、日本円で約250円です。感激の激安価格です。
 ロットゥーの場合、ある程度乗客が集まらないと出発しません。確認はしませんでしたけれども、8時にロットゥーが出発したというのはたまたまであって、時刻表に基づいて毎日8時に出発するということではないと思います。そのあたり、誤解しないでください。
 ただ、8時に出発した割にはメークロン行きの乗客は少なくて、10人くらい乗れるバンに私を含め四人しか乗客はいませんでした。約1時間で到着しましたが、その間、ガラガラの車内は快適でした。因みに、私以外は全員がタイ人でした。


上の写真をクリックすると、大きな写真が別ウィンドウで開きます。)

 もしロットゥーを利用しなければ、ツアーに入るか、タイ国鉄で行くしかありませんが、タイ国鉄の時刻表は上の写真の通りです。なお、バンコクからメークロンまで列車で行く場合は、ウォンウェイヤイ発マハチャイ行きに乗り終点で降りて、そこから渡し船でバーンレームに行き、バーンレーム発メークロン行きの列車に乗り継ぐ必要があります。
 上の写真で左側3列はウォンウェイヤイ発マハチャイ行きの列車時刻表、中央3列はマハチャイ発ウォンウェイヤイ行きの列車時刻表で、列車番号、発車予定時刻、到着予定時刻の順に記載されています。一方、右側の3列で上下になっているのが、上はバーンレーム発メークロン行き、下はメークロン発バーンレーム行きの列車時刻表です。1日にわずか4往復なのです。左から順に、列車番号、発車予定時刻、到着予定時刻と並んでいます。
 これでお分かりいただけるように、タイ国鉄で行くと、乗り換え時間も入れれば片道3時間半以上は覚悟しないといけないのです。
 その点、ロットゥーなら所要時間が一時間ですから時間のロスも少ないのです。




 ロットゥーは戦勝記念塔を出発して約1時間でメークロンに到着しました。
 メークロンはそんなに大きな街ではありません。上の地図に表示されている「メークロン駅」「メークロンマーケット」と「メークロンのロットゥー乗場」の三つの位置関係だけ頭に入れておけば良いでしょう。普通の観光客であれば、この3か所とこれらを結ぶルートから外れないように散策すればよいのです。


 とは言うものの、私が実際にロットゥーを降りたのは、終点であるロットゥー乗場ではなく、その手前の踏切です。 上の地図で言えば、ロットゥー乗場の下側に位置します。ちょうどそこで降りるタイ人の乗客がいたので、その人と一緒に降りたのです。メークロンのソンテウ(トラックを改造した乗合バス)乗場がすぐ近くにあるので、これに乗り換える人だったのでしょう。


 その踏切から線路の上を少し歩くと、マーケットの端が見えてきます。上の写真のあたりから駅までの何百メートルまでの区間がメークロンのマーケット(Lom Hup マーケットが正式名称のようです。)なのです。既に多くの観光客の姿が見えます。


 そのマーケットのどこで列車を待ちどれだけ感動的な時間を迎えられるかは、メークロンに着いてから実際にマーケットの中を歩いて、いかに良いポジション取りができるかにかかっています。
 マーケットの中を列車が走り抜ける時間は、上に載せた時刻表で分かります。一日4往復の計8回しか列車は通りません。そのうちのどれかの時間にあわせてメークロンに行けば良いのです。ただ、私のようにメークロンマーケットを見てからマハチャイでシーフードの昼飯を食べようとすると、11時過ぎの列車到着時に合わせてマーケットに行く必要があったということなのです。したがって、11時過ぎにメークロンに列車が到着するのですが、その1時間前にはメークロンに到着する必要がありました。それで私は8時前に戦勝記念塔に行き、8時半ごろまでにロットゥーが出発すれば9時半ごろにはメークロンに着けると考えたわけです。

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