マハチャイからバンコク・トンブリのウォンウェイヤイへ|アジア写真帳(タイ・メークロン)

マハチャイからタイ国鉄で、バンコクのウォンウェイヤイへoncept

マハチャイ駅と小さな線路上市場 


 

 バンコク近郊の港町マハチャイは、太平洋まですぐの場所にある水産物の集積地です。今、このページをご覧になられている方がマハチャイへ行くことを目的としているならばこのページだけご覧いただければ良いのですが、メークロン・マーケットまで行かれることを考えているのであれば、次のページも合わせてご覧ください。
 ・メークロンへの行き方
 ・ロットゥーでメークロンへ
 ・メークロン→マハチャイ 列車の旅


  このサイトでは、私が考えたメークロンとマハチャイ一日旅行を実施した記録を掲載していますです。行きにロットゥーを利用し、帰りにタイ国鉄を利用しています。なぜ、このようなルートを通るようにしたかは計画の概要のページを参照してください。そのポイントは次の通りです。
  1. バンコク市内の戦勝記念塔駅近くの乗り場から、ロットゥーで朝8時ごろメークロンに向けて出発します。メークロンには9時過ぎくらいに着くはずです。
  2. 11時過ぎに列車が市場を通過しますから、それまでの間に、メークロンの街と市場を散策します。
  3. 12時頃にバーンレームに行く列車が出発しますから、これに乗ってバーンレームヘ行き、そこから渡し船でマハチャイに入ります。
  4. 市場を散策して適当なレストランを見つけてシーフードの昼食をとります。
  5. 昼食を終わって2時頃のウォンウェイヤイ行きの列車に乗れば、3時過ぎにはバンコク市内に到着し、4時前にホテルに帰れる予定です。
 概略、こんなスケジュールです。バンコクからメークロンまでタイ国鉄で行くと片道3時間は覚悟しないといけません。往復ともにタイ国鉄を使うというのは、さすがに時間の無駄でしょう。


 上の写真はマハチャイ駅で撮影したタイ国鉄の時刻表です。(2014年11月に撮影したものです。タイ国鉄の時刻表は変更されることがありますのでご注意ください。)
 マハチャイまでならともかく、メークロンまで行くときに問題になるのが列車の運行頻度です。
上の写真をクリックすると、大きな写真が別ウィンドウで開きます。)

 上の写真で、メークロン線の時刻表は、右側の3列で上下になっている部分です。上がバーンレーム発メークロン行き、下がメークロン発バーンレーム行きの列車時刻表です。1日にわずか4往復だけなのです。左から順に、列車番号、発車予定時刻、到着予定時刻と並んでいます。
 
 一方、バンコク・マハチャイ間については、左側3列にウォンウェイヤイ発マハチャイ行きの列車時刻表、中央3列にマハチャイ発ウォンウェイヤイ行きの列車時刻表が、列車番号、発車予定時刻、到着予定時刻の順に記載されています。ウォンウェイヤイ・マハチャイ間はそれなりに列車があります。
 


 
 このページでは、マハチャイからバンコク・トンブリ地区にあるウォンウェイヤイ駅に戻る方法を中心に説明します。
 上の写真はタイ国鉄マハチャイ駅への入口です。マハチャイ市場の目抜き通りであるスカピバン通りをしばらく行くと、タイ国鉄マハチャイ駅への標識がありますから、マハチャイ駅はすぐに分かります。上の写真で駅舎の一階に人が何人か待っていますが、その先が鉄道のプラットホームです。


  そして、ここが駅のプラットホームです。例によって、駅ナカのレストランや商店が両側に並んでいます。
 マハチャイにも線路上のマーケットがあるとして、一部のウェブサイトに紹介されていますが、そのマーケットはこのプラットホームの一番奥になります。

  
 正直申し上げて、マハチャイの線路上市場はメークロンの線路上市場とは比べるべくもない貧弱なものなので、その説明に入る前に、少し駅の構内を説明しましょう。
 一番タイらしいのが、プミポン国王の写真がデーンとプラットホームの中央にあることです。国王を崇拝してやまないタイの国民性がよく分かります。


 バンコク側と反対側の引き込み線には二編成の車両が停車中です。マハチャイの対岸バーンレーム駅からメークロンまで行くメークロン線と異なり、このマハチャイ線にはそれなりの数の乗客がいることが分かります。
 それ以上に注目すべきは、レールの曲がり具合です。線路の下の土台が平らではないんですね。それは駅構内だけでなく、恐らくは他の線路にも共通していて、それがタイ国鉄がスピードを出さない理由なのだと思います。今のままでは仮に性能の良い列車を導入したとしても、土台を改善しない限りはスピードを出すことはできないでしょう。一方、道路事情は悪くないので、バスの方は時速100qでの走行も可能です。これが、タイにおいて鉄道よりもバスが利用される理由になっていると思います。

 
  さて、タイ国鉄のターミナル駅には駅ナカがあって、レストランや商店が軒を連ねています。これには、ターミナル駅には大きな屋根があり、その屋根が陽を遮ってくれるので、エアコンはないものの相対的に涼しく、その結果お客さんが集まるという理由があります。鉄道を利用しない人も構内に入れますので、集客力は大変あるのです。
 上の写真で珍しいのは無店舗型ショップで、子供服を売るこの女性はプラットホームの中を右に左に移動しながらお客さんを探していきます。

 
 普通はこんな感じで駅ナカのショップに人が群がります。ここは若い女性にも人気のある店のようで、ずっとお客さんが群がっていました。

 
 で、そうした駅ナカのショップやレストランを通り過ぎ、駅の大きな屋根を過ぎたところから、小規模な線路上マーケットが始まります。上の写真で見えるのが、マハチャイの線路上マーケットの全景です。
 とあるウェブサイトや旅行会社の宣伝では、マハチャイの線路上市場はすごい迫力です、などと書いてありますが、私が行った日が悪かったのか、パラパラと店があるだけで、メークロンのトレイン・マーケットとは比べようがありませんし、比べること自体がメークロンに対して失礼です。メークロンでは市場の中を列車が駆け抜けていますが、マハチャイでは線路の脇に少しばかりの商品が置いてあるだけです。


  上の写真は線路上マーケットの一番先からマハチャイ駅を見たところです。つまり、ここからマハチャイ駅までのわずか20mくらいの場所に、店がポツポツと点在しているのがマハチャイの線路上マーケットです。メークロンは遠いからマハチャイで我慢しようなどと絶対に思ってはいけません。線路上マーケットを見たいのならばメークロンまで足を延ばしましょう。マハチャイには線路上のマーケットはないと思ってください。

   


マハチャイ駅からウォンウェイヤイ駅へ


 バンコクのウォンウェイヤイ駅行きの折り返し列車がマハチャイのプラットフォームに到着しました。沢山の乗客が待っている様子が見えます。このマハチャイまでの所要時間は、バンコク・トンブリ地区のウォンウェイヤイ駅からちょうど1時間くらいですから、バンコクまで出かける人も多いのです。
 ご参考までに、マハチャイに行く方法としては、フアランポーン駅付近からの乗合バス利用もあります。こちらの方が本数は多いのですが、風情としては、私としてはタイ国鉄を選択してしまいます。


 バンコク、ウォンウェイヤイ駅とマハチャイ駅の間の運賃はわずか10バーツです。列車に乗ると検察が来ますので、事前に駅の窓口で買っておきましょう。


 時間通りにちょうど1時間でウォンウェイヤイ駅に到着です。ここも駅ナカの店がお盛んです。

 
 食べ物屋さんもたくさんあります。ちょっと小腹がすいた時などに便利ですね。


 タイ国鉄のウォンウェイヤイ駅とBTSのウォンウェイヤイ駅との間は歩いて10分くらいです。広い道を歩いて、BTSの高架下を通る歩道に出ることだけを考えて歩けば、道を間違えることはありません。

 今回、朝ロットゥーでメークロンに行き、線路上マーケットで興奮し、マハチャイでシーフード料理を堪能し、バンコクに戻ってきたのが午後4時くらいです。大変充実した一日でした。このプラン、皆さんもぜひお試しください。


アジア写真帳(タイ・メークロン)