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メークロン市場とマハチャイ市場への日帰り旅行プラン|アジア写真帳(タイ・メークロン)

計画の概要concept

メークロンマーケットに行くだけでは物足りない 

 メークロン市場への行き方はいろいろ

 列車がマーケットの中を通り過ぎる上の写真の市場は、タイのメークロン市場。英語では「メークロン・トレイン・マーケット」として知られていて、世界中の観光客が集まるスポットです。バンコクから車で1時間くらいの場所にあるメークロンという小さな街に、この市場はあります。
 メークロンへは、地図などで見ると鉄道が走っているのですが、このメークロンへ行くタイ国鉄の鉄道は1日にわずか4往復の便しかありません。そうすると考えるのがツアーへの参加です。実際に殆どの観光客はツアーに参加してこのメークロン市場を見に行っています。

 
 でも、片道1時間ちょっとかけて列車が通るだけのマーケットを見に行くって、時間がもったいなくありませんか。
 せっかくタイの田舎町まで行くのですから、田舎町の風情も味わいたいし、タイのローカル列車にも乗ってみたい。また、ローカル駅の駅ナカの屋台で食べたいっていう人もいるかもしれません。それに、メークロンは海に近いのですから、新鮮なシーフードを美味しく安く食べることができるかもしれません。
 そうなんです。メークロンだけだとあまり魅力を感じない人も、こんな風にいろいろな興味を持ってメークロンに行けば、もっとタイ旅行が印象的なものになるのです。
 そこで私は考えました。メークロン市場を見た帰りにマハチャイでシーフードを食べるという計画です。

マハチャイで食べたトムヤムクン
 
 マハチャイはバンコクの台所とも言われている水産市場で、新鮮なシーフードが毎日水揚げされています。ここで海鮮料理を食べれば、タイ旅行の良い思い出になるだろうという考えです。もちろん、マハチャイのレストランについてはどこにあるのか分かりませんし、日本語のサイトをいろいろ調べましたけれども、全く情報が得られませんでした。そもそもマハチャイにそうしたレストランがあるのかどうかさえもよく分からないのですが。

 ということで、不安いっぱいの中ではありますが、次のような計画を立てました。
メークロン市場とマハチャイのシーフードをセットで楽しむ

 上の図が私が考えた究極のメークロン一日旅行です。そのポイントは次の通りです。
  1. バンコク市内の戦勝記念塔駅近くの乗り場からロットゥーで朝8時ごろメークロンに向けて出発します。メークロンには9時過ぎくらいに着くはずです。
  2. 11時過ぎに列車が市場を通過しますから、それまでの間に、メークロンの街と市場を散策します。
  3. 12時頃にバーンレームに行く列車が出発しますから、これに乗ってバーンレームヘ行き、そこから渡し船でマハチャイに入ります。
  4. 市場を散策して適当なレストランを見つけてシーフードの昼食をとります。
  5. 昼食を終わって2時頃のウォンウェイヤイ行きの列車に乗れば、3時過ぎにはバンコク市内に到着し、4時前にホテルに帰れる予定です。
 概略、こんなスケジュールです。



 計画を立てるにあたって悩んだこと

マハチャイへはロットゥーで行くのが速い
 
 実はこのスケジュールに行き着くまで、いろいろ考えました。
 まず、ロットゥーです。ロットゥーは10人から15人乗りくらいのバンで、小型の乗合バスみたいなものです。このロットゥーがどこから出るのか、時刻表はあるのかなど、分からないことだらけです。結局、いろいろと調べて乗ることができましたが、運賃は片道70バーツでしたから日本円に直すと約250円です。ツアーで行くと1000バーツは取られてしまうので何かバカバカしいですね。これでメークロンを往復するのが一番簡単だし一番楽だし、一番安上がりです。でも、それでは安く行っただけの味気ない旅になってしまいそうです。そうなると、ロットゥーをメークロンに行くとき使うのか、帰るときに使うのか、といったことを考えるのです。ロットゥーを片道だけで使ったときに、どこに行き何をすることと組み合わせた旅にするのかを考えるのです。


 地図をじっくりと見てみます。その時頭に浮かぶのは、方向からすると水上マーケットに行くことが妥当かなということです。ただ、私は既に3回もダムヌン・サドゥアクの水上マーケットに行ってるし、タイの列車にも乗りたい気持ちもあって、3分も持たずにこの考えを却下しました。
 で今度は、そもそもロットゥーを利用しないでタイ国鉄で行くというなら、本数が少ないのでやはり乗換駅であるマハチャイで何かできないかという考えに入ります。よくよく調べてみるとマハチャイはバンコク近郊で最大の水産マーケットがある場所です。それなら、マハチャイでシーフードを満喫しようということになるのです。

メークロンへのタイ国鉄時刻表

 そこで問題になるのが、タイ国鉄の時刻表です。
 上の写真で左側3列はマハチャイ発ウォンウェイヤイ行きの列車時刻表で、列車番号、マハチャイ発車予定時刻、ウォンウェイヤイ到着予定時刻です。こちらは本数が多いとは言えないものの、まあこのくらい走っていれば利用しやすいです。
 右側の3列で上下になっているのが、上はバーンレーム発メークロン行き、下はメークロン発バーンレーム行きの列車時刻表です。1日にわずか4往復なのです。左から順に、列車番号、発車予定時刻、到着予定時刻と並んでいます。
 バーンレーム発メークロン行きの列車時刻表では次のようになっています。(2014年11月に撮影したものです。 よく変更されるのでご注意ください。)
    7:30 → 8:30
   10:10 →11:10
   13:30 →14:30
   16:40 →17:40
 逆にメークロン発バーンレーム行きの列車時刻表は次のようになっています。  
    6:20 → 7:20
    9:00 →10:00
   11:30 →12:30
   15:30 →16:30
 メークロンとバンコク間のタイ国鉄時刻表については、このサイトのメークロン駅のページで詳しく紹介しています。




 この時刻表から考えると、マハチャイでランチタイムを過ごすには行きでロットゥーを使うべきという結論が出てくるのです。
 何故かというと、列車が市場を通過するのを見るのは1回で良いのですが、良い場所取りができなかった場合などはもう一回見たくなりますから、マハチャイで昼食をしてからメークロンに入ると、13時30分発の列車に乗ることになり、メークロンで列車がマーケットを通過するときは17時40分になってしまうのです。もちろんこの時間も暗くないですけれども、一発勝負になってしまうのです。2回見れるように予備の列車到着時間も確保するためには、11時10分着の列車でメークロンに入る必要があります。すると、マハチャイでは食事ができず、せいぜい街や市場を見学するだけの通過になってしまうのです。
 さらには、マハチャイからバーンレームまでは渡し船と徒歩で移動ですから30分くらいかかることも考えないといけません。10時10分にバーンレームを出発する列車に乗るためには、ウォンウェイヤイ駅を8時に出発する列車に乗る必要があり、マハチャイ市場を見て回ろうとするならばさらに朝が早くなり、7時発の列車に乗らなければならなくなるのです。


 こう考えると、落ち着くところが先ほどの私の計画なのです。あまりシーフードにはこだわらないとか、メークロン市場だけ見れば満足とかいう方には鬱陶しい話だったかもしれませんが、こんなことを考え、バンコクからメークロンへのワンデイトリップを計画したわけです。詳細はこのサイトの別ページで紹介しています。