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諸葛孔明の子孫が住む村、諸葛八卦村

  


襄陽の街と激辛の襄陽ラーメン

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三顧の礼の舞台、古隆中にある諸葛亮の庵

古隆中、諸葛亮の庵にある諸葛孔明像
古隆中、諸葛亮の庵にある諸葛孔明像

 古隆中は襄陽の街の郊外にある集落で、三顧の礼で劉備が諸葛亮を三度訪ねて諸葛亮を配下に加えたという逸話が行われた場所です。写真は古隆中の入り口に建てられた牌坊(寺院、祠堂や街の入り口に建てられるアーチ形の門)です。古隆中は、この牌坊をくぐって山の中へ進んでいったところにあります。
 三国志の時代の襄陽は、諸葛孔明、龐統、徐庶など、傑出した軍師を数多く輩出した地域として有名でした、2026年現在、襄陽市は湖北省にある人口約600万人の大都市です。三顧の礼の舞台、襄陽に行ってみたいという方のために、襄陽市をざっと紹介したいと思います。
 古隆中の様子はこちらのページを参照してください。

 襄陽城付近を歩く

襄陽市の旧市街
襄陽市の旧市街。襄陽城の城壁の内側です
 
 写真は襄陽の市街地です。襄陽に行ってみようかとお考えの方のために、念のため注意事項です。
 街の中の危険というのは特にありません。海外旅行者が常識的に安全に気を付けるレベルで十分です。市内の移動は店や隆中への移動も含めて、滴適(DIDI)などのネット予約車を使えば楽ですし、高徳地図のアプリを入れておけばバス路線も正確です。2026年5月現在、高徳以外の地図ですとバス路線や店舗情報に更新遅れが多い可能性ありますから気を付けてください。


襄陽市内
襄陽市内
 
 市街地は上の写真の通り、片道3車線、4車線の道が縦横に走っていて、近代的です。ご覧の通り、バスもきれいです。

 
襄陽城の城壁
襄陽城の城壁
 
 旧市街地は襄陽城の城壁に囲まれています。中国の城はヨーロッパの城と同様に、住民が住む街全体を囲んでいます。三国志の時代でも、襄陽の地を争う争いが絶えなかったのですが、その都度、住民はこの場内に入り外敵と戦っていたわけです。

襄陽城の城壁の上
襄陽城の城壁の上
 
 城壁の上です。今は平和そのものです。
 城壁の左側には川が流れています。川を渡って攻め込んでくる外敵を討つために川沿いに城壁を巡らしているわけです。したがって、今の平和な時代において、城壁の上は眺めの良い場所になっていますから、このように多くの市民や観光客に賑わっているわけです。


襄陽市内の中国庭園
襄陽市内の中国庭園
 
 襄陽市内には中国庭園もいろいろあります。上の写真は宋の時代に作られた米公祠という庭園です。宋代の書家である米氏を祀る祠堂がある庭園です。広々とした庭園は心が和む憩いの場です。

 


 襄陽と言えば襄陽牛肉麺

襄陽市にある王府麺館
襄陽市にある王府麺館

 襄陽市は人口600万人の大都市です。そんな襄陽の街で夕暮れが近づくと人気の王府麺館には襄陽牛肉麺を待つ行列ができます。ここは襄陽市に数あるラーメン屋の中で最も評価の高い店の一つ、王府麺館です。
 襄陽ラーメンの店では写真にあるようなカウンターに並んで、麺の種類や茹で加減、スープの辛さ、スープに入れる具などを伝え、その場でラーメンの出来上がりを待って路上のテーブルを確保して食べるスタイルです。


王府麺館では調理人に口頭で注文(襄陽牛肉麺)
王府麺館では調理人に口頭で注文(襄陽牛肉麺)

 このおじさんが注文を受け、手際よく次々とオーダーを裁いていきます。好みを口頭で伝えないといけないので、最低限の中国語語学力がないと注文できません。具も沢山あるし、辛そうな調味料もいろいろ置いてあって、私もよく分かりません。
 とにかく、麺は太麺(粗麺)で辛さは普通で牛肉麺を注文してみました。



王府麺館では調理人に口頭で注文(襄陽牛肉麺)
 
 麺が茹で上がり、牛肉を載せて、さらに様々な具を注文した人の好みを聞きながら入れていきます。私も決してすべてを聞き取れているわけではありません。何と言っても、広い中国で庶民的な店に行くと、お店の人は標準語を話しているわけではないですし、例えば「マシマシ」みたいに常連さんじゃないと分からない言葉も沢山出てくるわけです。
 でも、手がかかっているから、出来上がりが楽しみです。


本場襄陽の襄陽牛肉麺
本場襄陽の襄陽牛肉麺

 これが太麺(粗麺)で辛さは普通の襄陽牛肉麺です。
 レンゲはありませんので、みんな丼から直接スープを飲んでいます。私も真似して、まずスープをゴクンと飲んでみました。おーっ、想像していた以上に激辛です。事前に深圳で襄陽牛肉麺は食べていて、本場の辛さで出してくれと注文した日もありました、でも、その時の辛さよりも辛い。襄陽では辛さをアップしないで良かったです。私にはこの辛さで十分です。美味いです。


本場襄陽の襄陽牛肉麺(王府麺館)
本場襄陽の襄陽牛肉麺(王府麺館)

 それから改めてスープを見ると、スープは黒くてよく分からないけど、麺には沢山の唐辛子が絡みついているのが分かります。辣椒と花椒の辛さですね。合わせると麻辣味です。それが大量に入っているスープで、好きな人には中毒性があります。
 麺は普通の太麺でスープが絡みやすい麺ですね。麺自体は店で麺打ちをする蘭州や西安の麺の方が美味いと思いますが、このスープに入れる麺としては、スープや香辛料がが絡みやすいこの太麺が合うような気がします。
 これは私の好みど真ん中の味です。襄陽には二泊三日の旅行でしたが、この店には二回来てしまいました。


襄陽市の鄧家牛腩(邓家牛腩)
襄陽市の鄧家牛腩(邓家牛腩)

 前日夜に王府麺館で一食目の襄陽牛肉麺を食べた翌日のランチは、ここもグルメアプリでは超人気店となっている鄧家牛腩(邓家牛腩)の襄陽牛肉麺です。牛腩というのは牛バラ肉のことです。
 店の大きさはこちらの方が広いです、また食べるスペースも店の前に広がっているし、建物内のテーブルもかなりあります。でも、昨晩と同じようにカウンターで好みを伝えて注文するスタイルですから、待ち時間が結構長いです。
 このようにカウンターで好みを伝えて注文するのは蘭州も同じスタイルのようで、最近深圳の蘭州牛肉麺の店でもスマホ注文ではなくこの形式で注文する本格的な店が現れてきました。ラーメン一杯でも自分のこだわりを伝えられるこの方式が中国人には好評なようです。

 
鄧家牛腩での注文はここで口頭で伝える
鄧家牛腩での注文はここで口頭で伝える
 
 鄧家ではこのおじさんが注文を受けてオーダーを裁いていきます。ここはスープに入れるものがいろいろあって、しかもそれが何だか分からないものだし、前の人の注文を聞いていても何を言っているか分かりません。きっとマシマシみたいなその店独自の注文用語でやりとりしているのでしょう。
 自分の注文の時は結構緊張しましたが、迷っているとおじさんがこれこれとこれを入れておきますね、みたいな感じで適当に作ってくれました。昨日より注文の難易度は高いです。


鄧家牛腩の襄陽牛肉麺
鄧家牛腩の襄陽牛肉麺
 
 で、出来上がったラーメンはこちらです。玉子入れたりキノコ入れたりして、辛さは普通です。自分で言ったのはこれくらいでした。
 見た目はそれほどでもないけど、辛さは昨日の王府麺館とほぼ同じですね。でもこの辛さに慣れてきたから、スープを完食しました、襄陽ラーメン美味いです。


 ホテルで食べた襄陽牛肉麺
ホテルで食べた襄陽牛肉麺
 
 結局、二泊三日の襄陽旅行で、1日目夕食(王府麺館)、二日目昼食(鄧家牛腩)、夕食(また王府麺館)と食べてきて、三日目の朝食もホテルでラーメン作ってくれるコーナーを見つけて、また襄陽牛肉麺を食べてしまいました。さすがにホテルの襄陽牛肉麺は深圳で食べるレベルの辛さでした。



諸葛孔明も襄陽牛肉麺が好きだったのか

諸葛道襄陽牛肉麺
諸葛道襄陽牛肉麺(閉店済)
 
 実は私は深圳に住んでいます。深圳で最も気に入っていた襄陽牛肉麺の店は諸葛道襄陽牛肉麺という店でした。会社への通勤経路にあったので行きやすいこともありましたが、本場の味に忠実で気に入っていたのです。ところが、コロナが終わる頃、とうとう閉店してしまいました。また復活することを期待して、記録を残すことにします。。

襄陽牛肉麺は諸葛孔明の大好物?
襄陽牛肉麺は諸葛孔明の大好物?

 諸葛道という店名からも分かる通り、襄陽イコール諸葛孔明という中国人なら誰でも分かる安直なネーミング、そして店内一杯に大きく描かれた諸葛孔明のイラストも、三国志ファンの私には好評でした。

諸葛道で食べた襄陽牛肉麺
諸葛道で食べた襄陽牛肉麺
 
 諸葛道で食べた襄陽牛肉麺に、この日のトッピングは豆腐大盛りだけにしました。牛肉も蛇口の店より質が良いです。麺は五十歩百歩だけど、こっちの店の方が私好みでしたね。

諸葛道で食べた襄陽海帯豆腐麺
諸葛道で食べた襄陽海帯豆腐麺

 ランチが重かった日の夕食時は、海帯豆腐麺のネギ大盛りにしたりします。先ほどの蛇口の店と同じようなメニューですから、トッピングを自在に調整できるのです。
 写真からは激しい辛さは分かりづらいかもしれませんが、襄陽牛肉麺はどの店で食べても見た目以上に辛いです。蘭州牛肉麺や重慶小麺、四川担担麺といった激辛で知られる中国ラーメンと比較すると、襄陽、重慶、蘭州、大きく水をあけられて四川の順ですね。先ほども書いたように深圳は移民の街みたいなものですから、本場の味に近い味に近い料理が出てきます。全体的に少しマイルドになっています(この辛さは深圳辣と呼ばれています)が、この順番が現地で食べた辛さの順に合っている気がします。

 私は諸葛孔明も激辛の襄陽牛肉麺が好きだったに違いないと思っています。私も孔明の知力に一歩でも近づくために、激辛の襄陽牛肉麺をせっせと食べています。



深圳の襄陽牛肉麺のお店
深圳の襄陽牛肉麺のお店
 
 今は自宅から最も近襄陽牛肉麺店がここです。時々来ます。襄陽スタイルで建物内では食べられません。店の前の路上で食べる店です。この女性一人で回している店なので私も覚えられていて、辛さなんかは私の好みを完全に覚えてくれています。
 こういう店は。一応スマホで注文できるのですが、口頭で何食べるか質問されてしまうので口頭で注文し好みを伝えるのですが、いつものトッピングでいい?とか聞かれてさっさと作り始めてしまいます。


海帯豆腐牛肉麺(襄陽激辛ラーメン)
海帯豆腐牛肉麺(襄陽ラーメン)
 
 この店の海帯豆腐牛肉麺です。ちょっと丼が小さいのですが、これでもかと麺が詰まっていていつも満腹になってしまいます。襄陽スタイルだからレンゲなしでスープもガンガン飲んでしまいます。
 蘭州ラーメンよりは辣油が少ないからまあいいかという感じです。


海帯豆腐牛雑麺(襄陽激辛牛内蔵麺)
(襄陽激辛牛内蔵麺)
 
 これはまた別の店の襄陽ラーメンですが、海帯豆腐牛雑麺です。牛の内臓麺です。牛雑麺も美味しくないわけではないですが、私は牛肉麺が多くて次が海帯豆腐麺かも知れません。

隆中で対面する劉備と諸葛亮の像
隆中で対面する劉備と諸葛亮の像

 三顧の礼で古隆中を訪ねた劉備に諸葛亮が襄陽牛肉麺をふるまったという話は聞いたことがありません。また、五丈原で魏と長期戦に及んだ際に諸葛亮が襄陽牛肉麺で英気を養ったという話も聞いたことがありません。
 でも、さきほどの諸葛道襄陽牛肉麺という店のせいでしょうか。襄陽牛肉麺を食べていると、何故か古隆中を思い出してしまう私なのです。

 まあ、襄陽まで行くのは大変だ、冒険だと言う方は、深圳まで来て襄陽牛肉麺を召し上がってください。襄陽牛肉麺は香港にはないですし、上海でも見たことがありません。深圳の襄陽牛肉麺で諸葛孔明を偲んでください。


山深い隆中にある諸葛亮の庵入り口
山深い隆中にある諸葛亮の庵入り口

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