アジア写真帳アジア写真帳(中国)アジア写真帳(上海)天山茶城で中国茶を買う

アジア写真帳(上海)-天山茶城で中国茶を買う

アジア写真帳(上海)





 上海や中国の他の都市での土産というと、お菓子などはあまり適したものが見つかりません。時期が良ければ、上海なら月餅を買うという手があります。この場合は、南京路にある広東料理の名店、新雅粤菜館がおすすめです。新雅粤菜館は南京路の南新雅華美達大酒店2階に入っている1926年開業の老舗です。1階に大きな売店があって、中華料理の惣菜に混じって、月餅が売られています。この新雅粤菜館の月餅は美味しいですよ。
 でも、私の場合、上海に行くよりも他の中国の都市に行くことが多いので、その街その街で中国茶を土産として買っています。上海のときは、写真の天山茶城を利用することが多いです。天山茶城は、中国茶葉流通協会が認めた国家専業茶葉卸売市場で、上海では最大のお茶の市場です。
 土産ではなくて家庭で飲むために買う人も沢山いると思います。特に、最近は中国茶でダイエットしようと考えている人も少なくないですから、中国茶を飲む日本人も増えてきました。
 中国茶の買い方を含めて、天山茶城を紹介します。なお、中国茶のダイエット効果についてはこちらを参照してください。


 中国で最大のお茶の市場は、広州の芳村茶葉卸売市場だと聞いていますが、この上海の天山茶城も沢山の店舗が入っている市場ビルです。上の写真のように、ビルの中に沢山の店舗が入居し営業しています。1階は茶葉の店が並び、2階は茶葉だけではなく茶器などの専門店も入居しています。


 それぞれの店はこんな感じで、そんなに大きな店はありません。基本的には卸売の店ですけれども、個人客も相手にします。卸売の店ですから、量を沢山買うと値引き交渉ができます。
 これだけ沢山店があるとどこに入るか迷ってしまいますが、基本的には自分が買おうとしているお茶を看板に出している店を選ぶのが無難です。上の写真の店は龍井茶の看板が多いですね。龍井茶の看板を出している店では、様々なランクの龍井茶を扱っているのですが、鉄観音がないのかというと、ある場合もない場合もあります。けれども、ない場合は、近くの店から持ってくる(仕入れてくる)ので、結局はどの店も中国茶のフルラインを扱っていることと同じです。


 私が好く行く店は、上の写真にある廖氏茶埠という店です。天山茶城の1階にある店です。他の店より安いとか親切とかということは分かりません。初めて天山茶城に来たときに、鉄観音を買おうと思っていて、「老店 鉄観音」という字を見てこの店で買って以来、習慣で買っているだけです。


 天山茶城の各店舗では、写真の通り、店先に茶葉を並べ、価格を表示している店が多いです。そこで茶葉を見ていると、こんな感じで話しかけてきます。勿論、中国語です。ごく稀に日本語を話す店員もいる店もあるようですが、私は知りません。


 この日は鉄観音と碧螺春を買うつもりで来ています。また、大紅袍(武夷山の山肌の岩で生育される高級な青茶。岩茶の一種。)についても、美味しい茶葉が安く買えれば買おうと思っています。
 まず、鉄観音と大紅袍です。私の場合、土産というよりも、むしろ自分で飲むための茶葉を買う目的です。鉄観音と言っても、ピンからキリまでありますので、いろいろ出してもらいます。上の写真で、緑の茶葉が鉄観音、黒い茶葉が大紅袍です。
 お茶の値段というのはよく分からないし、日本人だからといって値段を吹っかけてくる店もあります。私はいつも3種類くらいのランクのお茶の飲み比べをして、自分の味覚にあっていればそれを選びます。




 店員さんが目の前で、中国茶道に則ってお茶を淹れてくれます。折角ですから、じっくり腰を落ち着けて中国茶を楽しみましょう。
 私が鉄観音と大紅袍を買いに来たと言っても、店としては龍井茶も淹れてくれています。写真手前中央やや右にあるロックグラスみたいなグラスに入っている緑茶が龍井茶です。


 鉄観音を淹れてくれました。
 ここで味見するときに気をつけなければならないことは、お店で飲むお茶は大変美味しく感じるものだということです。何故なら、使っている水が良いですし、また、淹れ方も良いからです。
 ですから、水が悪くなればお茶の味もお茶の店で飲んだ味は再現できませんし、お茶を淹れる時間が適切にできないのであれば、この店で飲んだ味は再現できません。それならば、そんなに良い茶葉を買う必要はないということになります。私の場合は、家で真剣に飲むお茶、普段のお茶として飲むお茶、会社で飲むお茶の3つに分けて購入しています。ランクは順に上中下となります。会社で飲む場合は普通の水道水なので、良い茶葉を使うのはもったいないと思います。


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「中国茶でダイエット,そして健康」


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 壁際に普洱茶(プーアー茶)も置いてあります。「普洱茶は買わないけど飲みたいな」と言ったら、「ちょうどさっき餅茶(茶葉を発酵させて固めたお茶)のサンプルが来たから、一緒に飲みましょう」という嬉しい返事が返ってきました。


 普洱茶です。餅茶は固まっているので、これを崩しながらお茶を淹れます。さすがに旨いです。




 今度は碧螺春です。碧螺春は蘇州付近で採れる緑茶で、今回の旅行でも蘇州で何回も飲んできたものです。だったら蘇州で買ってくればいいじゃないか、と思うかもしれませんが、碧螺春も上海の天山茶城の方が美味しい茶葉があって、しかも安く感じるのです。


 碧螺春が淹れられています。因みに、碧螺春は茶葉を淹れてからお湯を注ぐのではなく、お湯の入った茶碗や壷に茶葉を入れるという「投入れ法」という淹れ方をします。


 碧螺春です。私の場合、碧螺春は専ら会社で飲むお茶なので、味がそんなに悪くなければ安い茶葉を選んでいます。
 結局この日は、鉄観音2種類と、大紅袍、安い碧螺春を購入しました。それに店員さんのおすすめの龍井茶を少々買いました。結局、リュックに入りきらずに、お店の大きな袋ももらいました。値段交渉は、買いたいお茶がほぼ固まった段階でまとめて商談というのが私のやり方です。値引率は秘密です。
 なお、中国茶を買うときは、中国の重さの単位で購入します。重さの単位は、
   1斤 500g
   1両  50g
です。茶葉は店で真空パックにしてくれますので、味や香りをキープするために1両(50g)単位に梱包してもらった方が良いと思います。また、私は大量購入するものですから、家では冷蔵庫に保管しています。


 天山茶城近くにあるラーメン屋さん。上海では良く見かけるラーメン屋さんです。実は、旨いんです。ここのラーメン。


      管理人のおすすめの本
    もっと知りたい中国茶の世界
      ―基礎知識から茶藝師資格までー

 中国茶の楽しみ方についてまとめた本はいろいろありますし、私自身も何冊も読んできましたが、この本が一番の愛読書になりました。中国茶の初心者から中級者までなら、この本は参考になります。
 中国茶の選び方や淹れ方などについて、形式だけではなくその理由や背景なども含めて説明してくれていますので、大変分かりやすくなっています。私のおすすめの一冊です。

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中国茶でダイエット,そして健康

ダイエットや糖尿病などの生活習慣病対策で中国茶を飲む日本人が増えています。
私は中国茶を毎日飲むことで、3ヶ月に7kgのダイエットに成功しました。
おまけに、血糖値や中性脂肪の値も大幅に改善しました。

中国茶を正しく飲んでもらうためのイロハを、中国の文献を翻訳して紹介しています。


 
   ダイエットや糖尿病にも効く中国茶の力
     薬になる中国茶図鑑 茶のチカラ

 中国茶がダイエットに聞くという話は聞いたことがあると思います。実は私も中国茶でダイエットに成功したのですが、中国茶であればどのお茶もダイエットに効果があるというわけではありません。私は普洱茶を飲んでわずか3ヶ月で5kg以上のダイエットに成功しています。但し、普洱茶を毎日一定量以上飲んで初めて効果が出てくるのです。また、ダイエットした結果、血糖値や中性脂肪も改善したことは言うまでもありません。
 このように、中国茶には様々な効能があるのですが、症状別にどのお茶をどのように飲んだら良いのかを教えてくれているのがこの本です。
 中国茶と健康について興味のある人は必読の一冊です。