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アジア写真帳(周荘) : 周荘古鎮の朝

アジア写真帳(周荘)


 周荘(周庄)は上海、蘇州、杭州の間に位置している水郷古鎮です。交通の便が悪いことや何と言っても中国では中国語が話せないと動きづらいという先入観があるため、一部の方を除くと周荘にはツアーに入って行くものだと考えている方が多いようです。
 しかしながら、周荘が水郷古鎮として最もその美しさを見せるのは朝の時間です。私は、どうせ周荘に行くのなら周荘で1泊して朝の周荘を満喫することをおすすめしています。朝の周荘を見れば、周荘が「江南第一の水郷」と言われる理由も分かるはずです。
 昼間の周荘周荘への行き方等については、別のページで紹介しています。周荘のトップページから興味のあるページを選んでください。


 周荘古鎮はこの碑坊から始まります。昼間の周荘古鎮のページでも紹介している通り、この碑坊が古鎮入口なので、昼間は入場料が必要で、チケットをチェックする係員がこの碑坊の下にいるのですが、朝早い時間は係員もいません。
 昼間の写真と比べると良く分かりますが、朝靄で全福塔と呼ばれる五層の塔も少し靄に煙っています。


 私が朝の周荘にこだわっている理由には、二つあります。
 一つは、昼間の周荘は観光客が多すぎて水郷古鎮本来の静寂が味わえないということです。もう一つは、朝の周荘がとりわけ美しいことです。朝靄の中の幻想的な周荘も美しいし、靄が晴れた後の透き通った水に映る古鎮の影にも美しいものがあります。
 上の写真は太平橋から見た朝の周荘です。季節は5月で時間は5時半くらいだったと思います。地図はこちらに用意していますので、適宜参照してください。


 上の写真にある碑坊から水路沿いに太平橋の方へ向かう道です。朝5時くらいですから、まだ人っ子一人いません。もう少し時間がたたないと本格的な朝靄の時間にはなりません。でも、古鎮の静けさというものを独り占めできる時間ではあります。




 周荘で最も人気のある橋、双橋の朝です。アーチ型の橋と平型の橋が組み合わされた独特の風景です。
 双橋の辺りは少し靄がかかっている程度です。アーチ型の橋の奥の方は煙っているのが分かります。また、水に映る影も昼間より透明感があります。
 朝早いというのに、やはりカメラを持った観光客がちらほら見えます。


 洗い物をする主婦です。洗っているのは食卓にかける透明なシートでしょうか。古鎮では人々が実際に生活しています。古鎮での人々の生活を垣間見ることができるのも、やはり朝が一番だと思います。
 双橋が奥に見えます。


 朝の太平橋。水路の奥のほうが霞んで見えていて、美しいですね。また、橋で視界が遮られていますが、水路の水には大きな木の影が映っていて、みずみずしい緑が印象的です。


 双橋のアーチ型の橋の上から、平型の橋の下を通る水路の先を写してみました。
ここも周荘の朝らしい雰囲気を漂わせてています。


 双橋から沈亭の方へ向かった辺りの周荘の朝です。昼間は小舟がひっきりなしに行きかい、観光地としての古鎮の姿を見せるのですが、朝はこのようにひっそりとしていて、水路の水も停まっているかのようです。

 

 昼間は観光客で賑わう商店街も、この通り、誰もいない静かな通りに変身します。よくよく見ると、いかにも古鎮らしい年季の入った商店街です。


 朝靄がたちこめる周荘古鎮です。朝早すぎても靄が出てきませんし、また、場所によっては靄の出にくいところもあります。人通りのない周荘の小路を歩きながら、気に入った場所でしばし風景に見入って、また、歩き出していきます。何も考えずに歩いていくほど私は達観していないので、いろいろと楽しいことも嫌なことも思い出しながら歩くのですが、そんなことは些細なことで、自分がこうして何百年もの歴史を感じさせる周荘の街を独り占めできる時間を持てたことを幸せに感じないといけないな、などとついつい思ってしまいます。
 目の前には自分だけの古鎮が広がり、このような満ち足りた時間が今あることを心から幸せに感じてしまうのです。


 沈亭の周辺も靄に包まれています。昼間の雰囲気とは明らかに違う静かで穏やかな周荘古鎮がここにはあります。


 気の向くまま、地図も確認しないで歩いていきます。これは貞豊橋のあたりだったでしょうか。靄の中でカーブしていく水路がとても美しく感じたところです。




 梯雲橋の近くでは、地元の人が朝靄の中で釣りをしています。こんなところでも魚が釣れるのでしょうか。奥に見えるのが梯雲橋です。


 しばらく経ってから同じ場所に戻ってみると、相変わらず釣りのおじさんはいますが、靄はだいぶ晴れてきていました。このおじさんは、旅館の親父さんのようで、何匹か魚を釣っていました。宿泊客等への料理になるのでしょうか。


 朝の6時20分です。こんな時間になって、鶏が起き出して小路を散歩しています。周荘の鶏は寝坊が多いなと思いながら、鶏に「おはよう」と声をかけてさらに歩きます。このくらいの時間になると、散歩する観光客も少し増えてきて、朝靄も晴れてきています。

 6時を過ぎると地元の人も起き出してきますが、大勢の観光客で賑わう日中に比べれば、静かな古鎮を味わうことができます。


 靄が晴れても、朝の周荘古鎮の素晴らしさは失われることはありません。この時間以降は水辺に映る建物や樹木の影やひっそりとした水郷古鎮本来の姿を楽しむ時間になります。

 

 この辺りの水辺の風景は透明感があって綺麗です。まだ、人もまばらなので、橋の欄干に座って、周荘古鎮の風景をじっくりと堪能できる時間です。


 橋の前の木に白い花が咲いていたのですが、写真ではうまく撮れていません。この時期、花が少ないので、3月中旬から1ヶ月間くらい、春先くらいの時期が、周荘の最も絵になる時期なのかもしれません。




 釣りのおじさんも今日の収穫を終えて、旅館業務をはじめる時間です。
 この付近の白壁の建物が水辺に映る姿はとても見事です。


 アーチ型の橋も水に映る姿とあわせると、丸い門のように見えます。水郷の街らしい景色です。


 このあたりも昼間は人でいっぱいなのですが、こうして誰もいない時間に見てみると、なるほど古鎮らしい橋と建物の景です。


 橋の下にあるリヤカー付きの自転車がいいですね。もうすぐ7時ですが、まだ古鎮の静けさは保たれています。


 さすがに双橋の近くは観光客が増えてきました。でも、昼間の賑わいに比べたら相当に静かな双橋付近です。
 赤い服の女性が立っている場所は、水路を走る小舟を写す絶好の場所なのですが、この場所は昼間はなかなか空きません。


 同じ場所から双橋と反対側を写してみました。地元の方が水場で洗い物をしています。この時間になると、そうした生活観のある景色が古鎮のあちこちで見られます。


 双橋付近から太平橋と富安橋方面を見たところです。この辺りでも、水路に映る景色は昼間からは考えられないくらい透明感があって、美しいものがあります。


 朝日に照らされた双橋です。そろそろ観光客の数が増えてきました。古鎮に宿泊している人も食事前の散歩に出かける時間なのでしょう。この時間でも、昼間には味わえない静かな古鎮を見ることはできます。
 でも私としては、もし周荘古鎮に宿泊するのであれば、夜明けの時間をホテル・旅館の人に確認するなどして、もう少し早起きすることをおすすめします。静かな古鎮と朝靄の古鎮の両方を楽しむことができるからです。


 旅館兼食堂の店先にテーブルを並べられ始めました。これから、また、観光客でいっぱいの賑やかな周荘の時間が始まります。陽射しからすると、太陽もかなり昇ってきた様子です。
 そろそろ食事をして、ホテルに戻りましょうか。私はこの日、商店街で見つけた万三麺なる万三蹄入りのラーメンを朝食としていただきました。朝にしてはこってりしすぎでしたが、旨かったです。


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