本文へスキップ

マカオ庶民の飲茶屋、大龍鳳茶楼で朝飲茶|アジアグルメ図鑑(香港)


 マカオ庶民の飲茶屋、大龍鳳茶楼で朝飲茶


 マカオ庶民の飲茶屋、大龍鳳茶楼は康公廟近くにあります


 上の写真はマカオのセナド広場から歩いて5分くらいの場所にある康公廟。日本からの観光客にはあまり知られていないお寺です。朝の散歩がてら康公廟まで歩いてきたのですが、残念ながら入口は閉まっています。康公は漢の時代の武官、李烈のことです。李烈は漢の軍事大臣として功を上げ、康公という名を漢の王から賜った武官だそうですが、日本ではほとんど知られていないどころか、中国語のサイトを見てもなかなか見つからない方です。


 入口が閉まっているので通り過ぎようとしたら、門に関羽と張飛の絵、その上には三顧の礼の絵があるではないですか。まるで三国志関連の廟のように見えます。実はこの廟を訪れる前にはこの廟についての事前知識が一切なかったものですから、ひょっとしたら三国志関連の廟ではないかと思ってしまいました。


 門が開くのは9時か10時頃でしょうから、その頃にまた戻って来ようと周りを見ると、「茶楼」の文字が入った大きな看板が見えます。そこで朝食でも食べて時間をつぶしてから戻るのも良いでしょう。大龍鳳茶楼です。こんなところに茶楼があるなんて思ってもみませんでした。

マカオで朝飲茶、大龍鳳茶楼

 上の写真は大龍鳳茶楼を正面から見たところです。朝8時前ですが、しっかりお客さんが入っていますね。入口には鶏肉などがぶら下がり、飲茶用の蒸籠なども見えます。良さそうな雰囲気です。ということで、思いがけずマカオで朝から飲茶ができる恩恵に浴することになりました。この大龍鳳茶楼は、未確認ですが7時には開店しているようです。

 
 ところで康公廟ですが、中に入ると中国の寺院らしい雰囲気そのもので、線香の煙が立ち込めていて、地元の人たちが大勢参拝に来ています。華佗や関羽も祀られていますが、李烈とどういう関連があるのかは現時点で私は分かっていません。三国志ファンの方は好きになってしまう雰囲気だと思います。
 上の写真は関羽像です。大きいですから結構迫力があります。



 マカオの茶楼、これだけは知っておこう

マカオの朝の飲茶風景

 上の写真は朝7時半過ぎのマカオの大龍鳳茶楼の様子です。地元の人の姿しかありません。したがって広東語しか聞こえません。私の北京語はほぼ通じません。英語や日本語などもってのほかです。こういうローカルな店というのは旅情を掻き立ててくれるので最高です。
 こういう茶楼では、まず、空いているテーブルがあれば勝手に座ります。空いているテーブルがない場合は、空いている席に相席で座ります。私も一人ですが、一人で来ているお客さんも既に何人かいます。そのうち、相席になるかもしれません。席に座ると店員が何かを聞いてきますが、これはお茶の種類を聞いているのです。ですから、飲みたいお茶の種類を応えてください。点心に合う中国茶は普洱茶(プーアー茶)です。広東語ではポーレー茶と言いますので、普洱茶にしたい場合は「ポーレー」とだけ答えれば良いわけです。普洱茶以外は何があるのかも知りませんし、広東語で何と発音すれば良いのかも私には分かりません。私はいつも普洱茶を飲んでいるからです。


 お茶を注文するとお茶の入った急須と小さなたらいが出てきますから、ここで食器を洗います。これは広東エリアで一般的ですが、食器をお茶で洗うのです。今はお店がちゃんと食器を洗ってくれていますから儀式みたいなものです。香港や広州、深圳などでも、一部の超高級店を除いて行う儀式のようなものです。
 上の写真のようにお茶をいっぱい入れて洗います。茶碗の中で箸やレンゲも洗うようにします。儀式ですから、そんなに神経質になって洗う必要は全然ありません。これをすると現地に溶け込んだような気持ちになれます。


 食器を洗いながら点心のメニューを眺めます。漢字ですから適当に想像してください。この茶楼のメニューは価格別に並んでいます。手書きの数字が価格です。当然ですが、写真メニューや日本語メニュはありません。(確認もしていません。)
 なお、飲茶の作法や点心の種類については、このサイトの香港での昼食(飲茶を中心に)に詳細に載せていますので参考にしてください。点心にはどんな種類があるのかを予め見ておくと良いと思います。



 大龍鳳茶楼、朝飲茶の点心


 さて、一人で朝飲茶をしたこの日、私が注文した点心は三品です。
 まず、上の写真の湯葉巻スープ煮です。実はメニューではスープ煮ではなかったのですが、スープが来てしまいました。この点心を持ってきたときに、店員が広東語であれこれ説明していましたけれども、実は今日はこれしかないんですよ、みたいなことを言っていたに違いありません。広東語しか通じないから確認がしようがないし、私としてはスープ煮でも構わないのでありがたく頂戴しました。


 スープ煮でしたから、かえって脂っこさがなくなり、朝飲茶の点心としてはこちらの方が良かったのかもしれません。庶民の味、美味しいですね。日本の居酒屋で煮ものを食べている雰囲気です。


 そして、二品目は思いっきり庶民の味、綾魚球、すなわちつみれです。これこそ、日本の居酒屋でおでんを食べている雰囲気ですが、味付けはしっかり中華料理の点心の味です。私は綾魚球とか牛肉球とかが好きで、飲茶に来ると良く注文します。高級な点心も良いのですが、こうした庶民の味を庶民感覚の茶楼で味わいながらの飲茶は良いものです。 

 そして、三品目は 娥姐蒸粉果。日本語で言えば、「美女蒸し餃子」でしょうか。確かに見た目にカラフルできれいです。香菜やにんじん、ゴボウ、しいたけや豚肉などがくるまれていて、お味も美しい。本当に美味しいのです!!
 実は、この娥姐粉果の「娥姐」とは、昔、この粉果を生み出した女性の名前で、広州蓮香楼で働いていました。その女性はしかも若くて美しかったので、大変な人気だったようです。彼女はガラス張りの厨房でこの娥姐粉果を作り続けていたといわれています。この娥姐粉果はそんな伝説的な点心なのです。
 今では広州蓮香楼以外でも娥姐粉果というメニューをよく見かけます。ここ大龍鳳茶楼もその一つです。

 
 ただ、本場である広州蓮香楼と比較すると、同じ娥姐粉果でも中身の具は異なります。広州蓮香楼の娥姐粉果には香菜やマンゴー、バナナ、しいたけや豚肉などがくるまれていますが、そうしたフルーツを具として使用している店はあまりありません。ここ大龍鳳茶楼でもそうです。広州蓮香楼の娥姐粉果はその分、フルーツの甘みが強いのです。見た目のカラフルさは同じようですが味付けはかなり異なるということなのです。
 でも、粉果の味が良いので、大龍鳳茶楼の娥姐粉果も合格の味です。なお、粉果は、米の粉で作る餃子のようなものです。少し厚めの皮ですので、粉果には色々な種類の具を入れていて、入れる具によってさまざまな粉果があります。具が沢山入っていて味にバラエティもあるので、日本人にはなじみやすい点心だと思います。

マカオの陶淘居海鮮酒家の入口
 
 このように、大龍鳳茶楼の朝飲茶は雰囲気、味ともに合格点です。価格も安いです。こんな値段で、こんなに現地の風情も美味しい点心も味わえるのですから、文句のつけようがありません。マカオでの穴場の朝食場所としておすすめします。セナド広場からも歩いて5分くらいです。

 でも、思いっきり高級点心を食べたいという方もいらっしゃるかもしれませんので、そういう方には上の写真の陶淘居をおすすめします。朝の9時から営業します。点心は恐らく朝から夕方のディナータイム前までだと思われます。陶淘居については別ページで詳細に紹介していますので、そちらをご参照ください。