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ホーチミン−飲茶を楽しむなら満福楼

  
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 楽しみにしていたホーチミンへの4泊5日の個人旅行だったのですが、何とホーチミンでの二日目から大変な下痢で、ひどい時には10分に1回ずつトイレに駆け込まないといけなくなったほどです。アジア滞在日数1,500日は優に超える私としては、考えられない体調不良です。
 そこで食欲も減退している中、ホーチミン3日目の昼食は食べ慣れたものを食べようということで、飲茶を選択です。点心をつまみながら胃腸の働きを整える普?茶でも飲もうという考えです。こんな状況に追い込まれても日本食を選ばない自分が日本人として情けなくなります。
 選択した店は、ニューワールドホテル・サイゴンにある満福楼です。ニューワールドホテルは香港系のホテルで私が初めてホーチミンに足を踏み入れた1990年代にもあった老舗の高級ホテルです。そして、満福楼は香港でも老舗の広東料理レストランで、香港に住んでいたころは頻繁に利用していたレストランです。最近は上海の満福楼で、おいしい点心にありつけたので、印象が良いのです。


 満福楼の店内は高級店らしい内装で、さすがは満福楼、味も本格的ならいいなと期待が膨らみます。ウェイトレスに中国語で普?茶を注文したうえで、昼の点心のメニューをもらいます。胃腸に良い普?茶を飲みながら、メニューをくくり、食欲の湧く点心を探します。
 飲茶の場合は賑やかな方が雰囲気が出るのですが、お客さんは私以外に一組しかいなかったため、大変静かな雰囲気です。


 例によって一人での昼食ですから、大して注文できません。この日は蒸した点心を三品注文しました。
 まず運ばれてきたのは、定番のエビ餃子です。薄い餃子の皮からプリプリかどうかは分かりませんが、エビが透けて見えます。旨そうです。


 エビ餃子は定番の点心だからこそ、その店の味のレベルを推し量るバロメーターになります。食べてみると、このエビが大きくてプリプリです。大満足の味です。食べておいしく、見た目にも美しい点心が香港点心の価値です。ここ満福楼のエビ餃子はまさに本場香港の点心です。
 私は中国で点心を食べるときには一般的に醤油も酢も使いません。点心師は何も調味料をつけなくても良いように味付けしてくるのが常だからです。ここ万福楼ではベトナムの調味料も添えられて出てきましたが、そんなものは付けなくても、いやそうした調味料は使わない方がおいしくいただけるのです。




 次に出てきたのはしいたけ焼売です。エビや蟹を乗せた焼売もあったのですが、ここはシンプルに胃腸の具合も考え、シイタケ焼売にしたのです。この選択も実に正解でした。シイタケの香りが香ばしく、また、肉も旨いとあって大満足の焼売です。普?茶を飲みながら点心を食べ進めます。

 

 そして、三品目は、牛肉球です。いわゆる牛肉焼売です。牛肉は中国においては高級素材ではないので、焼売にした時も焼売の皮はありません。焼売の中では最も庶民的なものがこの牛肉球だと言って良いでしょう。
 まだ下痢も治りきってない中でこんな脂っこそうな点心を食べていいのかという疑問が湧くかもしれませんが、この牛肉球という点心には肉の臭みを和らげるために生姜が沢山入れられています。その生姜の解毒作用も期待して注文したわけです。医食同源です。
 この牛肉球だけは酢をつけて食べます。満福楼のウェイトレスも心得たもので、ちゃんと中国酢を用意してくれていました。これまた、旨い。本場の味です。


 三品ともに最高水準の味だったため、もう少し食べようかと思いましたが、まだまだ病んでいる体です。湧き上がる食欲を抑えて、デザートに入ります。この日選んだデザートはココナツとタピオカのプリン、言い換えれば、西米露のプリンみたいなものです。本当は西米露を食べたかったのですが、なかったため選んだものです。
 残念ながら、これは微妙な味でした。無難にマンゴープリンを注文すればよかったかなという印象です。

 私がこんな感じで飲茶を楽しんでいたときに、ゴルフ帰りのような初老の日本人客4人が入ってきました。そのうち二人はホーチミンに住んでいる人らしく、よく満福楼にも来ている感じです。4人での集合写真を撮ってもらいたいらしく、ウェイトレスに日本語でデジカメの説明をしているのですが、当たり前ですが通じなくてイライラしていました。言葉くらい多少は勉強しなきゃだめですよと忠告してあげたくなるような有様でした。この4人が注文していたのはビールとチャーハンだけ。これでは、満福楼の良さは分からないですね。

 で、この日の昼食代、点心三品とデザートのプリン、これに普?茶のポットを入れて、25万ドン(日本円で約920円、2011年11月現在)は大満足です。体調が優れない中でしっかりと栄養が摂れたことが、何と言っても嬉しかったですね。



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