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アジアグルメ図鑑(中国江南)−蘇州・四川風小吃の好人民間小吃

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 久しぶりの蘇州です。
 この日、成田を午後発の上海行きのフライトに乗り、浦東空港から蘇州へのバスで蘇州入りすると、夕方8時くらいには蘇州に着いて、ホテルにチェックインしてからでも、ギリギリで夕飯を食えるという予定でした。ところが、あいにくフライトが一時間以上も遅れたため、ホテルにチェックイン後に、蘇州で一番の繁華街、観前街に着くと、もう、10時を回っていました。
 観前街の一本裏にはレストラン街があって、蘇州の老舗レストランからチェーン店のファーストフード店まで、様々なレストランが軒を連ねているのですが、その時間にあいている店は少なく、今晩は、手前の黄色い看板の店、好人民間小吃という四川系の小吃店に決めました。もともと初日から蘇州麺を食べようと思っていたものですから、麺類というのが頭にあって、「蘇州で坦々麺食うなんて」などと自虐的な気持ちもありながら、店に入ってしまいました。


 夕食ですから、坦々面だけというのもちょっと寂しいので焼売を頼んでみました。旨そうですね。
 ところが、食ってみるとこれが大きく期待はずれの味です。皮は厚く硬いですし、中に入っている肉はパサパサという状態で、がっかりです。良いのは、写真写りだけという焼売です。


 失意の中、フライトが遅れた航空会社を恨みながら坦々麺を待ちます。所詮は、蘇州で食べる坦々麺ですから辛さも中途半端だろう、また、ガッカリするんだろうななどと思いながら、じっと待ちます。
 出てきました、坦々面。思っていたより色合いはいいですね。


 ちょっとかき回して麺を出します。
 スープを飲んでみると、結構辛いです。辛い物好きの私が食べても辛く感じる程度の辛さです。この辛さはいけます。そう言えば、注文するときに、しきりにお店の人が、辛いけど大丈夫か、食べられるかとしつこく聞いてきたことを思い出します。そうか、蘇州の人にはかなり辛い料理なのでしょう。私にはちょうど良い辛さです。唐辛子と豆板醤がよく効いています。ひき肉も、焼売の中のひき肉とは違ってパサパサしていません。麺もファーストフード店としては、上出来じゃないでしょうか。
 満足できた夕食ではなかったですが、店を出るときには焼売を食ったときの怒りは消え、落ち着きを取り戻した私でした。空腹感が収まったからなのかもしれません。

 

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