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唐宮海鮮舫で飲茶-アジアグルメ図鑑(蘇州)

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 蘇州はグルメの街だと私は思います。松鶴楼得月楼のような老舗レストランもあれば、朱鴻興麺館同得興のような蘇州麺の専門店もあります。また、ワンタンの熙盛源のような小吃店もバラエティに富んでいます。しかしながら、これらのレストランや小吃店はいわゆる蘇州江浙料理の流れにあって、広東料理や四川料理といった中華料理の他の系統の店ではありません。
 さらに言えば、四川料理店は蘇州市内でも数多く見かけますが、広東料理店はあまり見かけません。私のような飲茶好き人間にとっては、蘇州はグルメの街だけど飲茶ができなくて寂しい、といった印象を持ってしまう街なのです。
 そこで、その地のレストランや食堂の情報を予め入手できる「大衆点評」という中国語サイトを見るわけです。「広東料理(粤菜)」の分野で「観前街」にある店を検索すると、唐宮海鮮舫というレストランが見つかりました。北京や杭州にも同じ名前のレストランがありますが、チェーン店なのでしょうか。「大衆点評」での味やサービス面での評価も高いようです。
 唐宮海鮮舫は観前街の入口、美羅商城の新東楼の5階にあります。美羅商城は高級デパートが入っているショッピングセンターで、唐宮海鮮舫専用のエレベータで5階に上がると、上の写真のような豪華なエントランスがあります。
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 この日、私が唐宮海鮮舫に入ったのは午後3時ごろ、ちょうど「下午茶(午後のお茶の時間)」です。飲茶というのはお茶を飲む習慣そのものですから、食事とは違います。ですので、昼間は飲茶用に点心を出すレストランでも、ディナータイムは種類を絞っているのが一般的です。飲茶をするなら、朝の開店時間からディナータイムの前までということになりますが、昼食時は混雑するので午後3時という時間にこの店に来たわけです。
 この唐宮海鮮舫は大変混雑すると聞いていましたが、この時間なら待たずには入れます。レストランの中は上の写真の通り、ガラガラです。


 飲茶は広州や香港の伝統です。広東人や香港人は飲茶の時間は普洱茶を好みます。私も家では普洱茶を飲むことが多くなっています。中華料理を食べてカロリー過多になっても脂肪を洗い流す作用のある普洱茶は、私のようなダイエット志向の人間には欠かせないのです。
 そんなわけで今日のお茶は普洱茶にしてみました。




 この店では紙のオーダーシートがあって、それに書き込んで注文します。
 まず出てきたのは蝦餃皇(エビ餃子)です。「大衆点評」の唐宮海鮮舫のページでは
最も人気の高い点心です。香港で言うハーガウです。薄い皮に透けて見えるエビが本場香港を思い出させます。食べてみると、このエビがプリプリしていて旨いこと、旨いこと。資格と食感の両面で楽しませてくれる点心です。
 いわゆる蘇州江浙料理で使われるエビは川や湖沼のエビですので、グニャッとしていてプリプリ感が不足しています。しかしながら、同じ蘇州で食べても広東料理専門店では海のエビを使うのでプリプリしているのでしょう。
 大満足の味です。高級広東料理レストランを探して来た甲斐があったというものです。


 しかし、その蝦餃皇(エビ餃子)以上に旨かったのが、エビニラ餃子です。ニラの味が強いのですが、エビの香りがほんのりとします。見た目は平凡なニラ餃子なのですが、味付けが良くて、これが一番旨かったかなあという印象です。


 そして、チャーシュー腸粉です。見た目は綺麗なのですが、思っていたより小ぶりな腸粉が出てきました。広東料理店はお客様の目も楽しませようとするから、盛り付けも綺麗ですね。

 

 腸粉ですから、腸粉の味を楽しめばよいわけですが、印象としては少し具が少ないかなという印象です。でも、腸粉の味自体は大変おいしかったので満足です。この唐宮海鮮舫はレベルが高いですね。


 おっと、もう一つ注文していました。アワビ焼売です。最近は長いこと香港に行っていないのでアワビ焼売もご無沙汰していました。今回メニューで見つけたものですから、思わず注文してしまいました。アワビが小さいのは、値段の関係でしょうがないですね。
 このアワビ焼売は、豚肉とエビとシイタケなどでできた焼売の上に小さなアワビを乗せたものです。旨いなあ。こんなに旨いアワビ焼売に久しぶりに出会えて本当に幸せです。そんな食べ方をしたわけではありませんが、アワビの下にある焼売部分だけでも旨いんです。

 この唐宮海鮮舫、水準がなかなか高くて気に入りました。もうお腹一杯なのですが、こんなに満足させてもらったのでデザートにも挑戦してみましょう。この日のデザートは雪梅娘というデザートです。雪見大福みたいな味なのかと思って注文したのですが、少し違いました。何が違うのかというとパパイヤ味なのです。雪見大福とパパイヤが一緒になったような味で、実にさっぱりしていて甘すぎずおいしいのです。
 普洱茶を飲んでいたとは言え、点心で疲れた胃を休めるのに程好いデザートでした。
 
 唐宮海鮮舫、飲茶タイムにはおすすめできるレストランです。今度蘇州に来た時には、ディナータイムに使ってみましょう。
 
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