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得月楼の桜桃汁肉−アジアグルメ図鑑(蘇州)


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 今回の旅行は一人旅です。食事は毎回小吃みたいなものばかり食べているので、たまにはちゃんとした蘇州料理を食べたいものです。ただ、一人で蘇州料理店の代表格である松鶴楼辺りに行くのも気が引けるので、今日は前回家族三人で蘇州に来たときに食べた得月楼に行ってみようということで、夜の8時半頃、観前街の一本南を走る太監弄に来ました。
 この通りには、蘇州料理の名店やファストフード店なども数多く軒を連ねています。得月楼の看板は夜になるとますます目立ちます。

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 得月楼の建物は木造二階建ての由緒を感じさせるものですが、二階に上がる階段や正面の絵も見事なものです。この階段は上がりたかったのですが、一階に通されてしまいました。


 今日のメインディッシュは桜桃汁肉です。得月楼のメニューの中では、春のおすすめ料理として紹介されています。因みに夏は粉蒸肉、冬は醤方がおすすめ料理になっています。
 最近私は、中国を旅行するときに、予めその地のレストランや食堂の情報を入手するために、「大衆点評」という中国語サイトにアクセスしているのですが、このサイトでは実に沢山の書き込みや写真が投稿されていて参考になります。因みに、得月楼のページでは投稿者が気に入った料理として、看板料理の得月童鶏(鶏を蒸焼きにして特製ソースをかけたもの)、松鼠桂魚(桂魚の丸揚げ甘酢あんかけ)や蟹粉豆腐などが挙げられているのですが、松鼠桂魚は一人で食べるには贅沢すぎるし得月童鶏と蟹粉豆腐は前回来た時に食べたし、ということで、最初から桜桃汁肉に目をつけて、今回の再訪になったものです。
(注)
「大衆点評」という中国語サイト
では、「都市名」「ジャンル(例えばグルメなら美食)」「地区名(○○区とか観前街とかを選ぶ)」などを選ぶと店を選択できますし、人気ランキングなども掲載されています。中国人の好みですから日本人の好みと一致しない部分はありますが、参考にはなります。


 桜桃汁肉を少し食べ進んだところです。一人で来ているものですから、はなから全部は食べられまいという気持ちだったのですが、意外に食べ進んでしまいました。と言うのも、豚肉なのですが、柔らかくてよく煮込んで食べやすくなっているのと、桃汁が少し甘くて食べやすかったことがあります。朝から晩まで蘇州の街歩きで疲れた体には、適度な甘さと適度なカロリーだったのかもしれません。
 旨いです。桜桃汁肉、気に入りました。今度家族で来たときにもまた注文したくなります。

 



 ただ、専ら桜桃汁肉ばかり食べていたら、そんなに量は食べられるものではありません。料理のバランスを考え私が注文した料理が二つあります。
 その一つは香菜木耳(きくらげの香菜炒め)です。もし、桜桃汁肉が脂っこい場合の口休めとして注文しました。実際には桜桃汁肉はそんなに食べづらくなかったのですが、この香菜木耳(きくらげの香菜炒め)はさっぱりした味付けで正解でした。きくらげは高血圧にも良いとされています(別に私は高血圧をわずらっているわけではありません。念のため。)
ので、健康のために沢山食べてしまいました。香菜が苦手でない限り、おすすめできる料理です。


 そして、もう一つ、上湯時蔬(季節の野菜のスープ煮)です。野菜炒めにしてしまうと同じような料理が並んでしまうので、スープでさっと煮た野菜を注文したわけです。この料理も万が一、桜桃汁肉が脂っこい場合の口休めとして注文したわけです。
 実際に上湯時蔬(季節の野菜のスープ煮)もさっぱりした味付けなのですが、緑野菜の苦味が強く、私にはちょっと苦手な料理でした。味付けやスープの香りは流石に蘇州料理の老舗という味わいでした。


 今日の私は大食いです。何かご飯ものを食べようかと言う気になってきました。チャーハンと言うと蘇州では揚州炒飯が主流なのですが、揚州炒飯は前回来た時に食べた(旨かった)ので、白いご飯にしようと決めました。ところが隣の席を見ると、なにやら小籠包を旨そうに食べているではありませんか。ここ数日蘇州で小吃めぐりをしていた感覚が蘇り、小姐にとっさに小籠包を注文してしまいました。
 注文した小籠包は蝦肉小籠包です。たっぷりスープが入っていて確かに旨いです。蝦の香りは殆どない感じです。街の小吃店よりはるかに旨いですね。ただ、蝦肉小籠包が6個入りで30元というのは小吃店に比べるととんでもなく高いですね。まあ、高いだけのことはあるという小龍包でした。


 というわけで、今日の料理は注文しすぎです。一気呵成に食べ進んだものの、上の写真の辺りで満腹感が出てきてしまいました。が、この後さらに食べ進み、桜桃汁肉、小籠包は完食、きくらげはほぼ間食というところまで頑張りました。


 9時を回りました。もう、得月楼では店じまいの準備です。私のホテルは石路にあり、普通はタクシーで帰るのですが、食いすぎた体を動かすために今日は歩いて帰ります。
 得月楼は私の舌の好みに合う店です。また、来ます。
 得月楼の看板料理、得月童鶏はこちらをご覧ください。

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