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蘇州の松鶴楼ーアジアグルメ図鑑


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 蘇州は、私がよく行く上海や杭州から程近いところにある古都です。上海からなら、和諧号(中国の新幹線)に乗ると、わずか30分あまりで着きます。それなのに、これまでは縁がなく、10年位前に1回だけ日帰りで行ったきりで、ゆっくりと行く機会に恵まれませんでした。
 今回は、気ままな一人旅。好きなものを食ってきたい。しかし思い出すのは、前回初めて蘇州に行く前に、蘇州の飯は旨いのかと上海人に聞くと、あそこの飯はだめだと決め付けるように言われたうえに、どこで食っても旨くない。上海じゃ金が取れないような料理を出すんだぜ、とまではっきり言われたことです。さて、蘇州の飯は旨いのか、今回は、蘇州で指折りの名店、松鶴楼に行くことにしました。
 写真は観前街にある松鶴楼。入口にチャイナドレスのお姉さんが立っていて雰囲気がありますね。でも、こういう老舗の店って、一人で食事するのは少し気が引けます。そこで、私は、石路エリアに新しくできたホリデイイン・ジャスミン蘇州(蘇州茉莉花暇日酒店)にある松鶴楼の支店に行くことにしました。ホテル内の支店ですと、老舗であろうと、一人でも入りやすいものです。
 なお、蘇州は上海蟹の高級品産地である陽澄湖がある街です。つまり蘇州は上海蟹(大閘蟹)の本場なのです。下の方に、松鶴楼で食べた美味しい上海蟹(大閘蟹)の情報も追加しました。

上海から蘇州への行き方



一人旅の夕食で


 松鶴楼といえば、有名な料理は松鼠桂魚(桂魚の丸揚げ甘酢あんかけ)です。松鶴楼に来て松鼠桂魚を食わないというのは邪道だと思いながらも、一人で食べる夕食ですから、30cm以上もある松鼠桂魚を一人で食ったら他の料理が食えなくなるという思いがあって、注文を見送りです。(後日、再度来店したときに松鼠桂魚を食べています。このページの下の方で紹介しています。)
 上の写真は、まず、前菜の定番、クラゲの冷菜です。


 素晴らしいクラゲです。歯ごたえ十分でクラゲを食べている実感があります。酢が強いのですが、それがまた美味しいですね。でも、ちょっと甘いかなという味付けですから、とても全部は食べられるものではありません。


 続いて冷菜ですが、今度は豚肉です。鎮江肴肉ですね、これ。鎮江は、蘇州から長江(揚子江)に沿ってさらに南京方面へ行ったところにある街で、実はこの日の昼間に行ってきた街です。長江に沿った街で、劉備が孫権の妹である尚香とお見合いした多景楼があったり、劉備と孫権が天下を収められるか石を切ったりした遺跡があることで有名です。鎮江肴肉は、豚もも肉の塩づけハムで、これもまた鎮江名産の黒酢をつけて食べます。
 厚さ1cmくらいの薄切りにして出してくる店が多いですが、高級店の中には、ここ松鶴楼のように角切りにして出す店もあります。松鶴楼では水晶肴肉という名前でメニューに載っています。

 

 鎮江肴肉は、豚もも肉の塩づけハムです。肉が腐ってはいけないので塩漬けして保存していた頃からの伝統料理です。この塩漬け肉を1〜2日くらいの間、生姜、胡椒や八角などと一緒に煮込んで作ります。
 ここ松鶴楼の鎮江肴肉は、ハムの部分はしょっぱいですし、1〜2日煮込んだといえども少し脂っこいのですが、全体では味のバランスが良くて、食べやすいものになっています。酒の肴にいいですね。私好みの料理です。旨いです。前菜二つの中では、クラゲをはるかに上回る旨さです。完食してしまいました。


 そして、河エビの炒め物(油爆蝦)です。ここ江南エリア(上海、蘇州や杭州一帯)では、湖沼が多く、例えば上海蟹とか桂魚とか、湖沼の素材が多く使われます。この河エビもそうした湖沼の素材です。
 料理名に「爆」という字が入っているので、高温の油で瞬間的に熱を通していると思います。いいですね。さらっとしていて、カリカリの食感です。噛めば噛むほど河エビの味が出てきます。甘みとうまみが何とも言えません。絶品の味です。この料理も旨いですね。それに、熱いうちに食べると皮も硬くないので食べやすいです。これも完食してしまいました。


 一人で食べに来ると、あまり多くの種類の料理を注文できません。クラゲ、豚、エビと素材を決めた段階で、野菜がないことに気づいたものですから、ウェイトレスに野菜のおすすめを質問しました。この松鶴楼のウェイター、ウェイトレスは大変訓練されているようで、すすんでメニューづくりの相談に乗ってくれますし、丁寧に説明してくれます。(ホリデイインの中にあるし白人客もチラホラ見えるので英語で聞いてみたら、それは無理でした。)私がおすすめの野菜料理を聞いたところ、蘇州式野菜炒めをご推薦です。これは蘇州だけでしか食べられないのでぜひ試してくださいとのことです。蘇州式野菜炒めとは何かと聞いてみたら、湖沼の野菜(と言っても根の部分だそうです)と茶の茎を一緒に炒めたものだとの説明です。
 そして、出てきたのが上の写真です。野菜炒めにも湖沼の素材を使うのですね。美味しいのですが、今日注文した中では最も脂っこい料理でした。でも、他の料理がさっぱりとした味でしたので、ちょっと脂っこくても食べられました。野菜の食感もいいですし、茶の香も効いています。まずまずですね。私が選んだら、いつもの野菜料理になってしまうところに、変化を加えてくれました。
 実は、私は野菜料理には「さっぱり感」を求めているのですが、その点は今日、ウェイトレスに説明していませんから、脂っこい野菜料理が出てきてしまったんだと思います。むしろ、今日のメニュー全体を私から聞いて、全体のバランスも考えて、この料理をすすめてくれたのでしょう、と私にしては珍しく甘口の評価をしてしまいます。そのくらい、この店のウェイトレスはよく気を利かせてくれて感心していましたし、店の雰囲気も良くて、快適な一人夕飯だったのです。
 蘇州茉莉花暇日酒店の松鶴楼、味、雰囲気、サービスともに。合格です。



家族三人で夕食


 後日、蘇州茉莉花暇日酒店の松鶴楼に、家族三人で来店しました。前回食べたクラゲと鎮江肴肉に加えて、前菜として蝦??魚を注文です。この料理は西日本でも食べられているヒラという魚を干してエビの子をまぶしたもので、蘇州の名物料理の一つです。味に癖がなくて意外に食べやすい料理です。エビの子が沢山まぶしてあるので、その味が強いのですが、魚も適度な歯ごたえと甘みがあっておいしいのです。

 

 スープは、蟹粉入りのスープにしました。松鶴楼では白魚とジュンサイのスープが有名なのですが、めったに蘇州に来ない家族からすると蟹粉のスープの方が興味があるようです。飲みやすくて香り高く美味しいスープでした。 


 そして、この日のメインディッシュは松鶴楼の看板料理、というか蘇州料理の代表格、松鼠桂魚(桂魚の丸揚げ甘酢あんかけ)です。
 どうですか、この見事な盛り付け。桂魚は川や湖沼にいる淡水魚で、中国では淡水魚の王様といわれています。これに衣を付けて熱い油に入れて強火で揚げて、反り返った形や揚げられた外見が、まるでリス(松鼠)の尻尾のように見えることから、その名が付いたと言われています。大変に手の込んだ盛り付けです。
 そして、味ですが、揚げ方にも特徴があるのか、表面はサクッとしていますが、中の桂魚はふんわりと柔らかく揚がっていて、ちょっと甘めのタレも淡白な魚の味に馴染みます。旨いです。当然ながら、家族三人であっという間に完食してしまいました。


 そして、スープで家族に譲歩した私が、どうしてもということで注文したのが、獅子頭です。これも蘇州料理では有名なものです。ほんのりと蟹の味もしますが、ベースは鶏肉です。こういったいかにも蘇州らしい料理を食べると嬉しくなってしまいます。


 獅子頭を日本語で言えばハンバーグになってしまうのかもしれませんが、そういう意味では鶏肉ハンバーグがスープの中に入っている状態です。絶妙なのは、肉への火の通り具合なのです。上の写真を見ると、見るからに程よい火の通り具合なのが分かります。家族はこのスープは脂っこそうだといって食べようとしません。でも、私はこの味が好きで、スープも美味しく頂戴しました。


 前回野菜料理が今一つの味だったので、今日の野菜料理は自分でメニューから選びました。インゲンの炒め物です。唐辛子とにんにく、カキ油で炒めています。これは日本人向きの味です。私と家族とでは料理の好みに少なからず違いがあるのですが、この料理に関しては評価が一致しました。


 今日は、揚州炒飯も食べたいと思っていたのですが、やっぱりもうすっかりお腹一杯になってしまって、揚州炒飯は次回にお預けです。炒飯と一緒に食べようと思った泡菜だけ注文しました。上品に盛られていますが、味は普通の泡菜でした。
 これだけ食べると、満腹です。どれ一つとして満足できない料理がなかったのですから、この松鶴楼は素晴らしいレストランです。家族も大満足の様子でした。


 上の写真の高い建物がホリデイイン・ジャスミン蘇州です。このあたりが石街の繁華街の入口でそこから奥にショッピングビルやレストラン等が軒を連ねています。石路周辺はこちらで紹介しています。また、ホリデイイン・ジャスミン蘇州のある交差点を右折すれば、昔の蘇州を再現したショッピングストリート、山塘街です。
 ところで、ホリデイイン・ジャスミン蘇州は私の蘇州での定宿です。部屋は広い(特にエグゼクティブ・ビジネスが広い)し、サービスが行き届いているホテルです。また、ホテル前の愛河橋のバス停からは、拙政園留園網師園などの蘇州古典園林まで行くバスや、観前街虎丘、蘇州駅、蘇州市茶葉市場に行くバスなど、蘇州の各方面に行くバスが頻繁に出ているので、大変便利なのです。そして、本格的な蘇州料理が食べられるレストラン、松鶴楼もホテル内にあります。蘇州でのビジネス・観光の拠点として、私はおすすめします。
 このサイトから予約すれば、ベストレートで宿泊できます。


 最後に、また、観前街の松鶴楼です。この店の方が風格があるから、本当はこっちで食べたかったのですがね。味、雰囲気、サービスが、この観前街店ではどうなのか、それは、私も知りません。


上海・蘇州に行くなら中国聯通香港のSIMカード
(データ通信専用SIMカード)

 中国では規制によりGoogle、Yahoo!検索、FacebookやTwitterなどができません。香港製のこのカードを使えば、その規制に関わりなく中国内でもそうしたサイトにアクセスできます。
 私がおすすめするのは、データ通信専用のSIMカードで、中国に着いてSIMカードを利用開始して以降7日間の有効期間中、2GBの通信までできるプリペイドカードです。DoCoMoやSOFTBANKの国際サービスを利用するよりもはるかに安く、しかも中国の通信規制を受けない旅行者必携のSIMカードです。もちろん、上海でも蘇州でも杭州でも、中国内どこでも利用できます。(通話はできません。)

松鶴楼で本場の上海蟹(大閘蟹) 

松鶴楼の店内(ホリデイインジャスミン)

  上海蟹(大閘蟹)の季節に蘇州に来ると、どうせ上海蟹(大閘蟹)を食べるなら産地である陽澄湖まで行ってしまうため、松鶴楼には何度も来ているのにこれまで松鶴楼で蟹を食べたことはありませんでした。
 今回たまたま時間の都合で陽澄湖まで行けなくなったものですから、松鶴楼では初めて大閘蟹を食べる機会に恵まれました。例によって一人飯なので、一人でも入りやすいホリデイイン・ジャスミン蘇州(蘇州茉莉花暇日酒店)にある松鶴楼を利用しました。店内は改装されてゴージャス感が出てきました。ですが、松鶴楼はどの支店で食べても価格は変わらないようです。

太極素菜羹

 スープです。スープは一人用というのがなくて一人では飲みきれないのは分かっていますが、この店の雰囲気に合わせて中華料理のディナーらしくスープを選ぶことにしました。
 この日のチョイスは太極素菜羹です。このスープは潮州料理(広東料理の一分類)でよく出てくるスープで、「羹」という字はとろみスープを意味しています。太極模様を野菜と豆腐から作り出しているヘルシーなスープです。彩りも、また、太極模様もきれいですが、野菜の味がよく出ていて美味しいのです。

太極素菜羹

 自分のお椀に取り分けると 野菜と豆腐のスープだということがよく分かると思います。今日は上海蟹(大閘蟹)を食べるので、あまり油濃かったりしつこかったりする味付けのスープを食べてしまうと、せっかくの上海蟹(大閘蟹)の繊細な味を楽しめなくなってしまいます。そこで、スープにしても他の料理にしても、あっさりした味付けの料理で統一しています。
 こういうメニューの作り方というのは、上海蟹(大閘蟹)を美味しく食べるためには大切なことです。上海料理というと紅焼肉や東坡肉などこってり系の豚肉とか薫魚といって揚げた魚に濃いめのたれがかかった前菜などが有名なのですが、こういった料理を食べた後では上海蟹(大閘蟹)の繊細な味は分からなくなってしまいがちです。どうしてもそうした料理を注文する場合には上海蟹(大閘蟹)の後に出してもらうなど、工夫が必要です。

蟹黄鶏汁煮干絲

 ということで、この日に注文したのは上で紹介したスープ入りの獅子頭と蟹黄鶏汁煮干絲です。蟹黄鶏汁煮干絲も蟹粉を使っていますので、スープは蟹の入っていないものを選択しています。品数が多ければスープも上で紹介した蟹粉入りスープを選んで良いと思います。この日は上海蟹(大閘蟹)を含めて四品なので、蟹味を二つに抑えたわけです。
 蟹黄鶏汁煮干絲ですが、干絲というのは干し豆腐を糸状に細切りしたものです。玉子みたいに見えるのが鶏ガラのスープでほのかに蟹の香りがします。これまたさっぱりとした味つけなのですが、松鶴楼のように美味しい店で食べるとこの料理の良さがわかると思います。

本場の上海蟹(大閘蟹)<蘇州・松鶴楼>

 さて、いよいよ上海蟹(大閘蟹)の登場です。
 カニにはラベルがついていて「陽澄湖産」であることを示しています。既にテレビや新聞などでも報道されているように、上海蟹の産地偽装というのは大変多く発生しています。産地偽装にも二つあって、一つは陽澄湖を全く経由しないルートで偽装するもの、例えば太湖産であるのに陽澄湖産とする偽装です。もう一つは、陽澄湖を経由して偽装するもの、すなわち例えば太湖で育った蟹を一日とか一時間とか10分とか陽澄湖内の水槽に入れてから出荷する偽装です。太湖と書きましたが、太湖のように同じ江蘇省産であればまだマシですが、全く違う場所で陽澄湖産のラベルが張られるケースの方が圧倒的に多いようです。

陽澄湖産の上海蟹(大閘蟹)<蘇州・松鶴楼>

 いずれの偽装も大変悪質で、陽澄湖産というだけで価格が倍以上に跳ね上がるのです。なぜ陽澄湖産がそれだけ重宝がられるのかという点については、上海蟹の本場、陽澄湖で旬の蟹のページをご覧ください。
 このように産地偽装が蔓延している中では、日本で食べる陽澄湖産の大閘蟹というのはどの程度が本物なのか私は知りませんが、お隣の町の上海(日本人はここが大閘蟹の本場だと思っているでしょうが)でも、陽澄湖産のカニと謳っていても半分以上は偽物だという話を聞いたことがあります。
 ですから私は産地の陽澄湖に行って地元の人気店で食べるようにしているわけで、ここ蘇州の高級老舗店である松鶴楼も間違いなく本物を出しているに違いないと思っているわけです。蘇州市内のレストランであっても10分間陽澄湖の水につけただけの大閘蟹を食べさせられるリスクはないとは言えません。

陽澄湖産の上海蟹(大閘蟹)<蘇州・松鶴楼>

 私が行ったのは10月12日です。大閘蟹は旧暦の9月まで、すなわち今月まではメスが美味いと言われているので、この日はメスを食べました。オスは旧暦10月が美味いと言われています。メスは卵、オスは白子が美味なのですが、白子が詰まってくるのはもう少し後なのです。甲羅の下にカニみそに隠れて見えるのが卵です。私の友人の中国人が言うには、こんなに卵やカニみそが入っているのは陽澄湖産に違いないということなのですが、卵やカニみその多寡で本当に見分けられるのかは疑わしいところです。卵、美味しかったです。
 大閘蟹のオス・メスの見分け方などについても、上海蟹の本場、陽澄湖で旬の蟹のページをご覧ください。

陽澄湖産の上海蟹(大閘蟹)<蘇州・松鶴楼>

 そして、カニみそです。確かに多いです。私はこのカニみその多さを見ると、何となく陽澄湖産かなと思ってしまいます。陽澄湖は上海蟹の本場、陽澄湖で旬の蟹のページで書いたように、大閘蟹を育てるのに適した環境なので蟹がよく育つのです。
  日本の中華街ではこんなに良い大閘蟹に当たりません。私が安い蟹を食べているからかもしれませんが、だってここ蘇州に来れば松鶴楼のような最高級レストランでも95元(約1500円)でこんな立派な大閘蟹が食べられますので、上海蟹にそんな大金を払う気がしないのです。(価格は2017年のものです。)
 上海蟹というのは単に蒸すだけの単純な料理です。ですから良い品質の大閘蟹が入るか否かがレストランを選ぶコツです。そんなことから陽澄湖のレストランを選択してきた私ですが、それはそれで間違いないでしょう。でもこの日私が感じたのは、その美味しい上海蟹(大閘蟹)をゴージャスな松鶴楼で食べるとさらに美味しいということです。松鶴楼の上海蟹(大閘蟹)、おすすめします。

 


 松鶴楼山塘街店で夕食

 
 さて、蘇州の夜を蘇州らしく楽しむなら山塘街です。山塘街は運河沿いに明清時代の蘇州を再現した街です。昼間は昼間で小吃を食べながら土産物を漁って楽しいのですが、景色という点では夜景が美しい夜が一番です。蘇州随一の夜景がここ山塘街にはあります。

 
 そんな山塘街が広済路と交わるところに松鶴楼の山塘街店があります。山塘街の散策を兼ねてここで松鶴楼の蘇州料理に舌鼓を打つのも良いでしょう。
 今回は、蘇州への出張時に初めて蘇州を訪れる日本人を連れての夕食です。蘇州に夕方に着き、翌日は朝からアポイントがあって、そのまま上海へ入るスケジュールでしたので、空いている時間はこの日の夕方5時以降だけという限られた時間の中で、蘇州を楽しんでもらおうと思うと、山塘街に来て、ここ松鶴楼で夕食をとるのが一番だと思ったのです。

 
 
 ビールを飲みながらの食事ですので、前菜は上で既に紹介済みの蝦??魚(ヒラのエビの子まぶし)です。これはビールに合いますし、何と言っても蘇州料理らしい前菜です。

 
 
 そして、蘇州料理の定番、蟹粉豆腐です。松鶴楼の蟹粉豆腐は濃厚な蟹粉スープが印象的で、これもビールに合います。実は、この前に朱鴻興麺館の蟹粉ラーメンを食べてから2時間くらいしか空いてなかったのですが、蘇州に来たらやはり蟹粉がいいですね。美味しいので、ちっとも飽きずに完食してしまいました。

 
 
 そして、紅焼肉です。松鶴楼には何回も来ている私ですけど、松鶴楼の紅焼肉を食べるのは初めてです。立派な壺に入ってきましたね。しかも、大変な量です。メタボを気にしている二人にとっては、思わず腰を引いてしまうような迫力です。

 
 
 でも、何と食欲をそそる肉なのでしょうか。見るからに美味しそうな焼き具合と味付けです。とろりとした脂身が何とも言えず食欲を掻き立てます。

 
 
 実は、翌日からの上海でも毎日のように紅焼肉を食べることになった私たちですが、松鶴楼の紅焼肉が一番肉質も良かったし味付けも良かったというのが、私の結論です。
 ビールでお腹が膨れているうえに、この脂身いっぱいの紅焼肉で、この日だけは完全に食べ過ぎになってしまった私たちなのです。もちろん、美味しかったので完食してしまいました。

 
 
 上の写真は、この松鶴楼に来る二時間ほど前に観前街で食べた朱鴻興麺館の蟹粉ラーメンです。これだって、普通の量はあります。この蟹粉ラーメンを食べたうえに、今回の松鶴楼の夕食は流石に食べ過ぎでした。
 でも、やはり、松鶴楼の蘇州料理と朱鴻興麺館の蟹粉ラーメンは蘇州に来たらどうしても食べたい料理なのです。観光スポットが多いだけでなく、グルメ天国でもある蘇州を日帰り旅行するなんて、私には考えられないことなのです。

上海から蘇州への行き方



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蘇州旅行指南(蘇州旅行の楽しみ方)

松鶴楼  こじき鶏の王四酒家  得月楼の桜桃汁肉  唐宮海鮮舫で飲茶  ワンタンの熙盛源
蘇州麺の朱鴻興麺館  蘇州麺の老舗、同得興本店  山塘街の秘伝臭豆腐  品芳茶社の点心

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