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揚州。日本ではあまり馴染みのない土地ですが、中国ではその歴史にたびたび名前が出る街です。日本人に分かりやすく説明するならば、上海から長江(揚子江)に沿って西に進み、南京の手前にある都市ということになるでしょうか。また、中国の歴史に明るい人ならば、長江(揚子江)と京杭運河(北京と杭州を結ぶ運河=隋の時代に作られた。)が交差する交通の要衝と言えば分かるでしょう。 清の時代には揚州の塩商人が清の富を集中させ豪華絢爛な庭園文化も生まれるなど、その時代時代で繁栄する街なのですが、交通の要衝というその地理的な性格から、歴史の変わり目には必ずと言って良いほど戦火で失われてしまうという歴史を辿っています。 揚州といえば、「塩商人」「痩西湖(上の写真)」などが浮かびますが、私の場合は何と言っても「揚州炒飯」や「湯包」などのグルメが頭に浮かんでしまいます。街は戦火でなくなっても食文化は延々と引き継がれるのです。 |
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揚州格蘭雲天大酒店のレストラン![]() |
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せっかく揚州に来たので、今日は揚州炒飯を食べようということで、どこで食べるか悩んだのですが、結局、宿泊している4つ星ホテル、揚州格蘭雲天大酒店(グランドスカイライトホテル揚州)の2階のレストランを選びました。このホテルは2010年にオープンしたばかりなのですが、従業員教育がなかなかしっかりしていて、また、英語を話すスタッフも多いのでびっくりさせられます。フロントは勿論のこと、客室清掃のスタッフの一部も英語を話します。設備は機能的で新しく、また、揚州一の観光地である痩西湖にも徒歩五分くらいで行けるという立地の良さも魅力です。 そんな具合にこのホテルが気に入ってしまったので、ついついホテルの中華レストランに行ってしまったのですが、例によって、今回も一人旅なので、あまり多くの注文はできません。揚州名物の蟹粉獅子頭と揚州炒飯が食べられれば良しです。 まず一品目は、蟹粉獅子頭、蟹粉入りハンバーグです。上海や蘇州などでさんざん食べてきた蟹粉獅子頭も、やはり本場、揚州の蟹粉獅子頭には敵いません。かなり旨いです。 |
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この中華料理レストランは、名前は単に「中餐庁」というレストランという意味の中国語で紹介されているだけですが、広東料理レストランとしてホテルの案内では紹介されています。とは言え、私としては、揚州名物の蟹粉獅子頭と揚州炒飯が目当てですので、それでは広東料理レストランとしての腕前を見ることはできません。 そこで注文したのが、上の野菜炒めです。写真の通り、フランス料理のような色彩で出されたその味は、確かに広東料理のさわやかさを感じさせる味付けで、これまた、かなり旨いです。香港在住3年間、広東料理にはうるさい私を感動させる素晴らしい野菜炒めです。 |
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そして、お待ちかねの揚州炒飯の登場です。一人で食べるには、当然多すぎる量の揚州炒飯です。見た目には、海老、ハム、ねぎ、にんじんなどと炒められただけの平凡な玉子チャーハンです。4つ星レストランのレストランなのに、お皿に花などが飾られることもなく、質素な盛り付けで、それがかえって「味で勝負だ」と訴えているようでもあります。 |
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お皿からお椀に入れ替えて揚州炒飯を食べます。 うーん、絶品。もう、100回か200回か分からないほど食べてきた揚州炒飯ですが、ここ揚州の本場の味は流石です。シンプルな味付けですが、食べても食べても、もう一杯食べたい、そんな気にさせてくれるチャーハンなのです。脂っこくなく、しつこくなく、食欲をそそるチャーハンです。具沢山という訳でもないのに、海老やハムなどの味わいが豊かで、広東料理の野菜炒めをおかずに何杯も食べてしまいました。旨い! 絶品の味です。 この揚州格蘭雲天大酒店(グランドスカイライトホテル揚州)の2階のレストランは旨いですね。今度また揚州に来る機会があれば、ぜひまた食べたいレストランです。 |
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老舗の老街飯庄![]() |
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翌日、昨晩の揚州炒飯を思い出しながら、本場は違うなと思う反面、いや、これが本当に本場の味なのか、という気持ちにもなりました。実は昨年、上海南京路にある揚州飯店というレストランで食べた揚州炒飯は、もち米みたいなチャーハンだったのです。昨晩のおいしい揚州炒飯は、広東料理風揚州炒飯なのではないか、そんな思いに駆られてきたのです。 そこで翌日、今度は、地元の人にも好評な庶民派レストラン、老街飯庄に行きました。目的は、もちろん、揚州炒飯を食べることです。ここなら、本場の揚州炒飯を食べさせてくれるはずです。 その老街飯庄で、まず注文したのは三品です。この中には揚州炒飯は入っていません。本当は二品にしようと思っていたのですが、揚州では鍋貼(焼き餃子)も旨いということをこの日の観光の途上で地元の人から聞いていたので、鍋貼(焼き餃子)も注文してしまいました。 まず、燙干絲が出てきました。麺類のように見えますが、干し豆腐を細切りにしてごま油や塩などで和えた冷菜で、これも揚州名物の一つです。さっぱりした爽やかな味付けで、旨いですね。この干絲は揚州では何回か食べましたが、どこで食べても旨いですね。流石は揚州料理です。 |
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次に出てきたのが魚香肉絲です。豚肉の細切りと野菜を魚香という調味料で炒めたもので、中国江南地域ではよく食べられている家庭料理です。ちょっとピリッとした味付けが私の好みで、その好みに合った味付けです。これも合格です。 |
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そして、鍋貼です。焼餃子かと思ったら揚げ餃子が出てきました。確かに鍋貼の字のごとく、鍋に貼り付いて餃子がてんこ盛りです。はっきり言ってちょっと脂っこいです。期待した味とは隔たりのある鍋貼です。それでも、地元の人から「揚州の鍋貼は旨いんだ」と言われたばかりでしたので、4つ、5つと食べてみました。だんだん味に慣れてきて旨く感じるかなとも思ったからです。 しかし、やっぱりこの店の鍋貼は私の口には合いません。油が胃にたまっていく感覚です。さあ、口直しに揚州炒飯でも食べるか、と思ったときには、胃が油で半ば破壊され、新たな注文を出す食欲まで失われてしまいました。残念ながら、老街飯庄での揚州炒飯は次回にお預けです。 ということで、今回の2泊3日の揚州滞在中、本場の揚州炒飯は1回しか食べられませんでした。私としては、ちょっと残念な結果になってしまいました。 揚州は、清の時代に繁栄を極めた街だけあって、グルメの水準には大変高いものがあります。特に、富春茶社、冶春茶社や冶春花園の蟹粉湯包や包子などは、印象に残りました。次の機会には、そういった店でも揚州炒飯を食べてみたいですね。 (次の揚州訪問時に老舗の冶春茶社で揚州炒飯を食べました。さすがに旨かったです。) |
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