蛇口フェリーで香港から深圳へ

蛇口フェリーで香港から深圳へ

大きい荷物を持って深圳に移動するなら、このルートがベスト



 深圳に行く日本人の殆どはビジネス目的だと思います。そして、日本から深圳へ行く人の殆どが香港から深圳に入るはずです。香港空港から深圳や広州などに直接入る方法もあって、例えば香港空港から蛇口までフェリーで行くルートなどは慣れると便利なのですが、多くの人は香港の街中を起点に、深圳に行くはずです。
 香港を起点に深圳に入る方法で最もポピュラーなのが、MTR東鉄線で終点の羅湖まで乗り、イミグレーションを抜けて、深圳に入る方法です。そうして深圳の街に入った時に目に入るのが上の光景です。その方法については香港から深圳・広州への移動のページにまとめていますので、そちらを参照してください。

 このMTR東鉄線羅湖ルートの最大の欠点は羅湖のイミグレーションが混雑するということです。長期出張者のようにトランクなどを引きずってのこの羅湖イミグレーションの通過は、時により大変不快な移動になってしまいます。時期や時間により羅湖のイミグレーションは通過に1時間以上を要することもざらにありますから、荷物が多い場合はこのルートを避けるのが私の深圳への移動術です。

 
 香港に立ち寄る必要がなければ、香港空港から深圳に直接入るのは当然ですが、香港に立ち寄ったうえで深圳に入る場合で、荷物が大きい場合は蛇口フェリーを利用すると楽です。
 蛇口へ行くフェリーの多くは上環のマカオフェリー乗り場から出ます。時刻表等については運営している珠江客運のホームページを参照してください。上の写真は蛇口フェリーの改札口です。出航の約30分前にならないとゲートが開きません。この改札口の先で香港の出境手続きをしてフェリーに乗り込むことになります。

 蛇口から香港へ行く話はこのページの下の方に記載しています。

 
 2014年4月現在、香港から蛇口へ行くフェリーの価格は110香港ドルです。上の写真は150香港ドルとなっていますが、ファーストクラスに乗ったからです。40香港ドルの差ですから、私はファーストクラスのご利用をおすすめします。
 蛇口は「She Kou」という表記になります。カタカナで書けば「シェコウ」ですので、チケットを買うときは「シェコウ」と言ってください。ファーストクラスに乗りたいなら、チケット売り場で「To シェコウ、ファーストクラス」と言ってください。

 
 写真のフェリーで深圳の蛇口に向かいます。約1時間で深圳市の蛇口港まで運んでくれます。快速船で、しかも揺れが少ないから快適です。

 
 エコノミーの座席です。これでもゆったりですね。どうやら蛇口港が大きくなってから船を大型の船に替えたようで、以来、このようにゆったりすぎるほどゆったりと座れるようになりました。
 一方、ファーストクラスの席は二階にあって、かなりゆったりしています。大きな荷物は船まで持ち込み、荷物置き場に置くことになります。
 海上から香港を眺めているうちに、あっという間に深圳に着いてしまいます。

 
 約1時間で深圳市の蛇口まで来ます。何と言っても嬉しいのは、この深圳での入国手続きが混まないことです。改札口を通る感覚で入国のイミグレーション手続きが終わってしまいます。荷物が大きい場合は、これは楽です。

 
深圳航空直行便で東京や大阪から深圳空港へ入る方法についてはこちらのページ



2017年5月に蛇口港が移転

移転し大きくなった深圳・蛇口港

 最新のニュースですが、2017年5月に蛇口港が2㎞くらい移動しました。今までの狭くて暗い蛇口港のイメージを一新する素晴らしい港です。香港マカオフェリー乗り場やマカオ港もびっくりの素晴らしい施設です。

 
移転し大きくなった深圳・蛇口港内部

 建物内側は実に広々としていてレストランもいくつか入っています。これまでの蛇口港が10倍以上広くなった感じです。案内標識もわかりやすいですから、旅行客や出張客にも使いやすい港になったと言えます。

 
新しい蛇口港の交通センターに下りるエスカレーター

 新しい、きれい、広い、わかりやすいと、良いことづくめの深圳・蛇口港ですが、欠点があります。交通の便です。多くの日本人ビジネスマンにとって蛇口からの足となっていた地下鉄駅からは歩けない距離になりました。
 上の写真は、蛇口港の建物を出て、交通乗り換え区に向かうエスカレータです。タクシーとバスに乗るためにはこのエスカレータを下って地下に行くことになります。バスについては2017年6月現在2系統しか蛇口港に来ていません。また、地下鉄蛇口港行きの無料接続バスが走っています。バスについては、これから説明します。

蛇口新フェリーターミナルのバス路線

 2017年6月現在、蛇口港に乗り入れているバス路線は上の二つです。いずれも南山区を北上し、福田区と羅湖区を通過していきますが、ルートは違います。バスルートをよくご覧になれば、ひょっとしたら目的地近くを通ってくれるバスかも知れません。上の地図またはここをクリックすると大きな路線図が出ます。 
 ちなみに私が住んでいる場所は福田区の南油エリアなので、両方のバス路線が使えます。深圳のバスというのは意外に速いです。特に「K」の付いている路線は「快(kuai)」の意味だと思いますが、停留所が少なくて実に速いです。深圳にはバス専用レーンがたくさんあるので渋滞時も一般車ほどには遅延しないのが特徴でもあります。(ですが、3割程度余計に時間がかかります。)私の家のある南油エリアから羅湖区に行くときは、「K」の付いているバスの方が地下鉄よりも速いのです。

新蛇口フェリーターミナルと地下鉄駅の連絡バス

 でもやっぱりバスは不安だから地下鉄を利用したいという方には接続バスをおすすめします。上の写真のバスです。乗合バスよりも濃い青色のバスです。これに乗ると、地下鉄蛇口港駅まで無料で移動できます。 
 蛇口港からの地下鉄路線図は下の通りです。

深圳地下鉄路線図

 なお、地下鉄路線図をクリックすると大きな画像が別ウィンドウで開きます。 



蛇口フェリーから深圳市内へ 



 そんなに楽なら荷物がない時でも蛇口フェリーで深圳に行けば良いのではないかとお考えの方もいると思います。でも、蛇口の欠点は、フェリーの本数がそれほど多くないということもありますが、それ以上に深圳市内ではあるものの羅湖や福田まで約1時間かかるということです。ですから、広州や恵州など広東省の深圳以外の場所に行かれる方には、この蛇口ルートは役に立ちません。
 市内へは、タクシーで移動するのも一つの方法です。福田や羅湖までは一時間くらい見ておく必要があります。


 一般的には地下鉄で深圳市内へと移動します。フェリーターミナルから地下鉄の蛇口港駅に接続バスで移動し、そこから深圳地下鉄蛇口線に乗れば福田の方へも乗り換えなしで行けます。今は深圳市内は地下鉄での移動が便利ですから、地下鉄路線図をよくご覧になって移動してください。


 深圳にトランクなど大きな荷物を持って出張するときに私が考慮しているのが、宿泊するホテルの場所です。蛇口に着いたら仕事を開始する前にホテルにチェックインして荷物だけでも預けておくと、その後の業務が楽です。

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 私は、香港や深圳、広州には仕事や旅行でたびたび行くことがあります。 そんな時に私が使っているのがこのSIMカードです。私のように日本で買ったiPhoneをSIMロック解除していれば、SIMカードを入れ替えるだけで日本の携帯でWEBやSNSにアクセスできるようになります。
 毎回の出張や旅行ごとに買い替えても日本の海外パケットし放題などに比べてはるかに安く済みます。頻繁に行く人にはチャージして使い続けるという方法もあります。SIMカードの入れ替えは簡単ですし、チャージの方法などは同梱されている日本語説明書に丁寧に書いてあります。
 中国聯通香港(チャイナユニコム香港)のSIMカードですから、中国にいるときもフェイスブック、TwitterやYahoo!、Googleにアクセスできることも、このSIMカードの長所です。中国への出張者・旅行者必携のSIMカードです。なお、電話は使えませんのでご注意ください。

 電話が使えて開通後1年間繰り返し利用できるカードもあります。但し、こちらは中国専用なのでGoogle等への接続にはVPNが必要です。
 なお、このようにSIMカードを入れ替える際には粘着式SIMカードケースを買うなど、SIMカードをなくさない防止策も忘れないようにしましょう。



 蛇口から香港へ移動する場合は頭等席(一等席)がおすすめ

 
 蛇口フェリーターミナルが新しく大きくなりましたので、香港空港に行くときにはもうファーストに乗らなくてもよくなりました。その部分が変わったということをよく理解して下の部分をお読みください。

 さて、今度は蛇口から香港に戻るケースです。この場合、何が違うのかというと、最も違うのは出発するフェリーターミナルの構造です。上環のマカオフェリーターミナルは香港で最も設備の整った快適なターミナルである半面、蛇口フェリーは基本的には20年前の中国のフェリー乗り場がそのまま大きくなってしまっただけのターミナルです。したがって、暗く狭いフェリーターミナルに乗客があふれていて、ターミナルに入れない人が大勢フェリー乗り場の外に、まさにあふれています。
 上の写真は、香港空港行のフェリー手続きカウンターで、航空会社ごとにここで荷物のチェックインもできるようになっているのは便利ではあります。例えば、深圳から香港空港経由で日本に行く場合などは、ここ蛇口ターミナルでフライトへのチェックインができるようになっているわけです。

 
 上の写真はマカオ、中環(香港島セントラル)と香港空港に行く便の搭乗口で、出発時刻の20分前にこのゲートに並んでフェリーに搭乗することになります。
 ここでお分かりの通り、蛇口フェリーターミナルからは香港空港、マカオへの便、それから国内線では珠海などへの便も出ていて、利用者は相当な数に上るということなのです。特に、マカオへ遊びに行く人、香港空港から海外旅行へ行く人は急増しましたし、これからもますます増えていきます。
 そのわりには施設が狭く、私の感覚では少なくとも今の4倍から5倍程度の広さの施設があって普通の混み具合になるのではないかという感じです。各方面への便の搭乗口やチケット売り場などを除くとスペースは殆どなく、座る場所などあるはずもなく、立つ場所さえ確保する

ことは困難です。暗いターミナルに人々が群れているのです。
 私は20年以上も前から中国に出張をしていましたので、こんな風景を見ると、当時のことが思い出されて大変懐かしく感じたりさえします。

 
 で、香港に帰る場合はチケットを買います。チケット売場は一つ上の写真の搭乗ゲートに並ぶ列の左側を抜け、右に曲がった正面に小さなカウンターがありますのでそこで買うことになります。
 ここでぜひおすすめしたいのが頭等席、すなわち一等席です。フェリーに乗るとわかる通り、一階が二等席で二階は一等席です。この1等席に乗るわけです。料金の差は日本円で約500円ですから大したことはありません。香港・蛇口間の移動で、特に蛇口から香港に行く場合は、頭等席(一等席)がおすすめなのです。

 
 何故一等席かというと、頭等席(一等席)利用者は、蛇口フェリーターミナルにあるVIP待合室を利用できるからです。普通の二等席の乗客はゲートが開くまで、すなわち出発時刻の20分前まで、一般的にはターミナルの外で待つことになります。ターミナルの中で待っても良いのですが、日本人の感覚としては人があふれていてむさくるしいし、建物内は暗くて不健康そうだし、子供や赤ん坊の泣き声や人々の話声が騒々しいし、ということで、外で待ちたくなります。外で雨が降ろうが猛暑で暑かろうが、外で待つ方が快適なくらいなのです。

 
 ところが、頭等席(一等席)利用者用には広々とした待合室が用意されていて、無料のドリンクも殆どありませんけれども、少なくとも自分のフェリーの出発時刻までターミナル内で座って待てるからです。上の写真の三倍くらいの広さがありますから、ここに関しては逆に広すぎます。お客さんは賑わっている日でも10人程度です。
 VIP待合室は蛇口ターミナルのオアシスみたいな場所です。ここにいる限り、蛇口フェリーターミナルの鬱陶しさを忘れることができます。出航の20分前になったら荷物を持ってゲートに並び、出国手続きをして乗船してください。出国手続きもスムーズですから、大きなトランクがあっても、頭等席(一等席)チケットを買ってVIP待合室で待ち、荷物を持ったまま船に乗り込むまで、殆どストレスが感じられません。

 
 フェリーの頭等席(一等席)は、いつも殆ど搭乗者がいませんので、座席番号はチケットに印字されているものの、基本的にはどこに座っても問題ありません。
 この日は四人用のボックス席に座り、一時間程度ではありますが、船の旅を満喫しました。コーヒーなどの飲み物も女性乗務員が給仕してくれます。

 
 私の席から見た頭等席(一等席)の風景です。6人しか乗客はいませんでしたので、席はガラガラです。思いっきりシートを倒して眠っている中国人の姿が見えます。写真にはありませんが、6人席のボックスで寝転ぶ人もいます。これまでの傾向からすると、この蛇口フェリーの頭等席(一等席)については白人ビジネスマンの利用が多いような気がします。

 荷物がある時の深圳・香港間の移動は間違いなく蛇口フェリーの利用が楽です。ただ、蛇口から香港に行く場合は、頭等席(一等席)の利用を強くおすすめします。
 なお、便数が限られていますので、出航時刻については事前に珠江客運のホームページで確認をするようにしてください。

 

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