香港から深圳への行き方|アジア写真帳(香港)

香港から深圳への行き方


香港から広州への行き方についてはこちらのページで分かりやすく説明しています。

2018年9月に開通した広深港高速鉄道(香港新幹線)乗車記はこちらです。

深圳・広州に行ってみよう 

羅湖イミグレーション通過後の深圳市の風景
羅湖イミグレーション通過後の深圳市の風景

 香港と陸続きの街、深圳。写真は、香港の羅湖とつながる中国側のイミグレーションを抜けたところで目にする深圳駅前の光景です。

 かつては人口3,000人の漁村だった地域が、鄧小平さんの改革・開放路線の象徴として、1980年に経済特区に指定された以降、あっという間に人口が膨れ上がってきました。この深圳の人口というやつが厄介で、2010年には1400万人を超えているとされていますが、これは常住人口といって戸籍を移していない人を含めた人口だろうと思います。戸籍を移している人はその半分かそれ以下だと考えられていて、それでは戸籍を移していない人の人数は正しく把握できているかというとその正確さを信じる人は深圳には少ないのです。そんなところから深圳の不気味さは始まっています。
 さて、私が仕事をしていた90年代前半の時代は、まだまだインフラが整備されていない状態でしたが、21世紀になり、道路や建物、それに道行く人たちを見ていると、随分と先進国に追いついてきたという感があります。地下鉄に乗れば、香港にいるような感覚になりますし、道行く人もファッションセンスは、見違えるほどよくなりました。
 ただ、何かが香港と違う。そんな不気味な街、深圳への香港からの移動方法を、このページでは昔の話も合わせてご紹介します。

香港・深圳間の移動方法の考え方
 
 香港・深圳間の移動には時間がかかります。香港・深圳間にはいくつものイミグレーションがあって、しかもイミグレーションによっては長い行列を立ったまま待たなければならず疲労します。ですから、効率的な移動を心掛けるべきです。
 誰が考えても分かるのですが、香港・深圳間の移動時間は上の足し算になります。私にとってルート選択の一番の要素は移動時間ですが、これに交通機関やイミグレ通過時の快適性を考えたり、あるいは手持ちの現地通貨が少ない場合に経済性を考えたりすることもあります。

朝の深圳湾口岸(中国側)
朝の深圳湾口岸(中国側)
 
 香港から深圳に行くのにどのイミグレを通ったら良いのかという質問には、上の計算式で考えるので一概に言えないとお答えしています。つまり、
①香港のどこから来るのか。尖沙咀から来るのと香港空港から来るのとでは、各イミグレーションへのアクセス時間が異なります。
②深圳のどこに行くのか。羅湖区か、福田区か、南山区か。あるいは塩田なのか、龍崗なのかといった深圳市内の行き先と各イミグレとの位置関係により、利便性はかなり異なります。
③荷物は多いか少ないか。荷物が多ければ入出国手続きであまり並ばないイミグレを選ぶべきでしょう。
といった具合に、上の計算式を解くだけでも一概にここがおすすめとは言えないことが分かるのです。

香港MTR羅湖駅からイミグレーションへの道
香港MTR羅湖駅からイミグレーションへの道
 
 そういうわけで、私のサイトでは香港と深圳・華南地域間の移動をいくつかのページに分けて紹介しています。香港と深圳・華南地域間のルートについての本サイトでのページ分類は次のようになっています。
香港出発地 イミグレ  備考 
香港市街 羅湖・落馬洲 MTR東鉄線ルート
なお、香港から広州への行き方はこちらです。
香港島 蛇口  フェリールート
香港市街
香港空港
文錦渡 バスと鉄道の組み合わせルート。
混雑時の抜け道ルート。
香港空港 羅湖・落馬洲 バスと鉄道の組み合わせ。上水・羅湖ルート。
香港空港 深圳湾 スカイリモルート(車に乗ったままイミグレ通過)
バス乗り継ぎルートもある。
香港空港 蛇口 フェリールート 

高鉄(中国新幹線)福田駅
高鉄(中国新幹線)福田駅

 そして、こうした多様な行き方に、新たに広深港高鉄(広州深圳香港新幹線)という新しい交通手段が2018年9月23日に加わりました。
 広深港高鉄(広州深圳香港新幹線)は中国の新幹線網の一部で、深圳と広州間は数年前から供用されています。この路線が香港まで延伸されたということです。この開通により香港の九龍西駅から深圳市の福田駅まではわずか14分(68元、78香港ドル)で、広州市の広州南駅までは47分(215元、247香港ドル)で結ばれました。香港からの入出境と中国への入出国手続きは、いずれも香港の西九龍駅に新設されるイミグレーションで行われますので、時間もあまりかかりません。
 但し、中国の新幹線は、日本の新幹線と異なり発車の5分くらい前までにホームに入らないといけないことや、特に中国内ではチケットの購入や予約購入済みチケットの受け取りに一時間程度かかることもよくあります。したがって、新幹線は速いから到着が速いかというと決してそう単純なものではありません。
 詳しくはこのページに広深港高鉄特設コーナーを作りましたのでそこで紹介します。

深圳の京基100ビル
深圳の京基100ビル

 香港に旅行する日本人は多いのですが、深圳や広州まで足を伸ばす人はまだ少ないようです。私としては、香港は居心地が良くて何日でも滞在していたい街なのですが、もっと刺激が欲しいと思うときは深圳や広州まで足を伸ばします。観光名所を求めるなら広州がおすすめですし、現代中国の活気を見るだけなら深圳でも良いでしょう。
 また、私の香港旅行の目的はグルメにあるのですが、最近は広州や深圳にも美味しいレストランが増えてきましたので、私の場合、最近は香港と広州はセットで旅行することにしています。姉妹ページのアジアグルメ図鑑(香港)には、広州や深圳のグルメ情報も載せていますので参考にしてください。
 また明日、2016年1月から成田・深圳間を結ぶ深圳航空直行便が運航開始になり、成田や関空と深圳空港が約4時間で結ばれました。日本から深圳へ行く最短ルートがこの直行便の利用です。深圳航空直行便で東京や大阪から深圳空港へ入る方法は別ページで紹介しています。深圳空港を使えば、香港・深圳間の入出国手続きの悩みから解放されます。深圳や東莞、恵州に行く場合はこのルートも検討すべきでしょう。



 香港・深圳間のイミグレーション

 MTR東鉄線羅湖駅は深圳への入り口
MTR羅湖駅から羅湖のイミグレーションに向かう人々

 では、香港・深圳間にあるイミグレーションのいくつかについて、その特徴を紹介します。イミグレーションとはチェックポイントのことで、国境みたいなものです。国境と言わない理由は、中国と香港は一つの国だからです。香港は「一国二制度」という政治体制であることは皆さんも聞いたことがあるでしょう。
 まず、羅湖のイミグレーションです。通行可能時間は6:30から24:00です。
 MTR東鉄線で紅磡(ホンハム)駅から40分強で直行できることから、行き方が最も分かりやすいイミグレーションです。平常時は30分もあれば通過できますが、朝晩の通勤・通学ピーク時や春節などの旅行シーズンなどには通行客が集中しやすい特徴があり、そうした時には通過に一時間以上かかることもしばしばです。
 また、中国側には地下鉄駅が隣接していますが、深圳内移動では南山や宝安などには時間がかかるため注意が必要です。鉄道(動車)の深圳駅や華南地域の都市への長距離バスターミナルも隣接しているので、東莞、恵州などの隣接都市に行く場合も利用価値が大きいと思います。

 
落馬洲のイミグレーションは開設が比較的新しい

 同じくMTR東鉄線で紅磡(ホンハム)駅から直行できるイミグレーションに落馬洲(中国側は福田)があります。MTR東鉄線は上水駅で羅湖行と落馬洲行とが分離します。大体3本に1本くらいが落馬洲行です。通行可能時間は6:30から22:30です。
 落馬洲イミグレーションの利用価値は、深圳側に深圳地下鉄4号線の福田口岸駅が直結していることです。これにより、会展中心、福田や深圳北の各駅には大変行きやすいロケーションになっています。特に、福田と深圳北駅で高鉄(中国新幹線)への乗り換えが可能ですので、深圳から高鉄を利用する予定がある場合は使い勝手の良いイミグレーションと言えます。今は中国の高鉄(中国新幹線)が香港西九龍駅まで伸びていますが、香港まで来る列車は少なく、深圳北まで行くと中国各地への列車が数多く走っています。
 一方で、最近は利用者の増加が著しく、比較的混みやすいイミグレーションになりつつある印象が私にはあります。私の経験では羅湖よりも時間がかかることが多くてイライラするイミグレーションです。

 深圳地下鉄路線図2017
深圳地下鉄路線図2017

 深圳の地下鉄路線図です。上述の通り、落馬洲は福田口岸駅に、羅湖は深圳地下鉄の羅湖駅にそれぞれ接続しています。深圳側のアクセスを考えて使い分けると良いと思います。なお、地下鉄路線図をクリックすると大きな画像が別ウィンドウで開きます。

 
皇崗は24時間オープンしているイミグレーション
皇崗は24時間オープンしているイミグレーション

 次に紹介するのは皇崗イミグレーションです。 皇崗のイミグレーションは、香港・深圳間にあるイミグレーションの中で唯一24時間開いているイミグレーションです。利用価値はまさにその点に尽きます。
 位置的には落馬洲に隣接していますが、落馬洲は鉄道による通過、皇崗はバス等自動車による通過のためのイミグレーションだと理解してください。また、香港空港からのスカイリモ(乗合タクシー)もこのイミグレーションを通過します。スカイリモ(乗合タクシー)に乗れば、香港空港から車に乗ったままイミグレーションを通過できますので、空港から直接深圳に入る場合に利用価値が高いと思います。(深圳湾のイミグレーションを通過するスカイリモもあります。)
 皇崗イミグレーションの特徴として、中国人団体客の利用が多いということがあげられます。中国人団体客を乗せたバスが次々と到着し、その結果、建物内は常にごった返していて、長期休暇の時期には最も混雑するイミグレーションです。また、香港側のイミグレーションと中国側のイミグレーションの間をバス移動しなければならないので、初めて利用する人にとっては分かりづらい点もあります。(香港・中国それぞれのイミグレーション間をバスで移動するのは、文錦渡や沙頭角も同じです。)

 深圳湾では自動車に乗ったまま入出境が可能
深圳湾では自動車に乗ったまま入出境が可能

 深圳は東西に長く広がっていて、香港との境界も東西に長く接しています。羅湖、福田、皇崗のイミグレーションは深圳市の中央にあって、羅湖や福田区中心部に行くのに便利です。逆に西部の南山区や宝安区に行くには、深圳市内を一時間前後移動する必要があります。
 そうした南山区や宝安区に行くには深圳湾のイミグレーションが便利です。私は現在南山区に住んでいるので、最も利用する機会が多いイミグレーションは深圳湾です。
 また、深圳湾は香港空港からのスカイリモ(乗合タクシー)が通過するイミグレーションでもあります。上の写真のように、スカイリモに乗ったまま、香港と中国のイミグレーションを通過できます。

 深圳湾のイミグレーションでは一つの建物で香港と中国の入出境手続きが可能
深圳湾のイミグレーションでは一つの建物で香港と中国の入出境手続きが可能

 深圳湾イミグレーションの通行可能時間は6:30から24:00です。通行に要する時間は30分以内です。外国人は利用者があまり多くないので比較的スムーズに通過できることが多いです。最短で5分もかかりません。
 最短で5分もかからないという理由は、香港と中国のイミグレーションが一つの建物内にあるからです。イミグレーション建物というのはその国の領土に建てられるのが普通ですが、ここ深圳湾では香港のイミグレーションは中国領土内に建てられた中国政府の建物内にあります。一方で深圳湾イミグレーションの管理は香港政府が行っていますので、イミグレーションが混雑するとゲートを増やすなどの臨機応変な対応が行われています。
 イミグレーション間の距離は100mもありません。パスポートチェックは2回受ける必要があるものの、移動時間がかからないのです。そういう意味ではストレスが少ないイミグレーションと言えます。
 深圳湾イミグレーションの問題点は、香港側にも深圳側にも鉄道の連絡がないため、バスやタクシーでの利用になってしまうことでしょう。不慣れな日本人にはハードルの高いイミグレーションに思われがちです。実は香港側は、元朗、屯門や天水圍からのバスが頻繁に発着しているなどアクセスは容易ですし、深圳側はタクシーが安いのでタクシーを利用するだけで解決してしまう問題です。
 深圳湾イミグレーションについてはこちらで詳しく紹介しています。

 移転し大きくなった深圳・蛇口フェリーターミナル
移転し大きくなった深圳・蛇口フェリーターミナル

 時間と金に糸目をつけない人におすすめなのは、香港と深圳の間をフェリーで移動するルートです。 香港島上環のマカオフェリー乗り場から深圳南山区の蛇口までフェリーで移動する方法です。蛇口フェリーターミナルでの入出国手続きはフェリーの乗客だけですから混まないですし、フェリー内は確実に座れますので、最も疲労の少ないルートなのです。
 欠点は第一にフェリーの本数が少ないことです。この少ない本数に合わせてフェリー乗り場に行き、しかも一時間前くらい前に着かないといけないので、船に乗っている時間は一時間であっても本当にかかる時間はもっと長くなってしまうのです。運賃はHK$140ですから、他のルートに比較すると高めではありますが、許容できる範囲ではあります。時刻表については運営している珠江客運のホームページを参照してください。
 第二に、蛇口フェリーターミナルが2017年に移転し現代的な立派なターミナルに生まれ変わったのは良いのですが、交通の便が悪いことです。詳しいことはこちらのページに書いてありますが、深圳に慣れていない方はタクシーでの移動を余儀なくされてしまうことです。

 香港空港から深圳へは蛇口フェリールートが楽
香港空港から深圳へは蛇口フェリールートが楽

 フェリーで蛇口ルートが最も威力を発揮するのは香港空港と深圳間を移動する場合です。荷物があっても移動は苦になりませんし、時間的にも速いのです。また、香港空港へ向かう時は蛇口フェリーターミナルでフライトへのチェックインもできるので、利便性が大変高いのです。価格は若干高めになっても、それだけの価値はあります。
 ただ、蛇口から羅湖区等に行くには一時間以上の移動時間を要しますから、深圳の目的地の場所次第だということもできます。
 香港空港と蛇口との移動についてはこちらのページで詳しく紹介しています。

 深圳の文錦渡口岸
文錦渡は香港・深圳の抜け道ルート

 香港・深圳間のイミグレーションには他に沙頭角(香港から塩田区へ行くのに便利)と福永(香港から深圳空港に行くのに便利)がありますが、これはあまり一般的ではないので紹介は省略します。
 もう一つ、紹介しておかなければならないイミグレーションに文錦渡があります。文錦渡は羅湖区に出るイミグレーションなのですが、香港側・深圳側ともに交通の便が悪く、大変空いています。最もスムーズな入出境手続きができるイミグレーションです。特に効果を発揮するのは、連休時や朝夕の混雑時でしょう。まさに香港・深圳間の抜け道ルートとして知っておくと便利です。例えば、香港空港に夕方着いて羅湖方面に行くときなども、羅湖のイミグレーションの混雑を考えれば、ちょっと遠回りして文錦渡を利用するという使い方です。
 中国人にも、深圳以外の人にはあまり知られていませんし、深圳の人でさえあまり使いません。ましてや日本人でここを利用する人は少ないです。それだけに空いているイミグレーションなのです。文錦渡のイミグレーションについてはこちらで詳しく紹介しています。



広深港高鉄(広州深圳香港新幹線) 

 中国の新幹線が香港に接続
 
 さて、いよいよ中国新幹線が香港までつながりました。中国では新幹線を「高鉄」と言います。深圳の羅湖から広州東までを結ぶ広深線も新幹線のようですが、これは「動車」と呼ばれるもので、「動車」は既存の線路の上を走る新幹線で時速250㎞くらいが最高速度です。一方、「高鉄」とは高速鉄道の略で、専用軌道の上を走る新幹線です。高鉄は最高速度350㎞で走ります。
 今回、香港と深圳を結ぶ新幹線は高鉄です。上でも書きましたが、香港の九龍西駅から深圳市の福田駅まではわずか14分(68元、78香港ドル)で、広州市の広州南駅までは47分(215元、247香港ドル)で結ばれました

 中国の新幹線車内(広深港高速鉄道)

 香港・深圳間は10~30分おきに列車が走ります。 16両編成ですから相当の利用者数が見込まれます。香港まで乗り入れるのは多くが広州南駅行きですが、深圳北行きや福田行きという短距離列車もあります。また、一部の列車は北京や上海、福州や桂林などへも行きます。因みに香港の西九龍から北京までの二等車料金は1077元または1239香港ドル、上海までの二等車料金は1008元または1159香港ドルです。
 上の写真は二等車で、日本の新幹線と同じように、一列が二席+三席という設計です。

 中国の新幹線一等車内(広深港高速鉄道)

 一方、上の写真は一等車で 料金は二等車と二割も違いません。私は予約できれば一等車を使っています。日本のグリーン車と広さは変わりませんが、シートは作りが悪いです。それでも二時間程度乗るなら一等車を選んだ方が何かと良いと思います。
 因みに中国の新幹線には自由席はありません。その代わり立ち席というのがあって、席が空いていても座ることはできません。但し、この立ち席については外国語の予約サイトからは予約できないかもしれません。中国語のC-TRIPアプリからは予約できます。なお、この立ち席にも枚数の制限があります。特に春節(旧正月)とか国慶節といった特別な時期でなくても、この立ち席さえ取れないことはよくあります。すぐの列車だけではなく当日の列車すべてが売り切れているということがあるのです。ですから、中国の列車は予約が必須です。

 中国の新幹線車内(広深港高速鉄道)

 高鉄の最高速度は時速350㎞ですが、広州・深圳間では310㎞くらいしか出しません。香港・深圳間は地下区間も多いので250km/h以下で走ります。

 高鉄(中国新幹線)陽朔駅の切符売り場

 香港まで高鉄を利用すると深圳が近くなると考える日本人が多いと思いますが、そんなに良いことばかりではないというお話をします。
 高鉄(中国新幹線)を利用するときはチケット買わなければなりません。当たり前ですね。自動販売機もありますが、中国の身分証明書がないと利用できません。ですから、一般の日本人はこの窓口に並んで中国語でチケットを買わなければなりません。また、予約したチケットを受け取る際もこのチケット販売窓口に並ぶことになります。
 窓口で買うとなると、言葉のできない日本人は不安でしょうが、筆談という方法があります。例えば広州南から香港西九龍行きの新幹線切符を買うときは、「○月×日、△▲時左右、広州南→西九龍、一等、二張(二枚の意味)」と書けばOKです。このうち、「△▲時左右」には、午前であれば「上午」、午後であれば「下午」を付けて、午後2時だったら「下午2時」と書きます。「左右」は日本語で言う「前後」を意味します。なお、中国内も、列車内はすべて禁煙です。喫煙席はありませんので、念のため。さらに言えば、深圳市内の福田駅、深圳北駅は構内も禁煙ですから、愛煙家の人は駅に入る前に喫煙しておきましょう。

 
 
 切符を買う、あるいは切符を受け取るというこの簡単なことが、中国では結構大変です。それは言葉の問題ではなくシステムの問題です。上の写真はある新幹線駅でのチケット受け取りの様子です。彼らは自動受取機に並んでいます。ここに並べば恐らく15分か20分くらいで受け取れますが、外国人は使えません。中国新幹線に乗る場合は身分証明書で本人確認が必要です。(これは一般の鉄道や長距離バスも同様です。)本人確認もこの機械で行うのですが、対応しているのは中国人の身分証明書だけで外国人のパスポートには対応していません。ですから、外国人は有人の窓口に行く必要があるのです。
 有人の窓口は、チケットの変更や大人数でのチケット予約の人たちも同じ列で並びますので時間がかかります。最近は予約済みのチケットを30分で受け取れればラッキーだ、すいていたという感じです。どんなに混んでいて乗客が長い時間待つことになろうとも、有人窓口は増えることがありません。期待しない方が良いです。最も時間がかかったのは1時間20分、ただひたすら立って待つだけです。

 

 1時間くらい並んで予約したチケットを受け取ったら、駅構内に入ります。ここで荷物検査のために並びます。上の写真で左側の列が荷物検査の列です。普通は10分かからないで通過できますが、ひどい時はここでも30分近く並びます。信じられないでしょうけど、本当なのです。
 チケットを受け取るのに1時間、 駅に入るのに10分、そうこうしているうちに予約した列車の出発時間が来てしまいます。ですから、私が新幹線に乗る場合には、発車の一時間半前には駅に到着するようにしています。

 高鉄の深圳福田駅

 以上、広深港高鉄の利用方法を説明してきましたが、これが開通したからといって、香港・深圳間をこれで行くことが一般的になるとは思えません。それはやはり乗車するまでの時間がかかるリスクがあるからです。
 上の写真は広深港高鉄開通前の深圳・福田駅の有人のチケット売り場です。福田は停車する列車本数が少ないので、香港新幹線開通後も上の写真のように有人チケット売り場が閑散としている時間帯もあります。が、列車本数の多い深圳北駅はそういうわけにはいきません。ただ、上の写真からも分かるように香港行きのチケット専用の窓口があるので、他の広東省の駅に比較すれば状況は良いかもしれません。(その後も福田駅でのチケット売り場の混雑をチェックしていますが、2019年4月現在混雑がひどいという状況を目にしていません。深圳北駅はチェックできていません。)
 一方、香港の西九龍駅はどうでしょうか。香港では客が並べば窓口を増やしてくれます。ですから、チケット受取の待ち時間は30分も見れば大丈夫だと思います。だとすれば、発車1時間前に西九龍駅に行けば良いわけで、多少はストレスが少ないでしょう。

 
 
 結論を言ってしまうと、香港・深圳間であれば、香港から深圳に行くときは広深港高鉄も深圳市内の行き先によっては選択肢に入りうると思いますが、深圳から香港に行く場合は、入出境時間も入れて約2時間前に福田駅か深圳北駅に行かないと心配なため、選択肢には入り得ないでしょう。2時間という時間なら、他のルートならもう深圳から香港の目的地まで着いてしまうからです。(上でも書いたように福田駅から香港に行く場合は、1時間前に福田駅に着けば良いので選択肢に入れても良いかもしれません。)
 なお、香港から深圳に往復するのであれば、香港でチケットを受け取る時に帰りの切符も手に入れればこのリスクはなくなります。チケットさえ手元にあれば、福田駅や深圳北駅への到着が列車発車時刻の40~50分前でも乗り遅れないはずです。

 

 こうやっていろいろ考えていくと、広深港高鉄(広州深圳香港新幹線)ができても、私のように深圳に住んでいる人はあまり利用価値がなさそうです。ですが、ビジネスや観光で日本から来る人にとっては分かりやすいルートではありますので、参考にしてください。恐らくチケットは当日では確保しづらいと思いますので、くれぐれもチケット予約をするようにしてください。
 因みに上の写真は深圳の新幹線玄関口、福田駅前です。

 広深港高速鉄道の香港西九龍から深圳福田まで乗ってみました。西九龍駅への行き方、西九龍駅でのイミグレーションの様子や利用価値などを別ページで詳しく紹介しています。

 

鄧小平さんと深圳

鄧小平さんが書いた深圳の字


 上の写真は、まだ1990年代だったころ、深圳駅で撮影したものです。
 写真が上手く撮れていませんが、これは鄧小平さんが深圳駅のために書いた「深圳」という字です。当時は駅のコンコースの中にガラスケースに入れられて飾られていました。

深圳駅に飾られている鄧小平さんの深圳の文字

 今、鄧小平さんの書いた深圳というその字は駅の正面に飾られています。何の説明もありませんから、この字が鄧小平さんの字だということをご存知の方はどのくらいいるのでしょうか。

鄧小平さんが書いた深圳の字(深圳市)

 意外に鄧小平さんは字が上手ではないですね。
 冗談はさておき、鄧小平さんの改革・開放路線や経済特区がなければ今の深圳の発展はなかったわけで、鄧小平さんが中国の実権を握っていなければ、深圳には昔のままの漁村風景が広がっていたかもしれません。
 彼はまさに、深圳の産みの親であり、現代中国を築いた偉大な指導者だと言うことができます。

深圳の生みの親は鄧小平さん


 深圳発展の大功労者、鄧小平さんのコンピュータグラフィック画像です。
 茘枝公園の近くにあります。地下鉄なら、羅湖駅から乗って、3つ目の大劇院駅で降りると、鄧小平さんの画像への矢印が出ていますので分かると思います。かつては手書きだったのですが、最近はコンピュータグラフィックになって、ますます綺麗になりました。深圳訪問のときにはぜひ立ち寄ってもらいたいスポットです。

香港から深圳への行き方(深圳駅前)

 上の写真は、深圳シャングリラホテルの客室から見た深圳駅前の様子です。2014年5月の写真です。右に深圳駅、正面に羅湖口岸が見えます。深圳駅の正面の壁には鄧小平さんの書いた深圳という字が見えます。

 私は近年、広州や深圳の中華料理のレベルが相当に上がってきたという印象を持っています。私の香港旅行の目的の第一がグルメにあるのですが、そうすると香港に旅行するだけではどうしてももったいなく感じて、短い旅行期間であっても、広州や深圳まで行きたくなってしまうのです。ですから、行きは香港空港から入って帰りは広州空港から日本に帰る、或いはその逆、といった航空券の買い方をしていて、香港・広州間は列車で移動するという旅行パターンになってきました。深圳には寄ったり寄らなかったりしますが、深圳に行くと、鄧小平さんの書いた深圳という字を拝み、この鄧小平さんの画像まで足を運んで、鄧小平さんにご挨拶をするのが私の行動パターンです。

深圳、蓮花山公園の山頂にある鄧小平の銅像
 
 上の写真は深圳市の中心に近い蓮花山公園の山頂にある鄧小平の銅像です。標高300mにも満たない小さな山なのですが、暑い季節に登ると一汗かかされます。でも、鄧小平さんは深圳の生みの親ですから、出張者を含め深圳で仕事をする日本人は必見のスポットです。

蓮花山公園から見た深圳の街並み
 
 鄧小平さんの銅像が向いている方向には、発展を遂げた深圳の街並みが広がっています。手前の波打った屋根が深圳市政府の建物です。ひときわ高い建物が現時点(2016年8月)で深圳で最も高いビルです。

香港と深圳・華南地域間の移動についての本サイトでのページ分類は次のようになっています。
香港出発地 イミグレ  備考 
香港市街 羅湖・落馬洲 MTR東鉄線ルート
なお、香港から広州への行き方はこちらです。
香港島 蛇口  フェリールート
香港市街
香港空港
文錦渡 バスと鉄道の組み合わせルート。
混雑時の抜け道ルート。
香港空港 羅湖・落馬洲 バスと鉄道の組み合わせ。上水・羅湖ルート。
香港空港 深圳湾 スカイリモルート(車に乗ったままイミグレ通過)
バス乗り継ぎルートもある。
香港空港 蛇口 フェリールート 


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