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アジアグルメ図鑑（中国江南）－蘇州麺の東呉麺館

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蘇州麺には老舗の御三家があります。白湯焖肉麺で有名な同得興と観前街の朱鴻興麺館と、今回紹介する東呉麺館です。東呉麺館は、蘇州市内や郊外に多数の店舗を有するラーメン屋チェーンですから、どこで食べても基本的な同じ味だとは思うのですが、今回紹介するのは、昔の蘇州の雰囲気を漂わせる山塘街にある東呉麺館です。

蘇州の山塘街は観光客向けのショッピングとＢ級グルメゾーンです。上の写真は秘伝臭豆腐を食べさせてくれる聞其香という臭豆腐の専門店です。ここの臭豆腐はなかなか旨いですよ。私のおすすめです。

こちらは生煎包やワンタンを食べさせてくれるチェーン店、大阿二生煎です。ちょっと軽く腹ごしらえする場合におすすめです。 　こんな風にＢ級グルメの店は、この山塘街には、途切れなく続いているのです。

そんな一角にある東呉麺館の山塘街店の入口です。 　時間は朝７時半ごろで、子供連れのお客さんや出勤前のお客さんで賑わっていました。店に入っていく二人の子供は決して二人で食べに来たのではなく、その前にお母さんらしき人が入っていってます。山塘街という場所柄もあり、こんな感じで庶民的な雰囲気の店です。

他の麺館と同様に、この東呉麺館でも、入ったところの脇にあるコーナーで麺を注文する仕組みです。これだけ沢山のメニューがあると悩んでしまいますね。 　中国語が話せない人は下のメニュー表を見て、予め紙に書いておいてその紙を見せれば問題ないですよ。

安いですね、東呉麺館は。それにメニューも豊富です。 　一番上の列はトッピングが一つの麺です。例えば焖肉麺（煮込んだ豚肉を載せた麺）７元とかシイタケ麺７元とか牛肉麺１３元などの名前が並んでいます。上から二番目の列には一番上の列のトッピングを組み合わせたラーメンが並んでいます。三番目の列はその場で調理が必要になるトッピング（要は、手の込んだトッピング）を載せた麺ですからちょっとお値段も高くなります。とは言え、エビ乗せ麺１３元、エビと焖肉乗せ麺１９元などと豪華なラーメンが魅力的な値段で食べられます。 　下から二列目には焼きそば、炒飯の類が並んでいます。揚州炒飯８元、焼きそば９元などの文字が見えます。 一番下はぶっかけご飯の類です。 　この日は朝飯ですが、私にとって初めての東呉麺館でしたので、定番の焖肉麺に青菜を付けて、トータル８．５元を入口脇のおばさんに支払いました。日本円で１００円ちょっとですね。

麺の受け取り口から呼ばれるまで、テーブルで待ちます。テーブルの上には、箸とラー油、それに鎮江の酢が置かれています。脂っこいと思ったらこの鎮江の酢をかけて食べましょう。 　さて、同じラーメン屋でもちょっと高級店なら出来上がった麺を店員さんが運んできてくれるのですが、ここでは麺の受け取り口から大声で呼ばれるのを待つことになります。順番や注文した品を間違えられたりするより、麺の受け取り口に取りに行く方が合理的なような気もします。

「焖肉麺青菜乗せ」という声が取り出し口から聞こえました。私の注文の品ができたようです。 　どうです、このワイルドな盛り付けは。しょうゆ味らしい赤みがかったスープに大きな焖肉が鎮座し、その脇にどさっと青菜が乗せられています。旨そうです。

肝心の麺がちょっと見づらいので、麺を下から取り出してみました。同得興や朱鴻興麺館に比べると、少し麺が太いようですね。早速いただいてみましょう。 　朝からよくラーメンなんか食べられますね、とか言われそうですが、東呉麺館の焖肉面は朝食べても旨いのです。 　スープはしょうゆ味で、私としては許容範囲ですけれども、少し脂っこい感じでしょうか。朝でなくて昼や夕食であれば、全く問題のない脂っこさですね。特に、青菜をトッピングで追加したので、大変食べやすくなったと思います。

「さっぱりした食べやすさの同得興」や「美的感覚と蟹粉麺の朱鴻興麺館」に対して、「ワイルドで地元密着の東呉麺館」も十分に存在感があります。ここのラーメンは「東呉紅油麺」ということでしょうゆ味のスープが売り物です。地元の人に愛されるこのスープをすすりながら、地元の人と触れ合うのも蘇州旅行の良い思い出になるでしょう。。 　東呉麺館は蘇州市内のあちこちにあります。ちょっと小腹が空いたときに、東呉麺館を見つけたら、ぜひ食べてみましょう。

同得興の本店については、こちら 観前街の朱鴻興麺館については、こちら 上海から蘇州への行き方

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