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アユタヤのワット・チャイ・ワッタラナーム

 

会社概要*  

 アユタヤに着いたら、まずチャオプラヤ市場を目指そう


 アユタヤの見所というと、どうしてもアユタヤの遺跡になってしまうのですが、私のような街角ウォッチング好きになると、遺跡だけ見て帰るのではどうしても満足できなくなってしまいます。 まず、足を向けたくなるのが市場です。アユタヤにも大きな市場があります。ここチャオプロム市場です。
 チャオプロム市場の周りには商店が集積するとともに、近隣へのバスの発着点となっていますから、トゥクトゥクやバイタク(バイクタクシー)なども集まっています。旅行者にとってはこうした乗り物が集まる場所があると助かります。

 
 さて、バンコクからアユタヤへの行き方については別のページで説明してますが、まとめると上の表のようになります。上策はロットゥー、下策はバス、旅情を楽しみたい人にはタイ国鉄というのが結論です。
 どんな乗り物で行こうとも、アユタヤの中を効率的に回ろうとすると、トゥクトゥクかバイタク(バイクタクシー)が必要になります。そうしたアユタヤ内の足としての乗り物をゲットするのも、このチャオプロム市場周辺が便利なのです。
 

 上の写真がロットゥーです。ロットゥーは、ご覧のとおり10人から15人乗りの小型バスで、時刻表はなく、乗客が集まったら出発するという仕組みです。バンコクの戦勝記念塔から1時間とちょっとでアユタヤに着きますので、最も時間のかからない移動手段です。
 また、アユタヤでは、バンコクからのロットゥーはチャオプロム市場の近くに乗降場があります。したがって、ロットゥーでアユタヤに来ると、アユタヤ内での移動手段もすぐにゲットでき、時間に無駄がありません。


 上の写真はアユタヤのロットゥー乗降場付近です。バイタクが並んでいますね。この交差点付近には、バンコク以外から来るロットゥーや近隣から来るソンテウ(トラックを改造した乗合バス)などの発着場もありますから、バイタクの利用者が多いのです。そこで、バイタクの運ちゃんは客を拾うためにここに集まってきます。そこで、いつもバイタクが客待ちしている状況になるわけです。


 同じ理由で、トゥクトゥクもこの交差点付近に集まってきます。アユタヤ観光の際はトゥクトゥクの方が楽ですね。私の場合、一人で来た時でもトゥクトゥクを利用します。値段は交渉制ですが、1時間200バーツが相場だと思ってください。
 走っているときは日陰になりますし、何と言ってもバイタクより楽です。座席(荷台)から写真も撮れます。そんなことを考えれば、トゥクトゥクの利用価値は大きいわけです。



アユタヤに着いたら朝食を食べよう


 バンコクからのロットゥーが到着する場所はチャオプロム市場のすぐ近くで、この一帯はアユタヤ市民たちの生活のにおいが漂う街です。市場の中を巡ったり、庶民の食堂で食事をしたりして、アユタヤの人々の生活に触れてみることをおすすめします。
 この日もロットゥーを降りて、まずしたことは朝食です。朝食を上のような場所で楽しみ、市場の店を冷かし、それからトゥクトゥクをチャーターしたわけです。朝食を食べる場所は至る所にありますから、バンコクで朝食は食べずに、せっかくですからアユタヤ・チャオプロム市場付近で朝食をとってみましょう。

 
 私が選んだ店はこちら。ハラルフードの店なのでしょうか。というよりも、単にチキンのご飯や麺類を食べさせてくれるお店のようです。アユタヤの子供たちがご飯を食べています。


 この時はあまり考えずに、「センヤイ・ナーム」と言って幅広麺のスープヌードルを注文してしまいましたが、大きく書かれているメニューを見ると、英語でも書いてありまして、スパイシーチキンという文字に惹かれます。しかも、麺類にも「ウィズ スパイシーチキン」という文字があります。今思えば、注文に失敗しましたね。
 変な先入観があって、こんな庶民的な店に英語のメニューがあるなんて全然思っていなかったのです。ただ、英語のメニューはあっても英語は通じないと思った方が良いと思います。

アユタヤの朝食
 
 お待ちかねのチキン入りセンヤイが運ばれてきました。チキンが少しだけ乗っています。卓上の調味料で自分なりに味付けします。
 因みに私の向かい側で、私が来る前から食べていたイスラムの若い女性は、スパイシーチキンライスを食べていました。結構おいしそうでした。さすがに若い女性が食事している姿を写真に撮るのもいかがかと思い、食べ終わったお皿だけ見えるように撮影しました。こういう時に、「写真撮らせてもらっていいですか」くらいのタイ語が話せればなあと思います。

アユタヤで食べたセンヤイナーム
 
 で、私が食べた鶏肉入りセンヤイナーム、スープ入り幅広麺です。
 センヤイはクイッティオと言われる米からできた麺の一種で、クイッティオはその幅により幅の太いセンヤイ、細いセンレック、極細のセンミーに分けられます。タイで食べられる麺はこのクイッティオ以外に中華麺があり、中華麺はバーミーと言われます。この麺の種類にスープ麺か和え麺(スープなし麺)かを言います。前者を「ナーム」、後者を「ヘン」と言います。したがって、「センヤイナーム」というと、スープ入りの幅広麺になるのです。
 食べてみると、普通に美味しいクイッティオでした。とりわけここの店が美味しいということではなく、チキンヌードルなどを食べる分には、あまり店の当たり外れはありません。スープもあっさりしていて、とにかく朝飯としては健康的で満足しました。



チャオプロム市場


 かなり古い写真で恐縮なのですが、チャオプロム市場の中をご案内します。
 チャオプロム市場は、入口から見るとそんなに広く見えないのですが、奥が深いというか、歩き疲れてしまうくらい広い市場です。上の魚屋さんのおばさんは、ニコニコ顔で商売上手です。私が見ている間にも次々と魚が売れていきました。「今日のオススメはこれよ」「まけてあげるから」と、きっとそんな会話が交わされているのでしょう。


 アユタヤのチャオプロム市場は、野菜が豊富です。近隣の畑で取れた野菜でしょうか。
 この市場には観光客が殆ど来ないですから、珍しくじろじろ見られることもないし、嫌がられることもありません。ただ、困ることは、カメラを向けても誰もこっちを向いてくれないことです。なかなかナイスショットになりません。皆さん、忙しいのでしょうね。


 この日は日曜日です。市場には男性の買物客もちらほら見かけました。
 近年、アユタヤにもイギリスの大資本スーパー「LOTUS」など大規模なショッピングセンターが開店し、相当の買物客を集めています。値段も鮮度もあまり変わらないらしいので、従来型の市場はいくらかお客さんを奪われています。しかしながら、野菜にしても魚にしても肉にしても、小さなお店が軒を連ねて競争している市場の方が、同じ金額でも良い品を手に入ると聞いています。そういう意味で、市場はまだまだ健在です。
 こういうアジアらしい市場は、将来にわたって廃れてほしくないですね。


 市場ですから、当然食べ物屋さんもあります。特に惣菜屋台や甘いもの系の屋台が多いようです。入口近くに沢山ありました。
 いい臭いがしていて思わず食べたくなってしまいましたが、朝食も食べたばかりですので、「じっと我慢の子」でした。上の写真の惣菜屋さんもずっとお客さんで一杯だったのですけど、お客さんで惣菜が見えなくなってしまうんで、お客さんがいなくなってから写真を撮りました。惣菜というのはお客さんの姿が見えないと旨そうに見えなくなってしまいますね。
 店のおばさんもお客さんがいなくなったらすぐに雑誌を読むのに熱中してしまいました。