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アユタヤのワット・チャイ・ワッタラナーム

 

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 アユタヤへの行き方、おすすめはロットゥー

ワット・ヤイチャイモンコンの仏像群

 アユタヤ遺跡は、14世紀から18世紀にかけて約400年続いた独立王朝であるアユタヤ王朝の遺跡です。35代の王による417年の歴史を持つアユタヤ王朝は、1767年ビルマ(ミャンマー)との戦争で破れ、滅びました。栄華を誇った王国ですが、ビルマ軍の攻撃により、建物は相当に破壊・略奪され、今では、その廃墟から当時の栄華を思い浮かべるしかありません。
 アユタヤ遺跡は、バンコクから高速道路で約1時間、列車で約1時間半の距離にある田舎町です。バンコクから日帰りで観光するには程よい距離にあって、私も出張や旅行でバンコクを訪れた際には、アユタヤに行く機会が少なくありません。観光客にはおすすめのスポットだと思うのですが、バンコクからアユタヤへの行き方については、日本のガイドブックなどでは意外なほど詳しく記載されていません。ツアーなんかに入るより、このページに記載の方法でアユタヤを訪問し、アユタヤ観光を楽しんでください。また、ぜひ、アユタヤの市街も散策してみてください。バンコクにはない、のんびりした、いかにもタイらしい街角、タイらしい生活を垣間見ることができます。

 
 バンコクからアユタヤへの行き方を上のように表にしました。上策はロットゥー、下策はバス、旅情を楽しみたい人にはタイ国鉄というのが結論です。このページでは、ロットゥーでアユタヤへ行く方法を説明していきます。
 タイ国鉄での旅については、タイ国鉄でアユタヤへのページを参照してください。なお、タイ国鉄のホームページ(英語版)では、時刻表や料金が記載されていますので参考にしてください。


 ロットゥーとはなんぞや、ということからお話しします。ロットゥーは上の写真のように小型バスのことです。10人から15人乗りの小型バスで、時刻表はなく、乗客が集まったら出発するという仕組みです。
 写真の男性はこのロットゥーのドライバーで、この人が車掌も兼務しています。アユタヤ行のロットゥーに乗ったら、ドライバーさんに料金60バーツ(2014年11月現在)を支払ってください。私の経験からすると、ドライバーは英語を理解しませんが、「ハウマッチ」と「価格」だけは英語でのコミュニケーションが可能です。


 では、アユタヤ行のロットゥーには、バンコクのどこから乗るのかという話に移りましょう。
   アユタヤへ行くロットゥーの乗り場はBTS(スカイトレイン)の戦勝記念塔駅(VICTORY MONUMENT駅)近くにあります。上の写真は戦勝記念塔ロータリーで、後ほど地図で紹介する通り、アユタヤ行のロットゥー乗場はこのロータリーの脇にあります。

 
 ついでに、ロットゥーについて少しお話しすると、ロットゥーは安全性には少し疑問符が付きますが、とにかく速くて安いのが魅力です。ロットゥーを紹介している日本語のサイトを見ると、行先によって異なる乗り場があって、そこにはタイ語しかいないドライバーがいて直接交渉になるということが書いてありますが、それはそれで正しいのですが、タイ語のできる方にとってはそれで良くても、タイ語が話せない私にはハードルが高すぎます。でも、タイ語ができない人には別の方法があるのです。
 それが上の写真のロットゥーのチケット売場です。上の写真にあるロットゥーのチケット売場に行くのです。このチケット売場は、戦勝記念塔駅の改札を出て、センチュリー・ムービー・ブラザビル方面の出口に進みます。隣に軽自動車のスズキのビルがあって、日本と同じ大きな「S」の字の看板が出ていますからこれを目印にしても良いでしょう。
 センチュリー・ムービー・ブラザビルとスズキのビルの間に上の写真のようなチケット売場があります。

 それから、「ロットゥーは安全性には少し疑問符が付きますが」と書きましたが、タイ人は比較的安全運転を心掛けている印象を私は持っています。ただ、ロットゥーの運転手は、とにかくかなりスピードを出すし、追越しや車線変更を頻繁に行います。恐らく完全歩合制で、一往復でも回数多く走りたいという気持ちでハンドルを握っているからでしょう。こうしたリスクを避けたいのであれば、バスかタイ国鉄をご利用ください。


 さて、そのチケット売場は、上の写真のように行先別にカウンターが分かれています。外人観光客がよく行きそうな場所は英語でも表示されています。フアヒンやチャームのビーチ、サメット島などの行先が見えます。
 でも、アユタヤやメークロンが見当たりません。こういう時は英語でカウンターの人に質問してみます。私がメークロンまでロットゥーを利用した時がそうでした。「メークロン行きのロットゥーはありますか?」
 このくらいの英語は中学校英語ですから、日本人なら誰でもできるはずです。そうすると、一番右のカウンターに行けばOKだよと英語で答えてくれ、一番右のカウンターに行ったら「何時に出るか分からないけど、ちょっと待っててくれ」と英語で答えてくれるのです。
 こんな感じですから、ロットゥーの利用はそんなにハードルが高いわけではありません。ただ、アユタヤに行くときはこのチケット売場を使わずに、アユタヤ乗場に直行しましょう。すぐに見つかるから大丈夫です。


 上の写真は戦勝記念塔ロータリーにあるバス乗場です。
 BTSを戦勝記念塔駅(VICTORY MONUMENT駅)で降りて、戦勝記念塔ロータリーに歩いてきます。上の写真で言うと、写真の奥から手前に歩いてくることになります。この写真を撮っている位置がほぼアユタヤ行のロットゥー乗場です。


 アユタヤ行ロットゥー乗場はビクトリーポイント(Victory Point)の一角にあります。ビクトリーポイント(Victory Point)の一番端になります。「VP」の看板が目印ですね。ロットゥーがそこに並んでいますからすぐわかります。戦勝記念塔駅(VICTORY MONUMENT駅)を下車して徒歩で5分もかからないはずです。
 セブンイレブンも目印になります。

 
 もう一度、地図で場所を確認しましょう。



アユタヤ行ロットゥー乗場


 アユタヤ行ロットゥー乗場です。
 このページを読んだ方は、このロットゥー乗場までは辿りつけるはずです。ここに着いたらどうするか、どのようにしてアユタヤ行に乗りたい旨を伝えるか、それを次にお話しします。
 上の写真にチケット乗場みたいなカウンターが見えるでしょうか。そこで相談してみましょう。おばさんのスタッフだから英語が通じるか疑問はありますが、とにかく他に方法は見当たりません。

 
 チケット売場のカウンターらしき場所に来ました。残念ながら私には数字以外は読めません。
 ここで「私はアユタヤに行きたい。どこでチケットを買うことができますか。」と中学校英語で質問してみます。そうすると、カウンターの外でブラブラしているお兄さんを指差してながら、タイ語で説明してくれました。タイ語はちんぷんかんぷんですが、アユタヤだけ聞き取れましたのでその男性にアユタヤに行きたいと伝えたら、ここで待てと英語が返ってきました。
 何人かロットゥーを待っている人がいましたので、もう少し待ってほぼ定員になればバスは出発するだろうと、勘が働きます。


 上の写真のお嬢さんたちもロットゥー待ちです。アユタヤなどの観光地へ行くロットゥー乗場には、こういう外国人観光客もいるので、最低限の英語は通じると思って間違いないです。これが中国だと「外国人だろうと中国語を話せない人は中国を観光する資格がない」という感じで、中国語でガミガミ言われるだけですが、バンコクではそんなことはありません。安心してください。
 一言付け加えますが、中国人がガミガミ言っているように聞こえるのは、単にそのように聞こえているだけで、決して不親切なのではありません。その点、誤解のないように。



アユタヤに着いたら、そして、アユタヤから戻る時


 バンコクの戦勝記念塔からロットゥーに乗って約1時間、アユタヤに着きます。ロットゥーはアユタヤ市街のチャオプロム市場の近くが終点です。上の写真の場所になります。バスターミナルに隣接した場所で、アユタヤホテルもすぐ近くにあります。
 沢山のバイクタクシーが客待ちしています。

 

 でも、アユタヤ観光で楽をしたいなら、トゥクトゥクが良いでしょう。トゥクトゥクも固まって客待ちをしています。写真右に少しだけ写っている建物がアユタヤホテルで、この前にトゥクトゥクがたくさん停まっています。

 
 トゥクトゥクです。アユタヤ観光をするときにはトゥクトゥクを使うのが一番便利です。アユタヤのトゥクトゥクのドライバーの多くは簡単な英語を理解します。料金は2015年1月現在、一時間200バーツが相場だと言われていて、私もその価格で利用しました。4時間も利用すればアユタヤの主要観光地は十分に回れます。私は過去に何度もアユタヤに来ているので、今回は3時間で、ワット・ヤイ・チャイモンコン、ワット・マハタート、ワット・ラーチャプラナ、ワット・プララーム、ワット・プラシー・サンペットとワット・チャイワッタナラーム を回り、途中、ランチも取りました。

 
 ただ、アユタヤ観光に来て遺跡だけ見て帰るのも芸がありません。バンコクからのロットゥーが到着する場所はチャオプロム市場のすぐ近くで、この一帯はアユタヤ市民たちの生活のにおいが漂う街です。市場の中を巡ったり、庶民の食堂で食事をしたりして、アユタヤの人々の生活に触れてみることをおすすめします。
 この日もロットゥーを降りて、まずしたことは朝食です。朝食を上のような場所で楽しみ、市場の店を冷かし、それからトゥクトゥクをチャーターしたわけです。

 
 では、トゥクトゥクをチャーターし、アユタヤ観光を終えてバンコクに戻りましょう。バンコクへ行くロットゥー乗場はどこにあるのですかということを質問する方がいらっしゃいますが、それはトゥクトゥクのドライバーが知っていますから、覚える必要はありません。答えは降りた場所と同じ、すなわち、チャオプロム市場やアユタヤホテルの近くということになります。交差点の角に建てられているテントですから目立ちます。
 上の写真がバンコクへのロットゥー乗場です。「アユタヤ−バンコク」という英語も見えますね。


 この乗場でも簡単な英語は通用します。バンコクに帰りたいと言えば、ここで待っててくれと言われます。実際に、バンコクへ行くロットゥーは上の写真の通り、このチケット売場のテントの前から出発します。
 誤解のないように書き加えます。バンコクへの料金60バーツは車内で支払います。そういう意味ではチケット売場という表現は不適切で、バンコク行きロットゥー待合所と呼ぶべきでしょう。


 気をつけなければならないのはアユタヤ発のロットゥーはバンコク行きだけではありません。間違っても別の場所に行くロットゥーに乗らないようにしましょう。上の写真のロットゥーは、行先がバンコク以外の場所でした。
 バンコクに行くのなら、一つ上の写真にある「アユタヤ−バンコク」という英語が書いてあるテントを目印にしてください。

 
 そして、1時間ロットゥーに揺られると、バンコクに到着します。到着場所は出発点と同じ戦勝記念塔近くのビクトリーポイントです。ここからBTSの駅が近いことは既に述べた通りです。この日は8時ごろ出発し、3時頃には戻ってこれました。それからバンコク市内の観光です。
 アユタヤへはロットゥーを使うとこんなに効率よく観光できるのです。おすすめです。アユタヤ遺跡の各遺跡の写真については、このサイトの別ページをご覧ください。